船旅で伝えていく伊豆諸島の魅力

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大島東京都

東海汽船株式会社

竹中 正光

MASAMITSU TAKENAKA

海上での非日常体験をサポートし
充実した島旅へと導く仕事

東海汽船では、大型客船や高速ジェット船で伊豆諸島を巡るお客様の船旅をサポートしています。もともと父が東海汽船に勤めていたこともあり、私も離島出身者として離島の魅力をもっと多くの人に伝えられる仕事がしたいという思いで入社しました。
長い船旅をお客様が飽きることなく、楽しんでいただけるように常に考えながら働いています。伊豆諸島の旅の目的はダイビングや釣り、バードウォッチングなど、季節によってさまざま。お客様にとってプラスになるような旅の情報をお伝えするなど、よりよい島旅にできるよう心がけています。帰りの船でお客様の「楽しかった!」という声を聞くのが、この仕事をやっていてよかったと感じる瞬間です。

コロナ禍の不安を乗り越え
新しいサービスの形を目指す

コロナ禍では、この先どうなるのだろうという不安を毎日抱えていました。普段は何百人というお客様が乗船され航路を進むのですが、少ない時には5名しか乗船されないこともあったりして。辛い時期がずっと続くわけではないと言い聞かせながら、実際にみんなでその気持ちを声に出しながら不安を乗り越えていきました。
最近は少しずつお客様の数も回復傾向にあり、久しぶりにお会いするお客様を見ると、心の底から「おかえりなさいませ!」という気持ちが溢れてきます。また、これまではお客様と面と向かってコミュニケーションを取れていましたが、コロナ禍ではお客様の感染症対策を第一に、気軽にお話することが難しくなりました。不安な気持ちを抱えたまま船を降りられることがないように、これまでと違った形でお客様と交流できる方法はないかと日々試行錯誤しています。

海から眺める東京湾の夜景や
移りゆく海景色を楽しむ船旅

東京発の夜の船旅は、東京の夜景を横目にレインボーブレッジの下をくぐって、大自然が広がる伊豆諸島の島々を目指します。船を降りた後に始まる島旅に思いを寄せながら、潮の香りとともに変わりゆく島の姿を眺めるのが船旅の醍醐味。島によって形や大きさが全く違うので、横を通り過ぎる時がとても面白いんです。デッキに出て海景色を眺めているとイルカが並走して泳ぐ姿を見られたりします。
また、船にはGPS機能が付いていて、どこを走っているのか随時モニターで確認できたり、各島の特徴についてもご紹介しています。そのほかにも、ホテルのような内装の客室やレストラン、キッズルームなど、施設の充実度も魅力の1つ。窓を開けると広がる美しい星空や一面の海といった非日常的な景色も見逃せません。

海や山のレジャーが揃った
個性豊かな伊豆諸島

東京からでも気軽に楽しめる離島があることを、もっと多くの方に伝えていきたいです。大都会の東京から船に乗り、伊豆諸島の島々で船を降りるときには、360度違う景色や匂いが広がっています。透明度抜群の海が広がる八丈島や至る所でイルカと出会える御蔵島、バードウォッチングと釣りが人気の三宅島など、島ごとにバリエーション豊かな特色があり、訪れるたびに毎回新鮮な気持ちで楽しんでいただけると思います。
また東海汽船は島民にとって、生きていくために欠かせない重要な生活航路。本土への渡航のために利用されるだけでなく、離島へ物資を運ぶ流通の役割も担っています。観光客の方々はもちろん、島民の方にも信頼され続ける存在でありたいです。

伊豆諸島の大島で生まれ、離島の魅力をもっと多くの人に発信したいという想いで東海汽船株式会社へ入社。東京と三宅島、御蔵島、八丈島をつなぐ大型客船「橘丸」を中心に、乗船する人々の船旅をサポートしている。