迫力満点の岩石や
火山活動によって形成された島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 沖縄県

粟国島 あぐにじま

面積
約7.65㎢
人口
約689人
観光スポット
筆ん崎、マハナ展望台、ウーグの浜
特産
もちきび、黒糖、もちきびかりんとうなど
アクセス
那覇空港からゆいレールで約15分、美栄橋駅で下車。徒歩またはタクシーで泊港へ。泊港から定期便で約2時間
URL
https://www.vill.aguni.okinawa.jp/

粟国島 agunijima

ワイルドな火山活動の痕跡地と
島々を見渡せる村指定の名勝地

那覇市の北西約60kmの海上に浮かぶ小規模な有人離島で、東西約4km、南北約3kmの丸みのある三角形でクサビのような形が特徴です。東側には沖縄本島があり、南側には慶良間諸島・渡名喜島、南西に久米島が見えます。750万年から500万年前の火山活動により粟国島の土台ができ、その周囲に珊瑚礁が発達し数回の隆起と粟国断層の活動により現在の粟国島が形成されています。島の南西部にある岩石は火山噴火によってできたものが多く、島内には安山岩、玄武岩をはじめさまざまな岩石が火山の痕跡を残しています。島を広く覆っているのがその代表の琉球石灰岩です。島の南西にある「筆ん崎」には火山灰が積み重なってできた白色凝灰岩があり、迫力満点でダイナミック。岩の上には「マハナ」とよばれる広大な緑の平地があり、その先を行くと展望台が設置されています。展望台からは沖縄本島や久米島、そのほかの島々を見渡せるようになっていて、村指定の名勝地の1つとなっています。島の東海岸にはビーチロックも多く分布し、白色凝灰岩同様自然の力強さを感じることができます。かつては、自然の川や湖沼がなく生活水の確保が難しかったのですが、現在は海水から淡水を生成する施設が稼働しており、飲料水や家庭で使用する水をまかなっています。また、農業用水には人口のため池が整備されています。島内には大型ホテルはありませんが、ホテルが1軒と民宿が9軒あり、宿泊施設に悩むことなく安心して旅ができます。しかし、当日受け入れ不可の宿もあるので、事前に予約しておきましょう。

沖縄の原風景や伝統的な文化が
大切に残されている島を満喫

琉球石灰岩の石垣はもちろんですが、昔ながらのふくぎ並木や赤瓦の古民家など、沖縄でも数少ない原風景を見ることができます。さらに、原風景の1つである南国ならではの「ソテツ」が所々に植えられ、別名「ソテツの島」ともいわれている粟国島。現在は、ソテツ原野を村営牧場として約70頭の牛を飼育しながらソテツを保護しています。ほかには「トゥージ」と呼ばれる大きな石水槽が集落の中に点在しているのも島の原風景の1つ。かつては、ここに雨水を溜めて生活用水として利用していて、貴重な財産として親から子へ受け継がれていた歴史文化遺産です。粟国島の風土である蓄積した火山灰や溶岩による土壌、温暖な気候を活かした特産品が数々あります。海水塩や黒糖、さとうきび、もちきび麺、もちきびかりんとうなどが有名です。粟国島は「旧暦」で生活しており、旧暦の大晦日から翌日の旧正月の朝にかけて旧暦行事「マースヤー」が行われます。子どもから大人まで華やかな衣装に化粧を施し、各字に分かれて歌や踊りを取り入れて練り歩きます。家々に塩(マース)を配り、島の人たちの無病息災と豊穣を祈ります。また、旧暦の6月24〜26日と3日にわたって島の最大神事「ヤガン折目(ウユミ)」が行われます。島の年中行事の中でも盛大な神事として島の人たちはもちろん観光客も集まり、健康や子宝を祈願します。夜には奉納相撲が行われ、伝統的な文化を肌で感じることができます。旧暦1月2日は「フナウクシ」、旧暦1月3日は「初ウクシ」と行事が続きます。琉球民謡の「むんじゅる節」の発祥の地である島で、洞寺公園に歌碑とブロンズ像があり、毎年6月16日は「むんじゅる節の日」と制定されています。このように、さまざまな伝統的なイベントを開催している歴史感じる島なのです。

青く透き通った海でのレジャーも豊富
シュノーケリングやダイビングも可能

粟国島はダイビングやバードウォッチングで知名度がある島です。県内外からダイバーが訪れ、初心者から上級者まで楽しむことができます。特に、沖の流れが強い筆ん崎の海底では、5〜7月にかけて「ギンガメアジ」が大群で移動する珍しい光景を間近で見ることができ、上級者ダイバー向けとして有名なダイビングスポットです。また、海岸散策で有名な「ウーグの浜(長浜ビーチ)」では、サンゴが作り出した天然の白浜が約1kmも続き、息を飲むような青く澄んだ海が広がります。西東地区では「ウーグ」、浜地区では「長浜」と呼ばれ、「粟国海水浴場」という名称も有名です。透明度の高い遠浅では、日中に海水浴を楽しみ、夕暮れには砂浜をのんびり散策して1日中海を満喫できます。駐車場はもちろん、トイレとシャワーも完備。キャンプにも最適な場所ですが、前もっての申請が必要です。浜の南側にはサンゴ礁が広がり、その付近には小さく色鮮やかな魚を発見することができ、シュノーケリングにも絶好のスポット。

自然のプラネタリウムで最高の星空
陸で楽しむ鑑賞や充実した体験メニュー

海だけではなく、陸でもバードウォッチングや星空観察など鑑賞できるスポットがあります。また、貝殻を使ってシーサーを作ったり、草木染めの染め体験、粟国島の郷土料理「粟国ゆしどうふ」や特産品の黒糖を使った「黒糖ミルクプリン」の料理体験など体験メニューが豊富。特に、「ウーグの浜」で見る満天の星空は島の魅力の1つです。今にも降り注いできそうな美しい星空は、街灯が多い地域や視界を遮る高い建物がある地域では見られない貴重な光景。まさに自然のプラネタリウムと言えるほど特別な夜を過ごせます。ベストシーズンは空気が澄んでいる冬。オリオン座、冬の大三角形、冬の天の川など普段見ることができない夜空に出会えます。ゆっくりと休みたい、リラックスしたいという方、寝転がって贅沢に星空を眺めたいという方におすすめ。西御願植物群落は、さまざまな植物があり、県の天然記念物に指定されている貴重な樹林です。この樹林には植物だけでなく、1914年に大正天皇即位記念として造られた大正池をはじめとする島内の各地でたくさんの野鳥(留鳥・渡鳥)を年中観察できます。

情報提供 / 粟国村観光協会

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