五島列島最大の
溶岩半島で形成された島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 長崎県

福江島 ふくえじま

面積
約326.34㎢
人口
約33,237人
観光スポット
海水浴場、鬼岳、大瀬埼灯台
特産
五島うどん、カンコロ餅、五島牛など
アクセス
①福岡空港から飛行機で約40分、長崎空港から飛行機で30分
②長崎駅前電停から路面電車で約3分、大波止電停下車、徒歩で長崎港へ。長崎港からフェリーで約3時間10分~3時間50分、または長崎港からジェットフォイルで約1時間25分~1時間50分
URL
https://www.gotokanko.jp/

福江島 fukuejima

活火山の鬼岳は島のシンボルに
大瀬崎灯台は日本の灯台50選に選定

福江島は長崎県五島市に属し、長崎県西方約100kmの場所に位置する五島列島を構成する島の1つです。五島堆積層と火山活動によってできた溶岩半島で形成されており、西海国立公園にも指定されています。南に離れた男女群島を除けば、五島列島の南西端に位置する五島列島最大、日本国内では11番目に広い面積を持っているのも特徴です。活火山に指定されている福江火山群は島の南東部にある玄武岩質の火山群で、標高315mの鬼岳をはじめ、火岳、城岳、箕岳、臼岳から成っており、特に鬼岳は福江島の代表的な山で市街地に近いこともあり、島のシンボルになっています。山頂付近は芝生に覆われ、火山噴出物であるペレーの涙も産出。島の周囲の海岸線は五島堆積層の地殻変動と海蝕によって形成されており、鬼岳が噴火して溶岩が海に流れ込んだ鐙瀬(あぶんぜ)熔岩海岸や、福江島の最西端にある大瀬崎断崖でその特徴を見ることができます。大瀬崎断崖の上に立つ大瀬崎灯台「白亜の灯台」は日本一明るい灯台で、日本の灯台50選にも選ばれています。ほかにも、大瀬崎断崖、大瀬崎灯台から広がる東シナ海の大パノラマ、東シナ海に沈む夕陽は日本の夕陽百選に選ばれているほど風光明媚なスポットです。また島内の海水浴場は白い貝殻砂の砂浜が多く、澄みきった海のグラデーションを見ることができます。さらに各地に立っている教会、寺社仏閣も歴史的建造物が多く、見どころ満載。島内の人口も多く、路線バスやタクシー、レンタカーなど交通手段も充実しています。宿泊施設もホテルや旅館、民宿、ゲストハウスなどが充実していますが、予約は必須です。

空海も立ち寄ったとされる大宝寺は
五島八十八か所巡拝の八十八番札所

福江島が属する五島市は空海と遣唐使ゆかりの地としても知られており、日本遺産「国境の島 行き・対馬・五島~古代からの架け橋~」の構成資産である「明星院本堂」「三井楽(みみらくのしま)」「白石のともづな石」の3か所が存在します。島の西側玉之浦町大宝には、約1300年前の大宝年間に創建された重厚な山門が出迎えてくれる大宝寺があります。西の高野山とも呼ばれていますが、もともとは三論宗の道融という人が開基しました。806年には空海が唐からの帰国の際に立ち寄り、真言宗最初の道場として布教活動を行い、三論宗を真言宗に改宗したといわれています。大宝寺は五島八十八か所巡拝の八十八番札所でもあり、境内には「弘法大師霊場 祈願お砂奉安 四国八十八ヶ所巡拝御砂踏處」と書かれた大師堂があるほか、奥の院には「へそ神様」と呼ばれる五重の石塔があり、子どもが生まれると島の人たちは健やかな成長を願って紙に包んだへその緒を石塔の下にある穴へ納めたといいます。また五島列島には室町時代後期に生まれたとされる五島神楽があり、2002年には国の選択無形民俗文化財の指定を受けました。この神楽は400年以上の伝統を持ち、7つに大別されることから地域によって呼び名が異なることもありましたが、現在では五島列島のすべての神楽を総称して五島神楽と呼んでいます。

白銀色の砂浜と澄みきった海が自慢
陸ではハイキングや登山も楽しめる

福江島観光のベストシーズンは夏。西の海上に嵯峨島を望み、緑に囲まれた白銀色の砂浜と澄みきった海が長崎新観光百選・日本の渚百選・日本の道百選・日本の海水浴場100選に選ばれた「高浜海水浴場」と、その隣にある「頓泊海水浴場」は、美しい景観が自慢の海水浴場です。スキューバダイビングをはじめ、潜水ヘルメットをかぶって海中を散歩するダイブウォーク、シーカヤック、SUPなどのマリンスポーツが楽しめます。陸地では、海岸線を走るサイクリングや自然の中でのキャンプ、福江島のシンボルである鬼岳や断崖の上に立つ大瀬崎灯台へのハイキングのほか、鋸歯状に岩峰が連なっている標高431.5mの七ツ岳、標高461mの父ケ岳への登山も楽しめます。島内には五島めぐり定期観光バスも催行しており、東シナ海を巡るコース、五島の歴史と文化を学ぶコースから興味のあるコースを選ぶことが可能。釣りの聖地としても知られ、渡船を利用しての大物狙いができるのはもちろん、船釣りや近場の磯、岸壁からはアオリイカ、青物の魚などを狙うことができます。飲食店では五島灘、五島近海でとれた新鮮な魚介類、五島牛、五島豚、地鶏などを使った料理が堪能でき、五島芋、麦焼酎、五島ワインをあわせればさらにおいしく味わえます。

古くから伝わる民俗行事を多数開催
福江港まつりのネブタは大迫力

福江島には古くから伝わる民俗行事が多くあります。毎年1月の第三日曜日には、崎山地区にて豊作や大漁、子孫繁栄を祈願する国指定重要無形民俗文化財の「へトマト」を開催。奉納相撲や羽根つき、綱引きなどが行われます。お盆の期間には、島内各地で踊られる県指定無形民俗文化財になっている念仏踊り「チャンココ」「オーモンデー」などがあり、五島列島各地で神職を中心に400年以上伝承されてきた五島神楽が福江、冨江、玉之浦、岐宿の4地区で演じられています。また2次離島の活性を目的に、「大人の遠足」を開催。五島列島ジオパーク構想に合わせ、各地の断層や溶岩海岸を案内しています。地域おこしとしては、「五島長崎国際トライアスロン大会(バラモンキング)」をはじめ、「椿まつり」開催に合わせて行う椿マラソン、夕やけマラソン、富江ブルーラインマラソン、ウォークなどのスポーツイベントを定期開催しています。「福江港まつり」では、チャンココや天満神社の神輿巡行などが行われるほか、最大の見どころは日本最西端の異色な火の祭り「ネブタ」の巡行とフィナーレイベントの花火。五島の歴史や民話をテーマにした勇壮なネブタが町中を練り歩く姿は迫力があり、見ごたえ十分です。

情報提供 / 五島市観光協会

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