放牧が盛んなサンゴに囲まれた
リゾートアイランド

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 沖縄県

黒島 (八重山郡) くろしま

面積
約10.02㎢
人口
224人(2021年3月時点)
観光スポット
黒島灯台、沖縄県道213号黒島港線、伊古桟橋、黒島研究所
特産
アーサ
アクセス
那覇空港から石垣空港まで約60分。石垣空港から石垣港離島ターミナルまでバスまたはタクシーで約30~45分。石垣港離島ターミナルから黒島まで高速船で約25~30分
URL

黒島 (八重山郡) kuroshima

人口よりも多い牛がいる別名「牛の島」
広大な牧草地と海のコントラストに心躍る島

沖縄県の八重山諸島のうちの1つで、石垣島から南南西18kmにあり、西表島との間に位置しています。2021年3月末現在で島の人口は224人で、137世帯あります。集落は港近くの保里、伊古、仲本、東筋、宮里の5つで成り立ち、そのほかのほとんどは牧草地です。人口よりも牛の数が多く、牧畜が盛んなため「牛の島」と呼ばれることもあります。ちなみに牛の数は約3,000頭近くいるといわれています。また、島の形が変形したハート型のようになっていることから、「ハートアイランド」とも呼ばれています。島は平地で、見渡す限り牧草地が広がるのどかな風景が魅力的です。日本最南端の都道府県道である「沖縄県道213号黒島港線」は、国土交通省の「日本の道100選」に選ばれていて「パームツリーロード」とも呼ばれています。この県道の先には、高さ10mほどの個性的な岩の展望台が現れます。一見アートのようにも見える「黒島展望台」は、放牧地や海など島の風景を眺めることができます。展望台を出て黒島港方面へ向かう途中に「水道記念碑」があります。かつて黒島は水道が通っていなかったので、井戸水のライフラインは貴重でした。1975年に水道が通ったことを祝い記念碑が建てられました。島の南へ進むと、黒島の最南端に位置する「黒島灯台」にたどり着きます。中に入ることはできませんが、サンゴ礁が広がる海を一望することができます。

海の上を歩いているような夢心地
伊古桟橋が国の有形文化財に登録

島には「まいすく家」「宿&レンタカー うんどうや」「民宿くろしま」「民宿のどか」など宿泊施設が豊富。海に近い宿や沖縄古民家を1棟借りできる宿などがあり、ゆったり島旅を満喫できます。島にあるお店は、黒島のお土産が購入できる黒島港内にある「まちや」と島唯一の商店の「たま商店」があります。ここでは、食料品や日用品を販売しているので、必要な場合はここで調達が可能。島内の東筋集落にある「神山家住宅」は2005年に国の有形文化財に認定された家屋で、沖縄ならではの石垣と赤瓦葺きの屋根が特徴的です。人気の観光スポットはやはり透き通るような美しい海が見える場所。青い海、青い空へとまっすぐ伸びていく「伊古桟橋」は、陸から海へとまっすぐ走り出したくなるような道が特徴的で、2005年には国の有形文化財に登録されました。桟橋に立つと海の上に立っているような感覚になる不思議な場所。昼間の釣り、夕暮れ時や星空観察にも最適なスポットです。

透明度が高い海でシュノーケリング
トロピカルフィッシュと海遊びを堪能

島を代表する「仲本海岸」は海の透明度が高く、日本最大の珊瑚礁海域である石西礁湖が広がっているので、シュノーケリングのスポットとしても人気です。珊瑚礁とカラフルな熱帯魚が泳ぐ海の絶景に出会えます。遊泳期間は5〜10月です。このほかにも黒島港から徒歩3分で行ける「西の浜」では、約2kmも続く白い砂浜が美しく、エメラルドグリーンの海とのコントラストが絵になる海岸です。5月~8月の時期にはウミガメが産卵に訪れる光景を見ることも可能。波が速いため遊泳は禁止とされています。西の浜を北上して進んでいくと、「アサビシバナ(遊び岩)」と呼ばれる岩があり、岩と岩の間は人1人がギリギリ通れるくらいの隙間で、藻で覆われた大きな岩は圧巻です。竹富町指定の天然記念物に登録されている場所でもあります。沖縄の海はウミガメに出会えるチャンスも多く、ここ黒島ではウミガメやサメを飼育・展示している「黒島研究所」があります。ウミガメや周辺海域の魚、海洋生物の化石化した展示物が見どころです。また、サンゴ礁が多く分布する島ならではのサンゴの標本が展示されており、約1000点のサンゴの標本が展示されています。大きなハーリー船やウミガメ専用の漁具などの展示を見ることができます。また、ウミガメへの餌やり体験、種子島から打ち上げたロケットの残骸が黒島に流れ着いた「宇宙からの漂着物」が展示されているなど、ファミリーで楽しめるスポットです。

牛の島ならではの牛の形をした岩
牛頭岩や牛の振り向き岩にほっこり

毎年2月の最終日曜日には「黒島牛まつり」が開催され、牛1頭が当たる抽選会が有名です。黒島港から約20分、黒島の1番高い場所にある「プズマリ」は、小さな石が積み上げられてできた火番盛の1つ。かつて異国船を監視するために作られ、異国船を発見した際にはここで煙を上げて連絡していました。以前は登ることができましたが、現在は倒壊の恐れがあるため、登るのは禁止されています。プズマリから宮里海岸の方へ行けば、牛の頭の形をしているといわれる「牛頭岩」があります。また、保慶海岸にも振り向いた牛の形をした岩があります。牛が多い島ならではの景観と言えます。島には海岸やビーチがいくつかあります。宮里海岸は、白い砂浜がきれいな穴場のスポットです。周辺の施設はなく、手付かずの自然で溢れています。ここでは毎年旧歴6月に島の豊作・豊年を願って豊年祭が行われ、島の人たちに親しまれています。夕暮れ時も絶景で、地平線へ沈む夕日を眺めるサンセット時間は至福の時です。宮里海岸近くには黒島ビジターセンターがあり、島の歴史が分かる史料などが展示されています。

情報提供 / 竹富町役場
画像提供 / 竹富町役場

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