ありのままの自然が残り
多くの神々が宿る神秘的な島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 島根県

島後 どうご

面積
約243㎢
人口
12,977人
観光スポット
ローソク島、岩倉の乳房杉、壇鏡の滝、那久岬
特産
あらめ、隠岐ガニ、隠岐そば、ばくだんおにぎり
アクセス
①出雲縁結び空港から飛行機で約30分、隠岐世界ジオパーク空港へ。
②七類港からフェリーで2時間半、高速船で1時間
URL
https://www.e-oki.net/

島後 dogo

ユネスコ世界ジオパークに登録
ほかでは見られない景勝地がたくさん

隠岐は4つの有人島と、ほかの約180の小島からなる諸島です。2013年にユネスコ世界ジオパークに登録された隠岐には、固有の動植物や豊かな自然が数多く残されています。島後は、島根県の北に位置し本土から約70㎞の日本海に浮かぶ隠岐諸島で最大の島です。約600万年前の火山噴火によって、島後が形成されました。夏と冬で寒暖差が少なく、夏は本土より涼しいこともあり、過ごしやすい気候です。隠岐の最高峰大満寺山を中心に山々が連なり、島の玄関口である西郷港は天然の良港として知られていて、「あらめ」「わかめ」などの海草や魚介類も豊富で、乾物や干物といった加工品としても販売されています。また、神々の島とも呼ばれている隠岐にはかつては300もの神社があったと言われており、今でも100近くの神社が残っています。島後にも格式高い神社が4社あります。歴史的な一面としては、後鳥羽上皇•後醍醐天皇が島流しされた地としても有名です。その後は、およそ1710〜1897年ごろまで、北前船の寄港地として栄え、風待ちや物資の補給基地として各港に停泊し賑わいました。また、屋那の松原•舟小屋群は、日本の白砂青松百選にも選定されています。屋那の松原は、若狭の国から隠岐に来た八百比丘尼が一晩で植えたという言い伝えがあり、20棟ほど残された舟小屋は、杉皮葺きの屋根に浜辺の石が乗せられた舟のアパートです。ローソクの形をした奇岩に夕日が重なる絶景「ローソク島」や、カヤック•ダイビングなどのマリンスポーツ体験もでき、観光スポットも豊富です。また、伝統が残る行事が数多く行われ、中でも「隠岐牛突き」は、約800年の歴史があります。1221年に承久の乱に敗れて、隠岐に島流しとなった後鳥羽天皇を慰めるために始められたと言われており、島の人々のおもてなし精神を表す伝化として大切に継承されている隠岐の島町の伝統文化です。

「延喜式」にも記載されている
由緒ある神社が数多く残る島

神々の島と呼ばれる隠岐には現在も100社以上の神社が残っており、出雲大社と並ぶ格式高い神社が集まります。日本全国の神社を一覧にした「延喜式神名帳」に記載がある由緒ある神社が島後にも現存し、水若酢神社(みずわかすじんじゃ)、伊勢命神社(いせみことじんじゃ)は最上格を指す名神大社として記されています。隠岐国一宮である水若酢神社の本殿は、隠岐造りで国指定重要文化財です。西日本最大級の黒曜石(こくようせき)の産地である久見地区に佇む伊勢命神社は、六国史の一つである「続日本後記(しょくにほんこうき)」に名神大社として記されており、その理由が示された数少ない例となっています。2つと同じ隠岐造りの玉若酢命神社(たまわかすみことじんじゃ)の本殿は、隠岐で最古のもので、隠岐国の総社として惣社大明神(そうしゃだいみょうじん)ともよばれました。素朴ななかにも威厳のある神社の境内には、三大杉の一つである樹齢千数百年の「八百杉」が存在感を放っています。また、古来より流人を受け入れてきた歴史があり、後鳥羽上皇•後醍醐天皇が御配流されたことを示す歴史建造物も残っています。隠岐国分寺 (おきこくぶんじ)は、聖武天皇の詔によって建立され、後醍醐天皇の行在所跡とされる国指定史跡です。国の重要無形民俗文化財に指定されている「隠岐国分寺 蓮華会舞(れんげえまい)」は、隠岐国分寺に平安時代から伝わる古典芸能で、毎年4月に奉納公演されます。

名誉をかけた牛たちの
魂の激闘「隠岐牛突き」

隠岐の島町では、古くから伝わる伝統的な行事が数多くあります。約800年前から続く「隠岐牛突き」は、毎年8〜10月に真剣勝負で行われている本場所大会のほか、観光として牛突きが見学できる「観光牛突き」が行われています。1221年に承久の乱に敗れて、隠岐に島流しとなった後鳥羽天皇を慰めるために始まったと言われ、島の人々のおもてなし精神を表す伝統文化として大切に継承されています。また島後の三大祭りとして知られているのが、西郷地区の「御霊会風流」、五箇地区の「水若酢神社祭礼風流」、中村地区の「武良祭風流」です。「水若酢神社祭礼風流」の1番の見どころは、神様が乗った神馬を玉若酢命神社境内で馬付きの手綱のもと走らせる「馬入れ神事」。この馬入れにより、各地区の神々は集合したことになり、総社としての祭礼が始まります。「水若酢神社祭礼風流」は水若酢神社にて、10歳までの男児とその保護者が山車を曳く「山曳神事」を中心に、古式を残す獅子舞や、悪霊の退散と五穀豊穰を願う流鏑馬(やぶさめ)などが行われます。隠岐は、かつて北前船の寄港地として栄えたことから各地の民謡が今も島に残り、民謡の宝庫とも呼ばれています。5月はしげさ節に合わせて、踊り手が街を練り歩く「しげさパレード」も開催されています。

夕日が重なると火を灯した
ローソクに見える島

自然豊かな隠岐の島町では、絶景が見れるスポットやアクティビティが充実しています。ローソクの形をした奇岩に夕日が重なる絶景「ローソク島」は、遊覧船のクルーズで海の上から楽しむことができ、隠岐の島町の代表的なスポットのひとつです。さらに、国の天然記念物でもある「白島海岸」や、名勝の「浄土ヶ浦(じょうどがうら)」ではダイナミックな景色が楽しめます。日本の滝百選にも選ばれた「壇鏡(だんぎょう)の滝」は、屏風のような岩壁の中央にある「壇鏡神社」の両側に、高さ40mから水が流れ落ち、神秘的な雰囲気を醸し出しています。那久岬(なぐさき)では、高台にある展望台から島前を望むことができます。潮騒を聞きながら眼下の海を見渡せ、夕暮れには水平線や島前に沈む夕日がとてもロマンティックです。展望台横には灯台として使われていた灯篭が今でも残っており、那久の人々が毎日火を灯した当時の様子を偲ぶことができます。シーカヤックやダイビングなどのマリンスポーツを楽しむことができ、透明度の高い日本海で雄大な自然と触れ合えます。釣りは、陸からはもちろん、船釣りや磯釣りなどで離島ならではの大物が狙えます。宿•飲食店では新鮮な島の食材や島で愛されるソウルフード「隠岐そば」、「ばくだんおにぎり」など島に来ないと味わえない一品を味わうことができます。

情報提供 / 隠岐の島町観光協会

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