手つかずの自然と四季折々の
草花が生きる瀬戸内の島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 香川県

牛島 うしじま

面積
約0.70㎢
人口
約8人
観光スポット
極楽寺、牛島ガーデンクラブ、竹やぶ、丸尾屋敷跡
特産
海苔、ワカメ、温州みかんなど
アクセス
高松空港からバスまたはタクシーで約45分、丸亀駅で下車。徒歩で丸亀港へ。丸亀港からフェリーで約30分、旅客船で約15分
URL

牛島 ushijima

「内海の海運王」丸尾五左衛門の本拠地
歴史ある丸尾屋敷跡に触れる

香川県にある丸亀港の北7.7kmの沖合にある塩鉋諸島の1つであり、4番目に小さい有人離島です。東側には瀬戸大橋、西側には塩鉋諸島の島々があります。現在は8人という少ない人数ですが、戦後までは200人程度いたといわれています。かつて島中で牛放牧をしていたことや、牛が寝そべった形をしていることから牛島と呼ばれるようになりました。江戸時代には、「内海の海運王」とうたわれた瀬戸内随一の豪商丸尾五左衛門の本拠地として栄え、丸尾屋敷跡が今も残る小さいながらも歴史がある島です。集落は里浦と小浦の2つから成り、海岸部では海苔やワカメの養殖漁業、沿岸部では瀬戸内の温暖な気候を生かした温州みかんの栽培が行われています。郷土料理は、鯛を乗せて醤油あじでシンプルに釜で炊き上げるタイめし。島内には飲食店や自動販売機、公衆トイレ、大型ホテルなどはありませんが、ログハウス調のゲストハウスや古民家を利用したアイランドガールというゲストハウスがあります。島内には商店はないため、食事は持ち込んで自炊します。数に限りがあるので予約が必須。島の港である里浦港より徒歩約15分で行ける島を代表する池神社には、江戸時代前半・中期に作られたといわれる灯籠が現在も残っています。珍しく広がる神社の湿原には、多くの渡り鳥が飛来し、四季折々の草花が咲く光景は自然そのもの。さらに、島のメインストリート沿いにある「牛島ガーデンクラブ」には、色彩豊かな草花やハーブが植えられています。手つかずの自然と島の人たちの手によって大切に育てられている美しい植物が見どころです。

島唯一の古民家ゲストハウスで プライベート島体験を楽しむ

牛島へは、本島から牛島へ向かう旅客船「ブルーオーシャン」に乗って約15分程度で着きます。船を降りた里浦港からメインストリートを約10分歩くと小浦の集落に到着。そこには「ISLAND GIRL(アイランドガール)」と書かれた木の看板が目印の築約170年の古民家を利用したゲストハウスがあります。向かいにはアイランドガールの別館があり、1グループ丸ごと貸切が可能。バーベキューもできますが、食事は島へ渡る際に調達しておくのがおすすめです。また、小浦集落へ行く途中のコンクリート沿いの道を進むと、竹やぶに覆われた道が現れます。もともとは島の旧メインストリートとして住宅などもありましたが、現在はその姿もなく美しい竹やぶが生息しているのみ。まるで京都の嵯峨野のような光景を見ることができ、昼間は木漏れ日が注ぐ絶好の場所です。長い歴史を経てきた古民家や花、植物が自然に生きる光景を目の当たりにすると、流れる時間の中で存在し続ける力強さを感じられる島です。

瀬戸内の穏やかな海で楽しむレジャー
釣りスポットとしても人気の「牛島一文字」

一面海に囲まれた島では磯釣りや磯遊びが可能です。遠浅ですが、夏場の水辺での遊びは岩場が滑りやすくなっているので注意が必要。干潮と満潮の差も大きく、約2.5mもあります。海には、1934年に沖合70mの位置に赤灯台が設置されました。防波堤もなく、広大な海にポツンと佇む真っ赤な灯台は珍しく、島のシンボルともいわれる存在です。古くから、牛島と本島を行き交う船の安全な航路を見届け、案内の役割を果たしています。牛島にはビーチはありませんが、釣りができるスポットとしても人気。「牛島一文字」と呼ばれる波止の沖堤防で、釣り人がこぞって釣りをします。里浦港にあるので「里浦一文字」とも呼ばれており、チヌやマダイなどたくさんの種類の魚と出会えます。さらに、瀬戸大橋を東に望みながら、日の出と重なる美しい光景も見ることができます。

丸尾五左衛門の言い伝えが伝わる
市の指定文化財である「極楽寺」

里浦地区の方には島の唯一の寺院である「極楽寺」があり、丸亀市の指定文化財に認定されています。丸尾家の歴代のお墓や1995年に再建された観音堂、そして「無間(むげん)の鐘」があります。瀬戸内随一の豪商であった丸尾五左衛門と時を同じくして牛島を拠点としていた長喜屋宗心がこの鐘を寄進したといわれています。鐘をつくと、丸尾五左衛門のように、一度は富を得ても、いつか没落して無一文になるという言い伝えがあります。極楽寺の横には「聖神社」があり、鳥居が静かに鎮座しています。左側にある灯篭には「丸尾五左衛門」、右側の灯篭には「長喜屋長兵衛」と刻印されています。里浦から小浦集落の方へ歩く道の途中には「写真展」と記された看板があります。島の中央付近に位置する「牛島集会所」の写真展では、かつてたくさん人が住んでいたころの牛島の写真を展示しています。

情報提供 / 丸亀観光協会

【 新型コロナウイルス感染症による影響について 】
新型コロナウイルス感染症の影響により、開催ができない行事などが多数ございます。
各施設の営業なども予定なく変更される場合があります。詳細については各施設・店舗までお問い合わせください。
また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

shima-

島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
様々な表情を見せる島の日々をお楽しみください。