OTHER 2023.08.23

現地コーディネーターが話す
鹿児島奄美群島にある
沖永良部島の魅力とは?

鹿児島県奄美群島の中でも沖縄に近い場所に位置する沖永良部島。
隆起サンゴ礁によって出来たこの島の魅力を、長野県出身で大阪で飲食業を経験後に島に移住し、観光協会で沖永良部島の魅力を伝えている森岡さんに伺いました。
沖永良部愛が深い森岡さんだからおすすめするポイントは必見です!

森岡 峻一
(一般社団法人 おきのえらぶ島観光協会)
長野県白馬村で生まれ育ち、大阪の飲食店で長く勤務。その後に離島への移住を決意して沖永良部島へ移住。現在は、一般社団法人 おきのえらぶ島観光協会のコーディネーターとして、アクティビティの企画・運営のほか、広く沖永良部島を発信する広報活動などに尽力している。
まだ有名ではない島、沖永良部島

沖永良部島は、鹿児島県奄美群島の中の一つで
鹿児島県ですが、沖縄の方が近い隆起サンゴ礁によって出来た島です。

沖永良部島への行き方は、鹿児島空港から約90分。(1日3便)、那覇空港から約60分(1日1便)の飛行機を利用するか、鹿児島港からフェリーで約18時間(1日1便)、那覇港からフェリーで約7時間(1日1便)のフェリーを利用してくる事が出来ます。

けして近くない。便利な交通ではありませんが、
だからこそ、賑やかな観光地より静かなところがいい。
メジャーな場所より穴場がいい。自然に親しみたい。地元の方と交流したい。癒されたい。
そんな人にピッタリの知る人ぞ知る隠れ家ならぬ隠れ島なのです。

隆起サンゴ礁で出来た島だからこその景色

隆起サンゴ礁で出来た島なので、島の大半が石灰岩で覆われており、
潮の流れなどで浸食され、かっこいい地形の場所がたくさんあります。
日の入り方、潮の満ち引きによって色んな表情を魅せてくれる、そんな地形は何度見ても、楽しませ感動させてくれ、移住して5年の僕もまだまだ飽きる事のない景色があります。

中でもおススメはウジジ浜とフーチャ。
ウジジ浜はキノコのような奇岩が点在し、魅了してくれます。
時期にもよりますが、朝日が綺麗に見える場所でもあり、奇岩と朝日の最高のコントラストが楽しめます。

フーチャは潮の浸食により、穴が開いた、潮吹き洞窟です。
潮の噴き上げによって農家さんたちを悩ます塩害の原因でもありますが、自然の偉大さ、壮大さを感じれるパワースポットです。
また、フーチャの先ではかなりの高確率で「ウミガメ」の息継ぎ姿を陸から見る事が出来ます。運が良ければ、3.4匹同時にみれる事もあり、まるでウミガメのショーをみている気分にさせてくれます。

まるでRPGの世界!「ケイビング」

石灰岩で覆われている島だからこそ、浸食によって出来た鍾乳洞が200〜300ほどあると言われています。その一部を探検するケイビングが沖永良部島ではとても人気のアクティビティです。

真っ暗な洞窟の中をプロのガイドさんとヘッドライトの明かりを頼りに探検する。
ダンジョン攻略みたいで、本当にワクワクします。

鍾乳石は本来100年に1cm伸びると言われていますが、
島の性質のおかげで、30年に1cmと成長スピードが比較的早い為、様々な鍾乳石を見る事が出来ます。
それでも何万年もかけて出来た自然の造形物は、心を打たれるものがありますよ。

最後にリムプールと呼ばれる鍾乳石によってできた水たまりをガイドさんがライトアップしてくれ、それまでの冒険の疲れを吹き飛ばしてくれるぐらい幻想的な空間が広がります。

一期一会を楽しめる島

観光地されてない島だからこそ、景勝地や観光スポット、ご飯屋さんが分かりにくかったりします。でも迷ったら是非島民に声をかけて訪ねてみてください。
島民全体的に暖かく親切な方が多く、詳しく教えてくれますし、運が良ければ、島民しか知らないような隠れスポットを案内してもらえるかもしれません。

居酒屋で隣の席に座った島民、アクティビティでのガイドさん、宿のオーナーなど様々な所で島民と談笑する。

僕個人的にはそんな島民と触れ合って頂く事が一番の島旅の魅力だと思います。