緑の中にオレンジ色が馴染む
柑橘の島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 広島県

高根島 こうねしま

面積
約5.57㎢
人口
約481人
観光スポット
高根島灯台
特産
みかん
アクセス
福山駅からJR山陽本線で約20分、尾道駅下車。尾道港から船で約40分
URL
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/

高根島 koneshima

オレンジ色と緑の光景が美しい
ジューシーなブランドみかんが溢れる町

日本の瀬戸内海にある芸予諸島の1つで、「四里の小島に高根がある」という言葉が高根島の名前の由来となっています。隣接する生口島とは、1970年に特産であるみかんを運ぶために開通した「高根大橋」で結ばれており、無料で橋を渡ることができます。島の人たちは学校や病院などに行くために、この橋を利用して生口島へ渡ります。島には高根山と龍王山の2つの山脈があり、標高321mの高根山の中腹から裾野にかけてみかん畑が広がり、秋の収穫時期には山畑の中にみかんの色が美しく映えます。みかんの栽培が盛んなことにちなんで、高根橋は柑橘系の黄色が採用されていたり、島内にある公衆トイレ前にはみかんとレモンのオブジェが置かれていたりと遊び心が満載。緑が多い中にオレンジ色がアクセントになっています。高根島みかんはブランドみかんとして高く評価され、ジューシーで深みのある味わいです。島の北端のある石造りが特徴の「高根島灯台」は、「日本の灯台50選」にも選ばれ、灯台からは因島や大三島などが見えパノラマビューが魅力的なスポットです。高根島灯台へ行くまでの遊歩道は平坦で歩きやすく、歩きながら瀬戸内海の景色を楽しむことができます。島唯一の「内の浦トンネル」は島を周遊するのに欠かせませんが、2015年に整備されるまでは素掘りのままで探検気分が味わえるトンネルだったようです。両入口からは山と海が見え、その対比が美しい景観が魅力です。

作家自身が設置場所を決めて表現
貴重な「島ごと美術館」のアート作品

高根島大橋付近には、「島ごと美術館」の「球を包む幕舎」のオブジェがあります。この作品群は高根島だけでなく生口島にもあり、作家自身が設置場所を決めその場所に合ったアート作品を展示し表現します。この近くには「ウミホタルの島 高根島」の碑が建てられており、石碑としてはまだ新しくきれいな佇まいです。ウミホタルが育つほど美しい海であるということを表しています。また、松永真氏作の「千里眼“のぞいてみよう 瀬戸田から世界が見える”」の細長いメガネのようなアートの一基は、かつては作家の意向で島内に設置されていましたが、尾道市の道路工事を機に瀬戸田サンセットビーチに移転されています。島の集落は東側の瀬戸田水道沿いに集中していて、西側には別荘のような建物があるのみといわれています。1889年、島には高根島村があるだけでしたが、その後瀬戸田町と合併し、2006年には因島町とともに尾道市に編入しています。島の気候は瀬戸内独特の温暖な気候で夏季に雨量が少ないことから、かつて生産していた除虫菊やタバコ、麦などの生産量が乏しくなり、みかんの栽培に切り替えられました。島にはいくつかの海岸があり、海水浴としても利用できますが、トイレやシャワーなどの設備はありません。

歴史ある厳かな寺社仏閣にまつわる
まつりや風習を古くから大切に

島には「高根八幡神社」と「高根厳島神社」があり、毎年7〜8月には高根八幡還弦祭(ホーランエ)があります。この祭りでは、宮島の鳥居にするために大楠を奉納したという言い伝えから、島に住む男性が手漕ぎボートに乗って瀬戸田水道を行き来するという風習があります。寺院は、長全寺、瀧山観音堂、峠尾観音堂などがあり、これらの観音堂に桜が咲き誇ることから、毎年4月第2日曜日には桜まつりが行われています。瀧山観音堂は島内八十八か所88番であり、旧暦の3月には春季法要が行われていましたが、1994年より新暦の4月第2日曜日に行われるようになりました。

情報提供 / 尾道観光協会

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