神にまつわる多くの伝承を
大切に守り続ける島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 沖縄県

大神島 おおがみじま

面積
約0.24㎢
人口
約22人
観光スポット
遠見台
特産
燻製タコ、ミーバイ汁、アーサ汁、燻製焼き魚、サザエ、島ラッキョウなど
アクセス
那覇空港から飛行機で約50分、宮古空港で降機。バスまたはタクシーで島尻港へ。島尻港から定期便で約15分
URL
https://www.okinawastory.jp/about/miyako_area/ogami/

大神島 ogamijima

聖域が多く立ち入り禁止の場所もあり
島独自のルールを守って楽しもう

大神島(おおがみじま)は宮古島の北約4kmに位置し、宮古島にある島尻漁港から船に乗り、15分程度で行くことができる有人離島です。周囲は約3kmのピラミッド型の小さな島。古くから神のいる島として地域の人々から崇められていました。「ウガンジマ」とも呼ばれ、美しい海に囲まれています。島の人々の生活圏である集落以外のほとんどの場所は、祈りを捧げる聖地となっており、立ち入り禁止区域も多く存在します。そのため、島を観光する場合は、島のガイドと回るのが安心です。ほかにも島の行事によっては、島民以外立ち入り禁止になることもあります。また、男性が島に入ることが禁止される時期もありますので、行事と観光日程が被らないように調整するようにしましょう。大神島には伝統や神々を崇めるための特別なルールがあります。観光客として、島民の方々が守ってきたものをともに大切にするようにしましょう。例えば、島にあるものは持ち帰ってはいけないという決まりがあります。特に「石には神様がいる」と考えられており、道端にある大きい石に足をかけたり、島にある小石を持ち帰ったりしてはいけません。また、ドローン撮影、SUP、カヤックの持ち込み及び使用は禁止されています。島の神秘的なパワーと魅力に心地よく触れられるように、ガイドが案内してくれるツアーに参加するのが安心です。

島の中心にある山頂では360度を見渡せ
エメラルドグリーンの海や島々をのぞむ絶景が広がる

島の観光をはじめる前には、竜宮の神様にこれから島に入ってお邪魔することを報告し挨拶しなければならないというルールがあります。島の観光地としては、景勝地として知られている「遠見台(トゥンパラ)」があります。島の中心にある標高75mの小高い山の頂上にあり、360度見渡せる絶景が広がっています。青い空とエメラルドグリーンの海、池間大橋、池間島なども一望できます。日本最大級のサンゴ礁群 「八重干瀬(やびじ)」も運が良ければ見ることができます。普段は海の中に沈んでいて、大潮の時だけ海面に現れるため幻の大陸と呼ばれています。時間とともに変化する海は絶景です。頂上までは木製の階段で進み、頂上手前にはウガンジュ(拝所)と呼ばれる聖域の場所があらわれます。島で1番重要な神事が行われる場所で、そこにある大きな岩に神様が降りてくると言われています。旧暦の6〜10月まで5回行われる「ウヤガン」という神祭行事の時期は注意が必要で、観光客だけではなく島民も立ち入り禁止となります。遠見台だけではなく、神祭時には立ち入り禁止となる場所が増えるため、事前に立ち入りが可能か確認するようにしましょう。

ノッチといわれる奇妙な形の岩
島周辺の海流の浸食により珍しい形に

大神島の西の海岸には、キノコのような形をしたノッチといわれる奇岩が多く見られます。島の隆起によって地表から転がり落ちた岩が、侵食によって水面下の部分が少しずつ削り取られてゆき、奇妙な形になりました。ノッチは浸食によって、日々姿を変えています。倒れそうなものもあり、同じ姿は2度とは見られません。また大神島の防波堤は、一直線につながっておらず、隙間があるのが特徴。神様は海から来るという考え方のもと、防波堤の真ん中が神様の通り道となるように、隙間が作られました。また民家の軒先には一般的に沖縄の魔除けとして知られているシーサーではなく、水字貝という貝が吊るされています。貝の形が漢字の「水」に似ていることから、火事や水害から家屋を守るといわれているそうです。島のいたるところに、神様とともに暮らす姿が見られる島です。

島の特産品であるタコの燻製は絶品
唯一の食堂で島ダコの旨みを堪能

大神島の特産品は、島タコを使用したカーキダコ丼やミーバイ汁、ほかにもアーサ汁、燻製焼き魚、サザエ、島ラッキョウなどが有名です。カーキダコは、燻製されたタコのことを指します。昔から、海が荒れて漁に出られないときに備えて、日ごろから獲れた海産物を燻製にして保存食として蓄えてきました。沖縄の島ダコは、肉質が柔らかいため燻製にしても固くなりすぎず、濃縮されたタコの旨味がクセになるおいしさです。カーキダコ丼は、島で唯一の食堂である「おぷゆう食堂」で味わえます。おぷゆう食堂のカレーも、味が良く染みている家庭的な味わいで人気。宮古そばもいただけます。大神島は、神のいる島と言い伝えられている島で、神秘性に包まれた旅を体験できます。島民の方々が、長年守ってきた島の神秘性を大切にしながら観光するようにしましょう。

情報提供 / 宮古島観光協会

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