真珠母貝の養殖で興隆した
小さな島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 愛媛県

竹ケ島 たけがしま

面積
約0.5㎢
人口
約22人(2021年6月時点)
観光スポット
磯釣り
特産
海産物
アクセス
定期船がないため、チャーター便を利用して渡航
URL

竹ケ島 takegashima

宇和島藩の庄屋・赤松家の開墾が
はじまりといわれている島

愛媛県の津島港の沖合い、西に約5㎞ほどの位置にあるのが竹ケ島です。周囲は約3㎞と大変小さく、島内でもっとも高い山は172m。島はおおむね平坦で、そのほとんどを緑が占めています。島のはじまりには1700年に宇和島藩の庄屋・赤松家が開墾したという説があります。1950年代は、真珠母貝の養殖が盛んに行われていました。島民が少ないため行政による機関がなく、2016年に宇和島市立竹ケ島小学校は休校、中学校はもともと島に存在していないため、生徒らは寄宿生活を送りながら本土にある中学校で学業に励んでいます。竹ケ島は本土からの定期船がないため、島民は自身の船かチャーター便を利用して行き来しています。観光の場合はチャーター便を利用しましょう。島民のほとんどが漁業従事者で、農作物は自身たちが食べる程度の量が栽培されています。

島の経済を支えた
高品質の真珠

島の周囲は海食崖に囲まれており、島民は島北東部の小さな平坦地に住んでいます。現在は漁業が大半を占めるようになりましたが、昔は漁業をする人半分、農業をする人半分と相半ばだった時代もありました。かつては島の女性によるイワノリの採取も盛んでした。採れたイワノリは島内で平等に分配し、各家庭で製品化し販売していました。これは島の女性の臨時収入となり、売り上げで着物などを買っていたといいます。竹ケ島が大きく変わったのは、真珠母貝(アコヤガイ)の養殖が行われるようになってから。1950年代から約20年間は母貝養殖が盛んに行われており、最盛期は島内のほとんどの世帯が真珠の関連産業に従事していました。各世帯は経済的にも潤い、集落に建っていた家々が鉄筋になるなど、景観も変わっていきました。アコヤガイは核入れができる約37g程度に育つまで2年ほどかけて養殖します。病害虫の少ない竹ケ島の自然環境がよかったことから高値で取引され、島の生活を支えていました。

宇和海が作り出す夕陽は
離島をきれいに見せてくれる

宇和海には竹ケ島を含む戸島、嘉島などの離島があります。これらの島がある宇和海は、愛媛県と大分県に挟まれた豊後水道で、愛媛県側の海域を宇和海といいます。夕陽が宇和海に浮かぶ島々を照らしながら沈む姿は、素晴らしい光景です。海岸線は複雑なリアス海岸で、海には養殖場などが多数あります。夕刻の時間になると、島々と養殖場とが夕陽によってオレンジ色に鮮やかに彩られます。さえぎるものがなく、見渡す限りキラキラと輝く海と島が時を忘れてしまうほどの風景を作り出します。せわしない毎日を送っている現代人の心に癒しを与えてくれる景色は、見るものすべてを魅了させることでしょう。本土側から竹ケ島を眺めると、また違った表情を見せてくれます。

情報提供 / 宇和島市観光物産協会
画像提供 / 宇和島市観光物産協会

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