養殖ハマチの生産量が
日本トップクラスを誇る島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 愛媛県

嘉島 かしま

面積
約0.54㎢
人口
約67人(2021年6月時点)
観光スポット
釣り
特産
海産物
アクセス
①宇和島港から高速艇しおかぜに乗船し約30分〜1時間10分(航路により異なる)
②宇和島港から普通船しらさぎに乗船し約1時間
URL

嘉島 kashima

昔から変わらぬ風景とともに
島民が協力しながら生活する島

愛媛県の宇和島市から西に約19㎞のところに位置している有人島が嘉島です。1974年前までは、隣接している戸島の属島として「戸島村」を形成していましたが、1958年に周辺の4つの村と宇和海村が合併したことで嘉島となり、1974年に宇和島市に編入している島でもあります。戸島村誌によれば、嘉島の由来は「往古は加島と称せるを、戸口の増加を喜びて嘉島と改めたりと言う」と記載されており、島に住む人が増えたことを喜んでこの名がつけられたとされています。冬には季節風が強く吹きつけるため、集落は東側に集中して軒を連ねています。交通事情により宅配便が個々の住宅に届けられることがなく、島に届けられた荷物は、島民が手分けをして運んでいます。現在は休校中ですが、宇和島市立嘉島小学校もありました。中学生になると、島外の中学校へ寄宿生活をしながら児童らは生活をしています。水不足が古くから深刻な島でもあったため、1972年に海水淡水化装置が導入されていますが、現在は山財ダムから給水をしています。人口の減少に伴い、それまで盛んだった麦やサツマイモの栽培する耕地が32ヘクタールから1975年ころには6ヘクタールまで縮小。そのため現在の島民は主に漁業に従事することで生計を立てています。

生産量は全国で1番!
宇和の海で育った養殖ハマチ

以前はイワシ漁が主だった嘉島ですが、1950年代からハマチの養殖に力をいれるようになり、1970年代には養殖ハマチの生産量が愛媛県全体で全国1番の座を占め、現在も日本トップクラスの生産量を誇ります。なぜこんなにもハマチの養殖に成功したのかというと、急に深くなるリアス海岸の入江が養殖に適していること、種苗のモジャコ(ブリの稚魚)が獲れること、与えるエサの供給が業者によって容易にできること、都市排水や工場などによって漁場が汚染されることがほとんどないなどといった条件が重なっているためです。また、ハマチのみならず、アジの養殖やマダイの養殖を行っているところも嘉島を含む宇和島にはあります。宇和海の中でも比較的赤潮が発生しやすい場所ということもあり、強い魚種の養殖が進んでいるといいます。ちなみにハマチは成長過程によって名前が変わる出世魚。関東圏では、ワカシ(ワカナゴ)→イナダ→ワラサ→ブリ、関西圏では、モジャコ→ワカナ・ツバス→ハマチ→メジロ(イナダ)→ブリと地方によって呼び名が変わります。スーパーなどで目にする機会が多い呼び名を順番にするとハマチ→イナダ→ブリとなり、ハマチは比較的若い魚ということになります。

海と山のコントラストが美しい
海上からみる嘉島

観光スポットの1つとして、海上から眺める嘉島があります。高速船を使うことで海上から望む嘉島は絶景。船は沿岸沿いに進んでいくので宇和海特有のリアス海岸を体感することができます。嘉島のみならず、宇和海の半島や戸島・嘉島と宇和島港を結んでいるため、さまざまな景観の島を眺めることもできます。ハマチや真珠などの養殖が盛んな宇和海、豊かな自然と美しい景色を堪能することができますので、お子さまがいるご家庭の方にも楽しむことができるでしょう。また、鹿島と戸島は島全体が国立公園に含まれており、船上から見ることによってその素晴らしさを体感することができます。ぜひ海上から嘉島をご堪能ください。

情報提供 / 宇和島市観光物産協会
画像提供 / 宇和島市観光物産協会

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