キリシタン弾圧に耐え抜いた
祈りの島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 長崎県

新上五島町 しんかみごとうちょう

面積
約214㎢
人口
約18,203人
観光スポット
頭ヶ島天主堂、青砂ヶ浦天主堂、蛤浜海水浴場
特産
五島うどん、椿油など
アクセス
①長崎港から約1時間15分
②佐世保港から約1時間25分
③博多港から約5時間55分
④福江島から最短30分
URL
https://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/feature/funedeiku

新上五島町 shinkamigotocho

古来から遣唐使やキリシタンと交流
異国情緒溢れる史跡が点在する島

大小150余りの島々から成る五島列島。5つの大きな島(福江島・久賀島・奈留島・若松島・中通島)を中心に構成されており、新上五島町は橋でつながっていえう若松島と中通島、その周辺の小さな島々を指します。古代は遣唐使、中世からはキリシタンと、異国文化を感じられる史跡が多く現存しており、国指定重要文化財となっている青砂ヶ浦天主堂をはじめとする29の教会を巡る旅や、自然を満喫する旅が人気です。島内には「新上五島町北魚目の文化的景観」と「新上五島町崎浦の五島石集落景観」の2つの重要文化的景観選定地区があります。1つの市町に2つの選定地区を有するのは全国的にも珍しく、この島の持つ歴史的・文化的な魅力が表れています。かつて海外貿易との中継地として栄えたことから、日本と海外の文化が入り交じり、独自のグルメを育んできた新上五島町。特産品である「五島うどん」は日本三大うどんの1つと称されています。円錐形の奇岩が目印の「矢堅目公園」は、展望所から見る雄大な景色や、東シナ海に沈む夕日の撮影の人気ポイント。「青砂ヶ浦天主堂」は煉瓦造の教会堂で、外観、内観ともに均整のとれた姿で、細部の意匠も優れたステンドグラスが美しく国の指定重要文化財となっています。さらに、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産である「頭ヶ島の集落」にある「頭ヶ島天主堂」も見どころ。石造りの重厚な建築は厳粛な雰囲気があり、島民の祈りの軌跡を今に伝えています。見学には事前連絡が必要なので注意しましょう。

鯨の骨で作られた鳥居「海童神社」
樹齢650年以上の巨木「アコウ樹」

有川エリアにある「海童神社」は、かつて捕鯨で栄えた有川を象徴する建築物。1973年、東シナ海で捕獲された体長18.2mのナガスクジラの顎骨を使って作られた鳥居が有名です。「奈良尾神社」の「アコウ樹」は幹周りが約12m、高さ約25m、地上7mの所から根が二股に分かれている天然の鳥居。人が両足を大きく開いて立っているような形で、参道をまたぐようにそびえています。樹齢650年を超えるアコウ樹をくぐると長生きができると伝えられており、新上五島町のパワースポットとして親しまれています。1961年に国の天然記念物に、1990年には「新・日本名木百選」にも選ばれました。江ノ浜郷にある「坂本龍馬ゆかりの広場 」には、亀山社中が所有する洋型木造帆船ワイル・ウエフ号が、潮合崎で大暴風雨にあって遭難した海に向かって合掌した龍馬の像があります。船は坂本龍馬が長崎のグラバーから購入したもので、嵐で12名の同士が若くして海へ散りました。龍馬の依頼で建立された12人の殉難者の名前が刻まれた慰霊碑は、現在もなお島民によって祀られています。

どのシーズンに訪れても魅力が満載
冬は本場のクリスマスイベントを楽しんで

どこまでも続く遠浅が特徴で、絵画のように美しい「蛤浜海水浴場」は、環境省が水質の良さなどをもとに選んだ「快水浴場百選」にも認定。西海国立公園内に位置し、遠浅の白い砂浜は幅約500mにおよび、コバルトブルーの海と松林とのコントラストの景観が美しい浜辺です。毎年7月には海開きイベント「蛤浜で遊ぼデー」が開催され、町内外から訪れる多くの人々で賑わいます。そばにはキャンプ場やスポーツ施設などもあり、家族連れや仲間同士で一日中楽しむことができます。中通島の北側にひっそり佇むビーチ「ハマンナ」は、穴場ビーチとして人気。細い道を下りた先には、スカイブルーと白のコントラストが美しいビーチがどこまでも広がり、その絶景に訪れた人が思わず立ち尽くすほど。季節ごとのイベントでは、12月上旬から中旬ごろのクリスマスシーズンに、新上五島町に点在する6つの教会を会場に、6夜連続でクラシックコンサートが開催されます。聖堂内にピアノやバイオリン、フルートの優しい音色や美しい聖歌が響き渡ります。12月上旬から1月初旬ごろまでは「チャーチイルミネーション」も実施され、教会ごとに趣向を凝らしたイルミネーションも楽しめます。また、全国から参加者が集まるトライアスロン、ノルディックウォークやウォーク&クルーズなども。10月上旬から11月下旬には、400年以上の歴史を誇る「五島神楽」が島の各地神社で奉納され、特色のある神楽舞が繰り広げられます。

五島うどん、鯨料理、生マグロ…
全国から注目されるグルメの宝庫

島のグルメで外せないのが日本三大うどんの1つ「五島うどん」。天然塩や椿油など地元の食材が使われており、細いながらもコシのある、滑らかな食感です。かつては生産量が少なく、なかなか食べる機会がなかったことから「幻のうどん」とも呼ばれていましたが、今では全国に出荷されています。特に湯がき立ての五島うどんをアゴだしで食べる「地獄炊き」はおすすめ。飛魚(アゴ)も島の特産品で、その旨みが凝縮されただしはあらゆる料理に使えるとして大人気です。秋には飛魚漁が最盛を迎えます。また、鯨料理は中通島の名物。島の捕鯨は約400年の歴史があります。今でも鯨料理を提供する店が点在し、赤肉やさえずりのほか珍しい部位も味わうことができます。かつては長崎本土と中通島の間にある江島・平島のエリアは捕鯨で栄えていましたが、現在はイセエビ漁が盛んで、長崎県内有数の漁獲高を誇っています。身は甘くプリプリとした歯ごたえがあり、2kgを超える大きなイセエビも獲れます。ほかにも「かっとっぽ」と呼ばれるハコフグを使った料理は、見た目のインパクトと美味しさで大人気。 近年では「一度も凍らせていない」生マグロの養殖に力をいれており、毎年夏に開催されるマグロフェアの時期には全国各地から観光客や関係者が生マグロを求めて来島します。「椿油」は、やぶ椿の自生地である島の特産品で、品質が高いことで知られています。「かんころ餅」は定番のお菓子。干したサツマイモと餅を一緒につきあげたもので、素朴で懐かしい味です。かんころ餅作りなど、島民の暮らしを体験する企画も人気です。

情報提供 / 新上五島町観光物産協会

【 新型コロナウイルス感染症による影響について 】
新型コロナウイルス感染症の影響により、開催ができない行事などが多数ございます。
各施設の営業なども予定なく変更される場合があります。詳細については各施設・店舗までお問い合わせください。
また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

shima-

島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
様々な表情を見せる島の日々をお楽しみください。