アートもアクティビティーも
充実した瀬戸内の島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 広島県

百島 ももしま

面積
約3.08㎢
人口
約474人
観光スポット
ART BASE百島
特産
いちご
アクセス
尾道駅から徒歩で尾道港へ。尾道港から定期便で約35分
URL
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/

百島 momoshima

かつては桃の木が多い桃島と呼ばれ
その後縁起のいい「百」を使った百島へ

瀬戸内海中部の備後灘に浮かぶ芸予諸島の島の1つ。東側には沼隈半島があり、西側には向島、南側には田島、横島があり、島々に囲まれながらのどかな風景が広がる有人離島です。かつては桃の木が多く「桃島」と呼ばれていましたが、「百」の方が縁起がいいという理由で「百島」と呼ばれるようになりました。百島は、菅原道真が太宰府に向かう途中に寄ったといわれ、百島町福田地区に天満宮があります。室町幕府6代目将軍の足利義教を暗殺した赤松祐一族が隠れ住んだ島ともいわれています。福田地区の八幡神社で執り行われる「御弓神事」は、赤松一族が敵襲に立ち向かうために弓の稽古をしていたことから始まった行事とされています。毎年1月の第3日曜日に厄払いと無病息災を祈願した神事の行事として親しまれています。また、尾道市の無形文化財に指定されています。島には、1917年に水軍の武将村上高吉によって開基されたといわれる曹洞宗の「西林寺」があります。中には木造地蔵菩薩半跏像があり、市の重要文化財になっています。

廃校になった学校を再活用したプロジェクト
アート作品が魅力的な施設を堪能

百島の廃校になった旧中学校を再活用した「ART BASE百島」では、さまざまな展示物が展示され、アートな作品を堪能することができます。現代美術作家の柳幸典が、協働者とともに作り上げたアートセンターです。体育館の広いスペースには、約600個にも及ぶドラム缶に囲まれた「ワンダリング・ミッキー」があり圧倒されます。そのほかにも鉄製の大きなプールに黒い廃油が満たされた「物性」はゾッとする静けさが漂います。アートセンター内にはカフェがあり、ここだけの百島グルメが味わえます。完全予約制なので、事前に確認しておきましょう。百島ふるさと農園の「瀬戸の島いちごグループ」が主催する「瀬戸のイチゴ狩り」では、甘いいちごが堪能できます。開催期間は毎年3〜5月。また、島の宿泊施設のおすすめは「隠れ家リゾートCiela」です。SUPやシーカヤック、海水浴、BBQ、釣りなどのレジャー体験ができ、季節になると海ほたるや夜光虫が現れ、幻想的な風景に浸ることができます。「旧百島東映」の映画館も島の見どころの1つ。1950年には島民のほとんどが訪れ、にぎわっていた場所です。今はもう閉館して老朽化が進んでいますが、レトロな映画館の雰囲気はアートを感じる佇まいです。

海でも町でもアクティビティー体験
カヤックやSUPは初心者でも安心

百島は海のアクティビティー体験も可能。「百島カヤッククラブ」の「しまカヤ」では、サンセットクルーズやウミホタルナイトクルーズなどの体験カヤックがあり、SUP体験・SUPスクールの「ラクオリ」では、初心者でも安心してできるSUP体験ができます。また、百島の東側にある「波の浦釜」では陶芸体験ができるなど体験メニューが豊富。島には「五右衛門ハウス GOEMONHOUSE」という巨大な五右衛門風呂があるスポットもあり、見どころです。実際に入浴が可能で、百島の海や山を望みながら貸切の露天風呂を堪能できます。予約をすれば百島の野菜をふんだんに使用したランチも味わえます。「ART BASE百島」と同じく廃屋を再生するプロジェクトによって2019年に誕生し、五右衛門風呂のほかにもアート作品、宿泊施設も兼ねたアートハウスとなっています。百島で訪れたいのが日付限定でオープンする「百島しあわせパン製作所」。週2回オープンし、土日は青空マーケットで購入が可能です。人気は地元で採れたレモンやかぼす、かりんなどの酵母を使用したベーグル。また、島唯一のお食事処が「爺ちゃまクラブ」。地元の野菜や魚介を使い、広島風お好み焼きからお寿司まで和洋中リクエストに応え、プロが作るおいしい料理を味わえます。

年間通してにぎわう伝統行事は
子どもから大人まで盛り上がる

NHK土曜ドラマ「極楽遊園地」のロケ地にもなった百島。それを記念して出演していた藤村俊二直筆の「極楽遊園地の碑」が建てられています。ほかにも映画やドラマ、バラエティ番組のロケ地として有名です。伝統行事は毎年1月に行われる「御弓神事」で、島で選ばれし15人が弓を打ちます。8月に行われる「百島納涼祭」、毎年10月に行われる「秋の大祭り」などもあります。百島納涼祭は2014年に復活を果たし、島民による屋台販売やのど自慢などたくさんの人が集まり、にぎわいを見せます。大正時代から続いている秋の大祭り「百島神楽団」の舞は、迫力満点で見ものです。子ども神輿も活躍し、島を盛り上げます。また、島の最高峰である十文字山の登山道はきれいに整備されているので、ハイキングを楽しむことができます。

情報提供 / 尾道観光協会

【 新型コロナウイルス感染症による影響について 】
新型コロナウイルス感染症の影響により、開催ができない行事などが多数ございます。
各施設の営業なども予定なく変更される場合があります。詳細については各施設・店舗までお問い合わせください。
また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

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