古宇利島 こうりじま

橋すら観光名所になる古宇利島で
エメラルドグリーンの海上を渡る

沖縄本島北部にある今帰仁村にある古宇利島は直径で約2km、周囲約8kmのエメラルドグリーンの海に囲まれた有人離島です。隣島の屋我地島との間に全長1,960mの古宇利大橋が開通しており、沖縄本島と島とを結んでいます。透き通ったエメラルドグリーンの海の間を車で走り抜ける橋の上は絶景で、観光客の間でも人気のスポットです。橋の入口には古宇利ビーチがあるので、無料で泳いだりシュノーケリングでサンゴ礁を見に行ったり、自由に海を楽しむことができます。島内には古民家集落やさとうきび畑があり、沖縄らしい原風景が残るのどかな雰囲気が和みます。小さな島とはいえ島内には約35軒の宿泊施設があり、ゲストハウス・民宿・中規模のホテル・ヴィラタイプの一棟貸しなどが充実しているので、長期滞在も可能。沖縄本島を楽しんだ後に、のんびり古宇利島で過ごすコースもおすすめです。古宇利島のティーヌ浜には「ハートロック」と呼ばれるハートの形をした岩があり、恋人たちにも人気です。「こうりじま」の語源が「恋島＝くいじま」ともいわれています。

透明度と青さを誇る有数のビーチを堪能
ハートロック、星空、サンゴなど見どころ満載

古宇利島の特産はカボチャですが、そのほかにも古くから半農半漁で栽培していたサトウキビや紅芋、もずく養殖が盛んです。航空会社のCMで有名となった恋のシンボルといわれるハートロックがあるティーヌ浜は、知名度抜群のスポット。岩のハートの見方はそれぞれで、2つの岩を重ね合わせてハートに見える人もいれば、2つの岩の隙間が逆ハートに見えるという人もいて、見る人によって違う見え方があります。さらに、島には多くの天然ビーチがあり、ティーヌ浜を含め主に6つのビーチがあり、どのビーチも沖縄本島随一の透明度と青さを誇ります。夜の明かりが少ないトケイ浜では満点の星空が望めます。サンゴも多く残り、シュノーケリングでは色鮮やかな熱帯魚とともに美しい海中の景色を見ることができます。トケイ浜から緑の小道を抜けていくと現れる横長に伸びたピース浜のビーチは、穴場スポットといわれています。ほかにも沖縄の「アダムとイブ」が暮らしていたといわれる洞窟があるチグヌ浜があり、海水浴だけでなく景観も楽しめる有数のビーチが魅力的な島です。運がいいとウミガメやクジラに出会えます。沖縄特有の亜熱帯気候なので、年中穏やかな気候でリゾートステイができます。

綺麗な海を堪能するマリンレジャーと
海の恵みをいただく飲食店が充実

観光のベストシーズンは夏。トイレ・シャワー施設が整備されている海水浴場やスキューバダイビングやカヤックなどのマリン事業所もあり、マリンレジャーが満喫できます。また、「古宇利島オーシャンタワー」の展望台からは古宇利大橋が一望でき、絶景のパノラマビューが広がります。2013年にオープンした「古宇利島オーシャンタワー」は素晴らしい眺望のほか、世界各国から集めた1万点以上の貝が展示されているシェルミュージアムやこだわりの沖縄食材・南国フルーツを使った島ならではのメニューがあるレストランが併設。島内にも、古宇利島大橋が開通して以降は、飲食店やお店が約30軒に増えました。オーシャンビューが望めるカフェやレストラン、島の恵みが味わえるお店、イノベーティブ・フュージョンの創造的な料理のお店など、多彩なラインナップで「食」を堪能することができます。古宇利島大橋付近の休息スポットである「古宇利ふれあい広場」では、ウニ丼や海ぶどう丼が人気メニューです。

歴史が残るスポットや祭事を堪能
伝統的なウンジャミハーリーの見学も可能

海が美しい島ですが、島内にはアマジャフバル農村公園（遠見番所跡）や古宇利原遺跡など歴史が残るスポットもあります。アマジャフバル農村公園は、琉球王国時代にそこから異国船の監視や発見した際に烽火をして首里王府へ伝達していた場所です。標高は107mと眺めが良く、東シナ海と遠くに伊平屋島が一望できるスポットです。毎年旧歴7月15日以降の最初の亥の日にウンジャミハーリー（海神祭）が開催され、翌日の午後に豊年祭が行われ2日にわたって、島の豊漁や豊作、航海安全、島の繁栄を祈願します。ウガンジュ（拝所）で行われる祭事は神聖な行事なので、おまつりとはいえワイワイ騒ぐことはタブーとされていますが、翌日に行われる沖縄の船で競争するハーリーは、島の人たちも応援して盛り上がりを見せます。

情報提供 ／ 今帰仁村観光協会
画像提供 ／ 今帰仁村観光協会(3枚目)