名物沖縄風天ぷらを味わい
ドライブできる島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 沖縄県

奥武島 (南城市) おうじま

面積
約0.23㎢
人口
約1,028人
観光スポット
奥武島観音堂、竜宮神
特産
沖縄風天ぷら、トビイカなど
アクセス
那覇空港からゆいレールで約15分、旭橋駅で下車。徒歩で那覇バスターミナルへ。那覇バスターミナルからバスで約40分
URL
https://okinawa-nanjo.jp/

奥武島 (南城市) ojima

沖縄本土から車で行けるドライブコース
名物の天ぷらやトビイカを堪能

那覇空港から南東に約22kmに位置する有人離島で、南城市の最南部の奥武島は「うみんちゅの島」として知られています。沖縄本土と距離が近く、全長約100mの橋でつながっています。那覇空港から車で40分ほど、バスでは那覇市内から1時間ほどで行くことができます。沖縄本島から車で行ける離島として、人気のドライブコースになっています。透明度の高い海で、海水浴やダイビングを楽しめます。奥武島は周囲約1.6kmあり、島内は歩いての散策もおすすめ。気候は黒潮の影響を強く受ける亜熱帯海洋性気候であり、高温・多湿で年間降水量が多くなっています。島には多くの猫がいるため、猫のいる景色が日常になっています。奥武島は「沖縄風天ぷら」が有名で、橋を渡るとすぐ、正面右側に奥武島名物の天ぷらを売るお店があります。フリッターのように衣が厚い天ぷらのためドライブ途中のスナック感覚のおやつに人気です。島の特産品は、海産物が主でトビイカ、もずく、アオサなどで、6月ごろから秋までに見られる島の「イカの天日干し」の光景も夏の風物詩として知られています。潮風と太陽でうまみが凝縮されており、島外からも多くの方がトビイカを目当てに訪れます。いまいゆ市場には、地元の漁師であるうみんちゅが水揚げした新鮮な魚や、海産物の加工品、地元の野菜などの特産品が販売されています。市場内にある奥武島海底観光ではグラスボートに乗船でき、ガラス張りの船底からは、色とりどり魚やサンゴを観察することができます。

多くの御嶽や拝所があり
海の神様を祀る竜宮神は神秘的

沖縄県には、南城市の奥武島ほかにも、名護市、久米島町、座間味村にも同じ奥武島という名前の島があります。いずれの奥武島も、死者を弔った場所だったといわれています。南城市の奥武島は、約700年前に玉城グスクが落城した時に、玉城按司(たまぐすくあじ)の子女がこの島に逃れてきて、それが集落の発祥の起源となったという言い伝えがあります。島内には、多くの御嶽(うたき)や拝所があります。島の中央にある奥武島観音堂(おうかんのんどう)は、17~18世紀ごろに漂着した唐船の乗組員を島の人が助けた際、手厚く看護したお礼に唐から贈られた観音像を祀ったお堂です。暴風で難破した唐船をつないだとされる岩は「ミシラギ」として今でも存在しています。島の南東に位置する竜宮神は、海の神様を祀った拝所で、豊漁や航海無事を祈願する奥武島海神祭の時には、舟の漕ぎ手全員が安全祈願をします。変わった形の岩があり、神秘的な雰囲気が漂っています。干潮時には階段を降りて岩の前まで行くことができます。拝所とは、神様を拝む神聖な場所のことをいいます。竜宮神のすぐ隣には東之御嶽があります。東之御嶽には、森のようなところに香炉が置かれた拝所があります。島の北西に位置する場所には西之御嶽、島の中央には中之御嶽があります。

ダイナミックな奥武島ハーリー
不定期開催の「奥武島うみんちゅ祭り」も人気

島の大きなイベントである奥武島海神祭は、旧暦5月4日にあたる6月上旬〜下旬にかけて行われ、ハーリーと呼ばれる爬龍船(はりゅうせん)のレースは有名です。各地に海神祭はありますが、南城市奥武島のハーリーは特徴的。漕ぎ手が橋から海に飛び込んで乗船する「流れ船」、船を転覆させた後に持ち上げて再び漕ぎはじめる「クンケーラーシー」などがあり、地元の人はもちろん、たくさんの観光客も見物に訪れます。レースの際には、竜宮神に、漕ぎ手全員が安全を祈願し、祈りを捧げます。そのほかのお祭りでは、奥武観音堂祭があります。5年ごとに行われる観音堂を祀るため島民総出で行われるお祭りで、2015年には400年の節目を迎えました。また、不定期開催ではありますが、大変人気のお祭りが「奥武島うみんちゅ祭りです」。沖縄の地元ミュージシャンによるライブ、民謡ショー、ピエロパフォーマンス、花火、ビール早飲み大会、カラオケ大会などがあり、たくさんの屋台も祭りを盛り上げ、さまざまなイベントが催されます。過去には帆掛サバニレースも行われました。昔ながらの帆船が大海原を駆け抜ける様に、観る人の目はくぎ付けでした。臨時駐車場の南城市役所から出ているシャトルバスを利用するのが便利です。

ダイビングの人気スポットがあり
いまいゆ市場には特産海産物がいっぱい

波が穏やかな島の西側では、スキューバーダイビングの初心者向けの講習やカヌー教室が開催されています。また、本島と奥武島の間の海には、川のように見えるポイントがあり、水深が浅く、天候の影響も受けにくいので1年を通じて潜ることができます。ナイトダイビングのポイントとしても人気が高く、夜の海で光る夜光虫が多いことで知られています。沖縄本島と奥武島の2つの島に挟まれたこのスポットでは、大地からの養分が豊富に流れ込み、夜光虫が圧倒的に多くなっているといわれています。「いまいゆ市場」では、さまざまな海産物が販売されています。「いまいゆ」とは、新鮮な魚という意味。奥武島近海で獲れた新鮮な魚が並んでいて、鮮魚以外にも海鮮丼や汁物、フィッシュサンドもあります。市場には獲れたたての海産物がたくさん並んでいますが、海産物だけでなく、沖縄独特の農産物も店頭に並びます。切り口が星型のスターフルーツをはじめ、とろろ芋のようなハリイモなど珍しい食材を見ることができます。奥武島の名物の沖縄天ぷらは、衣が厚いのが特徴です。天ぷらの種類は、魚、もずく、アーサー、イカなどがあります。奥武島のきれいな海を見ながら食べる名物の天ぷらは大人気で、売っている店舗は何件かありますが、日中は行列ができるほどです。

情報提供 / 南城市観光協会

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また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

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