島と島がゆるりとつながる
宇和海の癒しの楽園

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 愛媛県

大島 (八幡浜市) おおしま

面積
約1.79㎢(大島0.75㎢、地大島1.04㎢)
人口
203人
観光スポット
貝付小島とエンジェルロード、大島テラス、龍王神社と龍王池
特産
魚介類、みかん
アクセス
松山空港から高速バスで約20分、JR松山駅へ。特急で約50分、JR八幡浜駅下車。徒歩またはタクシーで八幡浜港へ。八幡浜港から定期便で約22分
URL
https://yawatahamaoshima.com/

大島 (八幡浜市) oshima

宇和海に浮かぶ大小5つの島
自転車でゆるりと島から島へ

愛媛県の西、佐田岬半島の付け根に位置する八幡浜市の大島は、市内より南西約12㎞の沖合にあり、大小5つの島、粟ノ小島(あわのこじま)、大島(おおしま)、三王島(さんのうじま)、地大島(じのおおしま)、貝付小島(かいつきこじま)を総称して「大島」と呼ばれる市唯一の有人離島です。約350年前に対岸の八幡浜市穴井地区の庄屋ら7人が宇和島藩から開拓許可を得て大島に渡り、それ以来人々が暮らす島となりました。その後イワシ漁を中心に栄え、畑地を開墾し人口が増加。約1200人が生活していたこともありました。また、昭和40年代ごろは海水浴客が多く訪れ、多い年で約2万人近く来島した記録も残っています。現在人口は約200人。今も昔ながらの漁村風景が残り、ゆったりとした時間の流れが感じられます。大島には本土から1日3往復の定期船が運航しています。定期船を降りてすぐ目の前にある大島交流館「大島テラス」は、2018年にオープンした島の交流拠点施設で、島民も観光客も誰もが気軽に集える交流の場所。大島に降り立ったらまずは足を運んでほしいスポットです。島内には、公民館、郵便局、診療所、買い物ができる商店がありますが、民宿は1軒(基本は素泊まり)、食事・土産処は大島テラスのみと限られていますので、ご利用の際は事前に営業状況等をご確認ください。島内の移動は、徒歩か自転車がメイン。レンタサイクルは大島テラスで借りることができます。

樹齢500年のウバメガシが見守る
絶品の魚介類とおいしいみかんの島

三王島には、樹齢約500年と推定されている市指定天然記念物「ウバメガシの巨木」が2本あります。暖かい地方の海岸部に生息し、潮風や乾燥に強い特性を持つウバメガシ。まるで島の気候を体現するように、県内一と言われる巨木がどっしりと根ざしています。また、大島には国指定天然記念物「シュードタキライト及び変成岩類」があります。これは「地震の化石」と呼ばれる本来地中深くでしか見られないものですが、それが地上で見られる世界的にも珍しい場所です。ただし現在見学道はなく大変危険な場所のため、近くの案内看板より先は立ち入り禁止となっています。現物を見たい場合は、大島テラスや大島地区公民館に展示されています。島は水産業を主とし、活ハモや太刀魚、ひじきなどは市場でも高値で取引されている程の絶品です。またウニやサザエ、アワビなどの素潜り漁も盛んに行われており、さらに新たな養殖業として、高齢者でも従事できる陸上養殖(アワビ種苗・スジアオノリ)にも取り組んでいます。そして愛媛といえばおいしいみかん。県内でもトップのみかん産地である八幡浜市。島内でもみかん栽培が行われており、毎年どこの産地とも引けを取らないおいしいみかんが出荷されています。そのほかにも、じゃがいもや玉ねぎなどの「島野菜」も甘みがありおいしいことで知られています。これらの特産品は、「大島テラス」やオンラインショップ「島のおくりもの」でも購入可能です。

ゆったりと流れる島の時間を堪能
島々をつなぐ道も魅力の一つ

観光のベストシーズンは春~秋。特に夏は天候が良く、海も穏やかで風を感じながらゆっくりと楽しむことができます。サイクリングやウォーキング、魚釣りなど、のんびりとした時間を感じる過ごし方がおすすめです。サイクリングをしながら島の空気を吸って、島から島へゆるりと行く時間はとても心地いいものです。また三王島から地大島までの海面すれすれのサイクリングロードはハラハラドキドキのおもしろさです。南東部にある貝付小島には潮が引いた干潮時にだけ現れる道で渡ることができ、その道は通称「エンジェルロード」と呼ばれています。こればかりは運(潮)次第。渡りたい方は事前に干潮時刻を調べていきましょう。魚釣りは、基本的には禁止エリアはありませんが島内には釣り具店がありませんので、各自で準備していきましょう。釣れる魚はアジ、メバル、カサゴなど季節によってさまざまです。秋が深まる11月中旬ごろ、大島からの最終便に乗ると、船から島に沈む夕日をみることができます。12月初旬ごろは、八幡浜からの始発便に乗ると、船から朝日を見ることができ、大変きれいでおすすめです。ただし11~3月の冬期は、海上の風が強い日が多く海が荒れやすい時期です。定期船が欠航することもありますので、その時期に渡航する場合は事前に運行状況をご確認ください。

龍が棲むという伝説が残る龍王池
島の文化を堪能できる行事も開催

島のゆるりと流れる空気の中にも、伝統や文化を色濃く感じられる場所や行事があります。貝付小島からさらに自転車で5分ほど行った先にある龍王神社。ここには大漁の神様が祀られています。さらにその奥にある赤い鳥居をくぐると大きな池、龍王池(大入池)があり、ここには龍が棲んでいるという言い伝えも。なんとも神秘的な空気に包まれています。8月のお盆に島で行われる先祖供養は、2日間に分けて行われ、約300年近く続くという「高松踊り」では「クドキ」という独特の節回しの男性の歌に合わせてやぐらの周りを舞い踊ります。また10月には秋祭りが開催。初日夜には夜神楽として県指定無形民俗文化財の「川名津神楽(八幡浜市川上)」による舞いの奉納が夜遅くまで続き、2日目には神輿巡礼などもあります。そして11月には地区文化祭が行われます。バザーや餅まき、お楽しみ抽選会などもあり島民大集合の一大イベントとして盛り上がります。また、「大島テラス」では周年イベントなどの来島のきっかけづくりのイベントも定期開催しています。島の魅力を存分に堪能できるイベントが盛りだくさんです。

情報提供 / 八幡浜市役所

【 新型コロナウイルス感染症による影響について 】
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また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

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