手つかずの大自然が数多く残る
魅惑的な島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 長崎県

島山島 しまやまじま

面積
約5.53㎢
人口
約15人
観光スポット
キュウシュウジカ、ハマジンチョウの群生、石造宝塔、五島層群
特産
アクセス
長崎駅から徒歩で長崎港へ。長崎港から定期便で約1時間半〜2時間、福江港で下船。福江港からバスまたはタクシーで約1時間
URL
https://www.gotokanko.jp/

島山島 shimayamajima

島のあらゆる場所で表現している
自然が創り出した美しさと壮大さ

島山島は、長崎県五島列島の福江島南西に位置し、五島市玉之浦地区に属する面積約5.5㎢、周囲約16㎞の有人離島。五島列島の中では10番目に大きく、玉之浦町の複雑な海岸線に沿って浮かぶ島々の中で最大の島です。複雑なリアス海岸を形成する玉之浦湾の湾口に位置し、玉之浦半島の小浦地区と簗口瀬戸を挟んで200mの位置に向かい合っています。東側はリアス海岸をなし、西側は断崖絶壁で、島全体が雑木に覆われています。西岸は約2,200~1,700万年前に堆積した陸成層の五島層群が広く露出しています。五島列島ではいろいろな海岸線で五島層群を見ることができますが、ここが最も大規模で圧倒されるスケール。北端の黒瀬崎から南の荒汐崎の間に、昼寝ケ浦・浅切浦(浅切湾)・黒小浦・雁泊などの入り江が連なっており、湾が入り組んだ複雑な地形になっています。島の北部の浅切湾や北端の黒瀬崎には、亜熱帯植物のハマジンチョウが群生しており、鑑賞するのならよく繁茂している浅切湾がおすすめ。同じく北部の昼寝ケ浦の湾奥の傾斜地には、五島列島を北限の自生地とする県指定天然記念物・ヘゴの大木(鬼ヘゴ)がありました。残念ながら現在は盗掘や雪害などで倒木し、当時の雄姿を見ることができません。東岸の入り江にも民家が点在していましたが、現在では南岸の向小浦集落に集中しています。福江島の小浦集落と隣接し、1994年に開通した玉之浦大橋により陸続きとなり両集落を結ぶようになりました。主な産業は漁業で、養殖や一本釣りが柱となっています。

謎が謎を呼ぶ石造宝塔の存在
島山島を包みこむ神秘的なロマン

江戸時代には福江藩玉之浦掛に属しており、元禄国絵図にも村名が記載されています。島の北部の山中には大日如来をかたどった石造宝塔が1基鎮座し、碑文には「正平十二年」と刻まれていますが、それ以外詳しい由来は知られていません。正平十二年の1357年は南北朝時代で、足利尊氏が亡くなる1年前。当時の五島列島は日明貿易の中継地として栄えており、東シナ海一帯には倭寇も全盛を極めていました。倭寇で活躍した誰かの墓なのか、それとも航海安全を祈願した石碑なのか、人家もまだらな山の中にこのような立派な宝塔があるとは、なんとも不思議な話です。樹木の陰の下、静寂に包まれた場所で、丸石が敷き詰められた中央にひっそりと建つ石造宝塔。その正体に思いを巡らすのも島山島のロマンといわれています。ちなみに日引石の宝塔としては唯一の史料であり、石造学的に貴重な遺品とされています。現在の向小浦の島民は、対岸の小浦の住民とともに、19世紀初めごろに大村領から移住した隠れキリシタンの末裔と伝えられています。しかし、役職者の高齢化と後継者不在の状況が進むにともない宗団が崩壊し、キリシタン村落は習合神道大本へ集団改宗したのです。離島の閉鎖的な地形も手伝って、改宗時まで隠れキリシタンの存在は、ほかの集落に全く知られていませんでした。

規模の大きさに思わず圧倒される
亜熱帯性の植物ハマジンチョウ

オールシーズン観光のできる島ですが、あえてベストシーズンというのなら夏。島の対岸の玉之浦湾にはエメラルドグリーンの小浦海水浴場があり、シーカヤックの体験もできます。磯釣りも盛んで魅力的なポイントが多数あります。近年人気なのはチャーター船による島の西岸の五島層群観光です。手つかずの大自然が数多く残る島山島で、ぜひ見てもらいたいのは「ハマジンチョウ」。特に浅切湾の浜辺には、ハマジンチョウが群生しています。ハマジンチョウは主に九州で見られますが、五島列島はよほど気候条件が合っているのか生育量がかなり多いです。人の背丈ほども大きく育ったハマジンチョウが生い茂っている様は見る価値が十分。中でも浅切湾のものは大株で、五島列島一の大きさです。普通は静かな波打ち際に育つため、冬の東シナ海の荒波にもまれるような厳しい自然環境の中で茂っているのは稀です。「鬼ヘゴ」は県指定の天然記念物。島の北部にある浅切湾の奥、南西に面した斜面に自生していたヘゴはシダの仲間で、五島列島が自生の北限という貴重な植物。五島では「鬼ヘゴ」と呼ばれています。現在は、濃茶色に変色した幹の残骸が静かに横たわっているだけですが、その名残だけでも見ておいて損はありません。

珍しい在来種に出会える島
野生のキュウシュウジカに会いに行こう

島山島で1番有名なのはシカ。島民よりもはるかに多く、野生のニホンジカの一種「キュウシュウジカ」が500頭以上生息しています。「向小浦園地」という公園では、時折り自然のままのシカの姿を見ることができます。運が良ければ島のあちこちで見かけることも可能で、高い跳躍力で走る姿やゆったりと草を食べる姿を見られるかもしれません。野生といっても、人を見ても慌てて逃げることがないのでじっくり観察することができます。早朝や夕方になると、数頭ずつの群れが山から降りてきて、町の真ん中を歩きまわることもあります。日本は、かつて大陸と陸続きであった名残からたくさんの固有種が生息しており、中でも離島には、何万年も前から隔離された状態で独自の進化を遂げた生き物を見ることができます。その中の1つが「キュウシュウジカ」というわけです。夏毛は茶褐色に白い斑点があり、冬毛は濃い灰褐色に変わり斑点がなくなるので、季節によって生え変わりの姿を楽しむことができます。この貴重な野生のシカに会えるのが島山島なのです。イベントとしては、年に数回、五島自然塾を中心とした地域団体・住民によって、島山島の海岸線において漂着ごみ回収作業を行っています。その際に、海岸線の露頭紹介や地域の成り立ち、魅力の説明を行い、地域を学びつつ楽しく清掃できるように工夫しています。

情報提供 / 五島市観光協会

shima-

島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
様々な表情を見せる島の日々をお楽しみください。