玄界灘が一望できて
歴史に名を残す島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 長崎県

鷹島 たかしま

面積
約16.18㎢
人口
約1,856人(2021年4月末時点)
観光スポット
鷹島モンゴル村、白浜海水浴場
特産
とらふぐやひらめなどの海産物など
アクセス
有田駅から松浦鉄道で約1時間、鷹島口駅で下車。徒歩で今福港へ。今福港から定期便で約25分
URL
https://matsuura-guide.com/mokuteki/?mk=3&area=3

鷹島 takashima

大橋が架かり行き来しやすい島に
蒙古襲来終焉の地としても有名

鷹島は、東経129度45分、北緯33度26分に位置し、九州北西部の伊万里湾口にあります。2006年1月1日に松浦市と合併し、松浦市鷹島町となりました。鷹島には、殿之浦(とののうら)港、船唐津(ふなとうづ)港があり、松浦市の本島の港との間をフェリーが就航しています。2009年4月18日には、佐賀県唐津市肥前町との間に鷹島肥前大橋が開通して、陸続きとなりました。斜張橋で橋長1,251mで無料で渡ることができます。複数のケーブルを橋桁に向かって斜めに張ってつなぎ、橋を支えている姿は、斜めのケーブルがきれいな模様に見えとても綺麗です。この橋で鷹島に向かうには、1度佐賀県を経由する必要があります。この橋ができるまでは、船でしか渡ることができなかった鷹島も、今ではとても訪れやすくなりました。さて鷹島は、元寇の際に元軍の侵攻を受けた島として知られ、島内には元寇にゆかりの兵衛次郎の墓や元寇記念之碑などの遺跡が残ります。また、鷹島沖は水中考古学の宝庫としても注目を集めています。弘安の役のとき、鷹島に停泊していた元軍を襲った大暴風雨によって、元の大軍は海の底へと沈み壊滅しました。現在でも鷹島沖周辺には、その歴史を物語る遺物が沈んでいるのです。海底調査によって遺物が引き揚げられたりすることもあり、海に眠る元寇という歴史は引き継がれているのです。

玄界灘を一望できる宮地嶽史跡公園と
伝統的工芸品やとらふぐ産地の島

玄界灘を一望できる宮地嶽史跡公園は鷹島で最も眺めがよい標高116mの高台にあります。1970年に史跡公園として整備された公園で、宮地嶽神社、愛宕神社が祀られており、元寇記念之碑や五輪塔が建っています。また、毎年8月30日には、鷹島町青年団主催による「元寇記念祭」が碑前にて行われています。また特産品の1つである阿翁石(あおういし)という石材は、長崎県知事指定伝統的工芸品に指定されていることでも有名。阿翁石の特色は、粘着力に富むことで繊細な加工に適しています。また、風化作用に耐えるため、摩減(まめつ)の度が少ないことで知られ、福岡・筥崎八幡宮の大鳥居をはじめ各地でこの石が使われています。彫刻するにはやわらかいため、手づくりの良さが映える石です。ほかにも、鷹島は2014年から3年連続とらふぐの生産量日本一に輝くなど、とらふぐの養殖が多く行われれる国内有数の産地となっています。鷹島で育った鷹ふくは早い潮の流れを受け、天然ものに負けない、ぷりっぷりの引き締まった身が特徴。時期や成長過程によって餌を変え、松浦で水揚げされたアジなどの新鮮な魚を餌に混ぜ合わせるなど、徹底した身質の管理が行われています。「鷹ふく」として九州各地から関西・関東まで広い範囲に出荷されています。

透明度の高く人気の人口海水浴場
鷹島共通ルールの魚島来めしは絶品

鷹島での夏は、キャンプや砂浜が美しい白浜海水浴場での海水浴が人気です。名前のとおり真っ白い砂浜と穏やかな波が打ち寄せるビーチは、トイレや更衣室、シャワー室を完備した人工の海水浴場。透明度も高く、夏は多くの海水浴客で穴場スポットとしてにぎわいます。飲食店は島内に10店ほどあり、ふぐ料理はもちろん、魚島来(おとこ)めしやアジフライなど海の幸が味わえます。中でも、魚島来めしは鷹島で共通の食べ方があり鷹島ならではの丼として親しまれています。共通の食べ方とは、「魚のネタは、松浦産を使う」「魚のネタは3種類以上入れる」「丼のタレはゴマ醤油を使う」「丼に盛り付けて提供する」「酢飯ではなく温かいご飯に盛り付ける」と細かく決められています。また、松浦市埋蔵文化財センターでは鷹島海底遺跡の調査で発掘された武器や武具、日用品などを展示。3Ⅾのトリックアートで記念撮影したり、デジタルカメラやスマートフォンを通して、蒙古襲来の舞台へタイムスリップしたりもできる体験型の展示も楽しめます。ほかにも、鷹島の北側に鷹島モンゴル村があります。2016年11月から休村していますが、モンゴル草原や草スキー場などは9~17時まで無料開放しており、ピクニックや散歩などは可能です。

道の駅ではまぐろの解体ショーが人気
古来より伝えられる伝統行事は圧巻

道の駅鷹ら島では、月に2回ほど本まぐろの解体即売会が行われており、迫力満点のイベントでとても人気があります。アッという間にマグロがさばかれる様子に目を奪われます。マグロは、目の前の即売所にて次々に売れていき、すぐに完売になってしまします。とらふぐ生産量日本一をはじめ、海の幸が豊富で、毎日新鮮な魚介類が揃います。ほかにも、豊かな土壌で採れる農産物や阿翁石を用いた石工製品などの豊富な品揃えで地元の人だけでなく観光客も多く足を運びます。また、端午の節句の日に子どもたちの健やかな成長と豊漁を願って開催される「和船競漕(わせんきょうそう)」は、鷹島の伝統行事です。和船に約10人が乗り込み、湾内に設置した浮き標間を一巡する往復300mのコースで、浮き標に刺した旗を取るタイムを競います。起源は不明ですが、1274年と1281年の2度にわたる蒙古襲来の際、松浦党が西の浦から元の軍船に小船をもって夜討ちをかけた時の名残りという説が残っています。ほかにも、動力船が無い時代、端午の節句に若者の櫓さばきの鍛錬と豊漁祈願や男子の健やかな成長を祈る行事として、漁民がはじめたという説もあります。さらに、「鷹島モンゴルまつり」も有名。この祭りでは、モンゴルの伝統楽器・馬頭琴の演奏や、モンゴル料理の出店、特産品の販売などが行われます。元寇にゆかりのある鷹島ならではのイベントが盛りだくさんです。

情報提供 / まつうら観光物産協会

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