瀬戸内海に浮かぶ
健康と癒しの島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 広島県

佐木島 さぎしま

面積
約8.72㎢
人口
約638人
観光スポット
柄鎌(えがま)瀬戸自然海浜保存地区、塔の峰千本桜
特産
みかん、わけぎなど
アクセス
広島空港から路線バスで約40分、三原駅で下車。三原港から鷺港まで高速船で約13分
URL
https://www.city.mihara.hiroshima.jp/life/3/

佐木島 sagishima

はなやかで見ごたえのある塔の峰千本桜
みかんは鷺港の無人市「自由市場」で

佐木島は、広島空港や新幹線停車駅であるJR三原駅から近く、広島県内外からのアクセスに優れています。この立地にありながら、島にはゆったりとした時間が流れています。観光のベストシーズンは春。ひときわ華やかで見応えがあるのが「塔の峰千本桜」です。塔の峰は、向田港から歩いて行くことができる小高い山。その山の一面に植えられた約1200本の桜が満開になるころ、ピンク色のトンネルができあがります。対岸の須波港(三原市)からもピンク色に染まる山を望めます。島の中央には標高267mの大平山と251mの狗山(いぬやま)の2つの山があり、いずれも1~2時間程度で登頂できます。太平山の山道には、昔話にでてきそうなお地蔵様が並んでいます。手を合わせ、これらの「三十三観音」様に見守られながら山頂を目指します。良い汗をかいた後は、山頂のベンチで瀬戸の里海を行きかう船をゆっくり眺めつつひと休み。時間にあまり余裕がない方には、鷺港から歩いてすぐの「港の丘公園」から眺める海もおすすめです。海岸線は変化に富んでおり、海水浴が楽しめる白砂の浜や磯釣りのポイントが点在します。中でも「柄鎌(えがま)瀬戸自然海浜保存地区」は、時折渦を巻く急流が起こり、見応えのある景色が見られます。温暖な気候に恵まれた佐木島では、農業が盛んに行われています。主な特産品は、みかん、ネーブル、八朔、甘夏、デコポンなどの柑橘類、ワケギ、メロン、スイカです。鷺港にある無人市「自由市場」でおみやげに購入もできます。

瀬戸内海にありながら漁師がいない島
和やかな表情で出迎えるお大師さん

島の南西に位置する向田港内には、鎌倉時代(1300年)に仏師念心により造立された「磨崖和霊石(まがいわれいし)地蔵」が鎮座しています。高さ2.5m、幅4.9mの花崗岩に浮き彫りにされており、干潮時こそ正面から拝むことができますが、満潮時には肩辺りまで海中に浸かる珍しいお地蔵様です。脇の銘文には「殺生禁断」の文字があり、この島に漁師がいないことに起因するといわれています。江戸時代の後期までは、佐木島の南西部に割石島と呼ばれる島がありました。潮の流れが速い佐木島との海峡を埋め立てることは容易ではなく、天保元年(1830年)から6年もの歳月を要した難工事の末に、扇浜塩田が造られました。これが現在の割石半島にあたります。また、島内には「お大師さん」と呼ばれる四国巡礼のミニコース「佐木島八十八ヶ所」があります。信仰心の高い佐木島民が日常的に巡礼できるよう、大正時代の初め頃に設けられました。それぞれに表情があり、心を和ませてくれるお大師さんは、島の至る所で訪れる人を出迎えます。1番は須ノ上地区の石鎚大権現鷺浦教会から始まり、向田地区から佐木地区へと島を一周しています。全長約15kmの巡拝コースをすべてまわると5~6時間かかるため、ウォーキングと合わせてチャレンジしてみては。

海浜セラピーと砂浜ウォークでリフレッシュ
夏の終りのトライアスロン大会で島民団結

春は「塔の峰千本桜」に代表される桜景色が、夏は澄んだ海での海水浴が人気です。海水浴場のひとつ「大野浦自然海浜保全地区」では、日本初の海浜セラピーも行われています。瀬戸内の海や島々に向かって五感を解き放ちストレッチすれば、心身ともにリフレッシュできます。広く長い約400mの白浜が続く「長浜海岸」は、砂浜ウォークで人気。島の西に位置するため、海や浜を赤く染める夕日を見ることもできます。また、1周約12kmの島を、自転車で潮風を浴びながら巡るのもおすすめ。自転車は三原駅や三原港でレンタルできます。
ほかにも佐木島では、四季折々の島の様子や魅力を島内外の人々に感じてもらえるよう、スタンプラリーやマラソン大会や例大祭など、年間を通じてさまざまなイベントや祭りが開催されます。中でも歴史と盛り上がりがあるのは「トライアスロンさぎしま大会」で、国内外から鉄人が多く集まります。スイムのコースはたくさんの鯉のぼりが頭上をたなびく向田港湾内。バイク、ランのコースはアップ&ダウンが心地よい島内の外周道路です。ひまわりの花と島民のあたたかい声援の中を疾走します。島民もボランティアとして参加し、島全体が一体となる佐木島を代表するイベントです。

多島美の中でマリンスポーツを満喫
地元食材を使用した古民家カフェも

「佐木島灯台」は2017年に日本ロマンチスト協会により「恋する灯台」に認定されました。島の北端にあり、フェリーで鷺港に近づくとその小柄な姿が見えてきます。島内では、穏やかな瀬戸内海でスリル満点のマリンスポーツを楽しめます。「マリンパーク海族」ではマリンジェットのほか、バナナボートやウェイクボードをお子さまから上級者まで体験可能。また、マリンスポーツだけではなく、コテージやオートキャンプ場で宿泊や、食堂で地元グルメも堪能できます。名物は地元のタコを使った「たこ天丼」「たこの天ぷら」や「地魚の刺身」です。このほかにも、佐木島には食事処がいくつかあります。近年では「Cafe 地徳」や「島時間鷺邸」など、古民家を活用したカフェも増えています。お気に入りのカフェを探してみるのもおすすめです。「島のぱん屋さん」は島内唯一のベーカリー。海を眺めながら食べる佐木島産の野菜や海藻を使用したパンは格別です。無農薬栽培の柑橘類を使用した「みかん島のジャムシリーズ」も販売されています。島内には三原市地域おこし協力隊のメンバーも在住しており、佐木島の活性化に貢献しています。島おこしによる佐木島の今後の発展から目が離せません。

情報提供 / 三原市 観光課

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