OTHER 2023.01.04

離島宿泊におすすめ!
島のことがもっと好きになる
「ゲストハウス」という選択肢

地域と人をつなぐローカルスポットであるゲストハウス。リーズナブルな宿泊価格だけでなく、より地域のことを知ることができるのも魅力の一つです。少しアクセスがしづらい場所にあっても、わざわざ足を運びたくなるような、離島の魅力的なゲストハウスを紹介します!

Kanaho
(離島好きグルメライター)
「ローカルスポット」や「ローカルグルメ」を求めて全国を巡っているグルメライター。これまで沖縄や瀬戸内の小さな離島を巡り、女木島ではゲストハウスで改修ボランティアに、NPO法人「ECOFF」では離島の農業ボランティアに関わった。小さな離島が大好きで、特に瀬戸内の島々は毎年訪れるほど。
一期一会の出会いこそが醍醐味
ゲストハウスに宿泊する魅力

ゲストハウスは、プライベート性の高いホテルや旅館とは異なり、他の宿泊客とキッチンやシャワー、トイレなどが共有であることが特徴です。

宿泊スペースは2段ベッドなどの相部屋であることが多く、さまざまな人たちと交流ができます。ゲストハウスで同年代の方と旅行の話題で盛り上がって仲良くなったり、海外からバックパックで旅行をしている方と話して夜ごはんのお店を決めたり。何気ない会話でも、旅の思い出になるんですよね。

観光スポットに行き、現地の美味しいものを食べることも楽しいのですが、普段生活していたら出会わないようなさまざまな国籍、年代、職業の方と交流して、知らなかった世界を知る体験ができるゲストハウスも、新しい旅の選択肢としてとってもおすすめです。

離島のゲストハウスは、小規模でアットホームな雰囲気があります。自然と宿泊客同士の距離も縮まり、スタッフさんとも気軽に話せるため、「初めてゲストハウスを利用するから不安...」という方も安心。また、セキュリティ面で不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、入り口の施錠やパスワードが設定されるなどの対策がしっかりしているので、女性も安心して利用できますよ!

初めて会う旅人同士で意見交換したり、その町のことをよく知るゲストハウスのスタッフさんから情報を聞いたりと、観光本には載っていない、離島ならではの魅力を知ることができるでしょう。

その土地ならではの体験!
ゲストハウスでボランティア

ゲストハウスでは、ボランティアの募集が行われていることがあります。

ボランティアの内容は、ゲストハウスの改修のお手伝いから、地元の農家さんのお手伝いまでさまざま。住み込みでお手伝いをすることになるため、観光地を巡る旅行とは違い、その土地の日常を味わう体験ができます。

地域の人々と話し、離島生活の面白さや不便さなどの話を聞けるのもボランティアならでは。旅よりも濃い体験がしたい、離島の暮らしを体験してみたい方におすすめです。私はゲストハウスのHPで「ボランティア募集」という文字を探し、直接連絡することが多いです。また、観光として訪れたお店で、「改修ボランティア」というチラシを見つけて話を聞きに行ったことも。偶然見つけたゲストハウスで、どんな出会いがあるのかいつもワクワクします!

筆者は、10日間ほど沖縄の農村に滞在して、農作業のお手伝いをしながらゲストハウスで生活をしました。地域の方が管理するゲストハウスで、農家さんの田舎暮らしを体験するという、まさに「暮らすように旅をした」経験は忘れられない思い出です。

元々沖縄料理が大好きだったのですが、島のおばあ、おじいが作った郷土料理をいただいて、ますます沖縄料理にハマってしまいました。手作りの「サーターアンダギー」や「ジーマーミ豆腐」のおいしさは忘れられません...!散歩したり、夕ご飯の食材を買いに近くの売店に行ったり、普通の日常を体験してみると、観光として訪れるよりもより鮮明に地域のことを知ることができて面白いですよ。

筆者が実際に訪れた
おすすめのゲストハウス紹介

女木島ゲストハウス&カフェMegino

高松港からフェリーで20分と、比較的アクセスしやすいゲストハウスです。瀬戸内海が目の前にあり、波の音を聞きながらリラックスして過ごせます。部屋から眺める穏やかな瀬戸内海の景色は忘れられません。

こちらのゲストハウスは個室タイプで、お風呂とトイレは共有です。1階にはカジュアルな雰囲気の共有スペースもあります。

ゲストハウスに併設したカフェでは、東ドイツ出身のシェフが腕をふるう自慢の料理がいただけます。宿泊ゲストは、希望すれば旬の食材で作られた和・洋・中の世界の料理の提供も。

スタッフの夫婦がとても親切で、地域の人々からも愛されるゲストハウスです。アットホームな雰囲気があり、カフェに訪れる地域の人々や、宿泊客との交流も十分に楽しむことができました。

伯方島ゲストハウス
ソルトハウス

瀬戸内海に浮かぶ小さな島、伯方島にあるソルトハウスさんは、しまなみ海道からアクセスできるゲストハウスです。「伯方の塩」で知られる伯方島にあるゲストハウスは、こちらの一軒のみ。

戦後すぐに建てられた築70年の元歯科医院を、約1年間かけてセルフリノベーションして作られたあたたかい空間が魅力です。手作り感のある共有スペースは、おばあちゃんのお家に帰ってきたような和やかな気持ちになります!

徒歩や自転車で回れるほどの大きさの離島で、みかん畑やビーチなど、豊かな自然を感じられるスポットもあちこちに。オーナーさんから島のおすすめスポットなどを聞いて、ゆったりとした時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。