歴史を感じる
古墳や遺跡などがある島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 広島県

細島 ほそじま

面積
約0.76㎢
人口
約47人
観光スポット
古代の古墳、製塩遺跡
特産
みかん、キヌサヤエンドウなど
アクセス
JR福山駅から高速乗合バス「シトラスライナー」で約1時間7分、土生港前で下車。バスまたはタクシーで重井西港へ。重井西港から定期便で15分
URL
https://www.ononavi.jp/search/index.html

細島 hosojima

因島の北西約1㎞の海上にある島
山の斜面に畑が広がるのどかな風景

細島は尾道市に属し、因島の北西約1kmの海上にある島です。細島は向島、因島、佐木島などに囲まれた海域にあり、因島の重井西港から市営フェリーによって15分で渡ることができます。細島と因島の間を往復しているフェリーは、島民の足として欠かせません。島内全域が広島県尾道市因島重井町に属しています。北東から南西に細長く、標高63mを中心に周囲は40m前後の丘陵が続いています。全島が30m前後の低い丘陵で、集落は島の南部の因島側に面しています。名前の由来としては2つあり、細長い地形から島の名前が付けられたという説と、6世紀ごろ、蘇我氏によって細部と呼ばれる水先案内人が置かれたことが島の名前の由来という説があります。また島では農業が盛んです。ミカン、スイカ、キヌサヤエンドウ、ネギなどの畑が山の斜面に広がっています。生活用水は1985年ごろまでは井戸水を利用していましたが、因島からフェリーで運ぶようになり、1997年に海底水道管が通じたことで、水のライフラインは安定するようになりました。しかし医療機関はなく、介護予防支援も含めも因島に依存しているといわれています。島には多目的施設である「細島ハウス」があります。島の周辺では、長太夫礁灯標という灯台が知られており、細島の北端から西北西約500mの暗礁上にあります。大浜埼灯台や高根島灯台とともに三原瀬戸航路に設置された9つの灯台の1つであり、その中で唯一の灯標となっています。外装塗色が特殊なのは、北側に安全な航路があり南側に障害物(細島や細ノ洲など)があることを意味しています。

島には古代の製塩遺跡があり
古墳時代中期の古墳が発掘

細島は、因島と向島の間の海峡である布刈瀬戸の西側に位置しています。布刈瀬戸は古来には「安芸地乗り」と呼ばれた瀬戸内海有数の航路でした。かつて航路を掌握していた人物たちが、その監視場所として細島を用いていたと考えられています。島内からは古墳や古代の製塩遺跡が発見されていますが、定住の始まりは不明です。細島には古墳が存在しており、その中の1つである細島第1号古墳は、細島の南東端の丘陵上に造られた箱式石棺を埋葬施設とする円墳。埋葬施設の形態から古墳時代中期の時期に造られたものと考えられています。立地から考えて、細島周辺の海上交通を支配していた人物の墓であると推定されています。中世には島の中央の山頂には茶臼山城という砦が存在していたといわれており、天満大自在天神・愛宕権現・毘沙門天・石槌大権現の4神が祀られていたようです。そのころ、三原を拠点とした小島祐直の所領となっていました。1554年には小島氏を攻め滅ぼした小早川隆景の所領となり、1567年隆景から村上吉充に所領が与えられ、因島村上氏領となりました。そのあと、江戸時代は広島藩領となったといわれています。近代に入っても北側は瀬戸内の主要航路として用いられ、1894年近代的な灯台である長太夫礁灯標が設置されました。

古くからの歴史を感じる石碑があり
細の洲は日本の重要湿地で知られている

1567年因島村上氏六代吉充が向島余崎城から本城を重井の青木城に移したといわれています。その時、防御の面から細島に砦を置くことを考えていました。しかし、細島には山伏がいたため、白滝山観音堂の堂主にするなどで手懐け、山伏山といわれた茶臼山に砦を築いたといわれています。フェリーで細島に到着し、桟橋から見て右手の小山で、頂上には天神さんや石鎚さんなどを祀ってあり、近くには細島三十三観音があります。瀬戸内海の多くの島は、島内や地域で完結する「四国」八十八か所霊場のミニチュア版があるといいます。細島にはそれがないのですが、「西国」三十三観音のミニチュア版があり、それが細島三十三観音と呼ばれているのです。また島の西側にある細の洲(ほそのす) は、細島と因島の海峡部にできた砂州上および周辺にできたおよび海藻場であり、大潮の時のみ海上に現れます。日本の重要湿地500の1つとして知られています。岩子島と細島、そして本土によるT字の海流が自然に砂貝殻を集め、堆積して陸地のようになり水面まで出るようになった場所として知られています。セイヨウハバノリ、ジョロモク、アナアオサなどの生育地となっています。

細島の属する尾道市のご当地グルメ
はっさく大福などのスイーツも人気

細島の属する尾道市と因島の特産品をご紹介します。瀬戸内海の魚介類をはじめ、新鮮な食材が集まる尾道のグルメ。尾道のソウルフード「尾道焼き」やお好み焼き、たこ焼きなど粉ものは大人から子ども幅広い世代に人気です。地域独自の食文化で生まれた砂肝(砂ズリ)とイカ天が入っていることが特徴のお好み焼は、ソースにもこだわり、オリジナルのものを使っている店が多く見られます。尾道ラーメンは、地元で80年以上の歴史を誇るご当地グルメ。平打ち麺で、鶏ガラで尾道ならではの瀬戸の魚介類を主体とした透き通った味わいのあるスープが特徴的です。背脂ミンチはプルプルとした柔らかい食感で、さらりとしているスープを濃厚なコクのあるスープへと変化させます。スイーツでよく知られているのは「はっさく大福」。地元産の八朔をあんで包んだ「はっさく大福」では、八朔の酸味とあんの甘みのハーモニーが楽しめます。地元特産のレモンを使ったレモンケーキも外せない尾道で有名なスイーツ。ほかにも1939年開業の老舗アイスクリーム屋さん「からさわ」では、昔ながらの手づくりの味、おすすめはパリパリモナカにたまごアイスを挟んだアイスモナカを頂けます。尾道港に面しており、海をみながらゆっくりスイーツを楽しめロケーションが抜群。片手でも食べやすくテイクアウトもできるので、観光のお供にぴったりです。因島のグルメとしては瀬戸内海の新鮮な太刀魚をフライにして手づくりマヨネーズでサンドした一色商店の「おさかなバーガー」もあります。しまなみ海道因島パーキングエリア限定の果肉入り清月堂の「はっさくパン」も人気の1品。

情報提供 / 尾道観光協会

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