オリーブと季節のレジャーを
楽しむ四国最大の島
SHIMA INFORMATION
四国エリア/ 香川県
小豆島 しょうどしま
- 面積
- 約153.25㎢
- 人口
- 約26,364人
- 観光スポット
- エンジェルロード、オリーブ公園、寒霞渓、醤の里、二十四の瞳映画村
- 特産
- オリーブ製品など
- アクセス
- 高松港から定期便で約60分、土庄港・池田港で下船
- URL
- ー
小豆島 shodoshima
日本初オリーブの栽培に成功した
「オリーブの島」と呼ばれるワケとは?
瀬戸内海の頭部に位置し、国内では19番目、瀬戸内海では淡路島についで2番目の大きさで、属島を含めると169.86㎢の面積を持つ有人離島です。島の形は西に向いた牛や犬のように見え、島の周辺には大小20以上の島が点在し、有人離島もあれば無人島もあります。橋がかかっていないため、島に渡る際は本州の各港から出ているフェリーを利用しますが、その分旅気分が味わえます。島の特産といえば「オリーブ」。日本一の生産を誇るといわれており、島内各所ではオリーブ畑や道の駅小豆島オリーブ公園、オリーブマラソン、オリーブ収穫祭などオリーブにまつわるスポットやイベントが満載です。1908年にオリーブが初めて導入され、香川、三重、鹿児島の3県で試作を依頼した中で小豆島のみ栽培に成功したことがきっかけとなり、エキストラバージンオリーブオイルの各章を受賞するなど世界的にも高品質なオリーブの生産地として認められています。観光スポットの1つとなっている「道の駅小豆島オリーブ公園」には、約2000本のオリーブとシンボル的なギリシャ風車、オリーブ記念館などフォトジェニックな施設が、まるで異国にいるような雰囲気を醸し出しています。ギリシャのミロス島と姉妹島というだけあって、地中海の風情を感じられるのも見どころの1つです。9月下旬ごろから収穫したオリーブは食用から化粧用まで幅広く加工され、園内では多種多様なオリーブオイル商品が販売されています。瀬戸内海で採れる新鮮な海の幸を提供するお店やオリーブオイルを使用したイタリアン系のお店も点在し、グルメとしても楽しめます。オリーブの果実を食べて育つ島のプレミアムブランド牛「オリーブ牛」は、旨み成分がギュッと閉じ込められ、しつこくないさっぱりとした脂が特徴です。
弥生時代に盛んだった塩から醤油へ
素麺・佃煮・ごま油なども特産品
弥生時代から塩が生産されていましたが、過剰生産により醤油の産地へと転換され、そのほか素麺や石材とともに島の経済を支えました。島の古くは、吉備、備前の児島郡に属し、江戸中期・後期と預り地が変わり、その後も支配体制が変わるなどして島民は苦しめられたといわれています。明治になり香川県に所属、1878年に小豆郡を形成しました。統合や合併を行い、現在は土庄町と小豆島町の2町から成ります。オリーブのほかにも特産品として名を挙げている醤油は瀬戸内海の温暖でかつ年平均で1100mm前後の少雨、15度前後の平均気温という気候条件が酵母菌の培養に適していました。さらに、塩が豊富にあったことや大豆・小麦の原料が安易に運送できたことから、醤油産業が盛んになっていきました。島内には「醤の郷(ひしおのさと)」という明治時代に建てられた工場が軒を連ねているエリアがあり、観光スポットの1つとなっています。醤油の菌で真っ黒になった屋根瓦や塀など年月を感じさせる風情があります。醤油だけでなく、日本三大素麺にも選ばれるほど島の光となっている小豆島の手延べ素麺はブランド素麺としても人気を誇ります。創業は1598年で、特徴として純正のごま油が使用されることから、ごま油も特産品となっています。
グリーンミシュランジャポン獲得
日本三大渓谷美「寒霞渓」
観光スポットで外せないのが島の景色です。四季折々の景色を見渡すことができる「寒霞渓」は日本三大渓谷美と称され、標高差317m、全長917mのロープウェイから見下ろすスリルと季節ごとの迫力ある景観は圧巻。グリーンミシュランジャポンで星を獲得し、日本的にも世界的にも賞賛された渓谷美は、海外からの旅行客も多く賑わいを見せています。小豆島の八十八ケ所遍路は6か所プラスして94か所あり、島開き法要は春の風物詩となっています。鎖を頼りに自然の岩場を登るような「山岳霊場」と呼ばれる寺院があり、近年では歩き遍路や寒霞渓のハイキングやトレッキングなども注目されています。特異な寒霞渓の地形におりなす奇岩の渓谷美は日本書紀にも記されているほどの景勝地。登山道を歩きながら普段見ることのできない奇岩を見たり、珍しい動物に出会えることも楽しみの1つになります。火山活動により多様な奇岩で形成された寒霞渓など島には自然が作り出す造形で有名なスポットがほかにもあります。その名も「エンジェルロード」です。別名天使の散歩道とも呼ばれ、潮の満ち引きによって現れる砂の道で有名です。島と島とを結んでいることから、大切な人と手をつないでエンジェルロードを渡ると、願いが叶うと伝えられています。
四季を楽しむレジャーやイベント満載
マラソン、海水浴、シーカヤック、紅葉なども
観光を楽しめるシーズンは実に多彩。春と秋には寒霞渓の山桜や新緑、紅葉の絶景をロープウェイに乗って眺めることができるほか、夏には海水浴やシーカヤック、SUP、釣りなどのマリンレジャーを楽しめます。さらに、地域の氏神様の縁日や花火大会が行われ、秋祭りには大きな太鼓台を担ぐ光景が勇壮です。「押し込み(オシコミ)」と呼ばれる船で太鼓台を運んで上陸する様子や「幟さし」、「虫送り」、「農村歌舞伎」など地区ごとに特色が違うのも見どころです。イベントではオリーブマラソン、オリーブ収穫祭を開催し、小豆島でしか味わえない体験が魅力的。毎年開催される小豆島オリーブマラソン全国大会、瀬戸内海タートル・フルマラソン全国大会は全国から数千人の参加者が来島するほど人気を集めています。のんびり島を探訪したり名所を訪れるにはサイクリングがおすすめ。自然豊かな景色はもちろんですが、小豆島独特の「迷路のまち」や妖怪美術館などバラエティに富んだ町並みを散策するコースがたくさんあります。
情報提供 / 小豆島観光協会
画像提供 / 小豆島観光協会(1〜2、5枚目)、二十四の瞳映画村(3枚目)、小豆島総合開発株式会社(4枚目)