甘さ抜群の特産品「七福芋」が
盛んな瀬戸内の島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 愛媛県

大島 (新居浜市) おおしま

面積
約2.14㎢
人口
約167人
観光スポット
願行寺、大島八幡神社、舟かくし
特産
七福芋(白いも)など
アクセス
福山駅からしまなみライナーで約1時間半、今治駅で下車。今治駅からJR予讃線で約1時間20分、多喜浜駅で下車。バスまたはタクシーで黒浜港へ。黒浜港から定期便で約15分
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大島 (新居浜市) oshima

「金島」と呼ばれるほど港町として繁栄した
村上水軍発祥の地に残る数々の遺構

新居浜市の東の海上に浮かぶ沖約1.2km、周囲9.1kmの自然豊かな有人離島です。新居浜市で唯一の離島で、国勢調査では人口約167人の島民が住んでいるとされています。新居浜黒島港からフェリーで約15分で到着します。1時間に1本の本数で運行し、料金は60円という安さになっています。中世ごろは村上水軍(伊予水軍)発祥の地ともいわれ、古来では燧灘周辺でも有数の良港を有していたため、九州と近畿を結ぶ寄港地として栄えていました。現在でも、島南部には大島城跡や本丸城、二の丸城、桟橋跡など往時を偲ばせる遺構が数々残っています。近世では廻船業が栄え、西条藩随一の港町として名を馳せたことから「金島」と呼ばれるほどの繁栄ぶりでした。島には、村上水軍の軍船を隠していたといわれる「舟かくし」の岩山があります。迫力ある岩場からは潮の香りと風を受け、瀬戸内に広がる島々を眺めることができます。島内には寺社仏閣が数か所あり、大島八幡神社、願行寺、吉祥寺があります。秋祭りを執り行う島のメインとなる大島八幡神社は社殿も立派で、厳かな雰囲気を醸し出しています。市内唯一の浄土宗である願行寺は、亡くなった母親が幼い娘に片袖を遺したと言い伝えられる幽霊の伝説があり、「幽霊の片袖」が残されています。

特産品は「幻の芋」と称される白いも
生産量最大規模でブランド化した「七福芋」

146.5mの大島山を最高点に100m前後の山々が海岸線に迫るような地形で、島の南部のわずかな平地に集落が集中しています。瀬戸内海特有の温暖で多照寡雨な気候で過ごしやすく、小規模ではあるものの漁業やみかん、「白いも」の栽培が盛んです。サツマイモの1種である白いもは新居大島の中でも有名な特産品。全国でも生産地の少ない白いもをブランド化し、「七福芋」として出荷しています。白味をおびた皮と高い糖度、ねっとりとした食感が特徴で、その糖度はメロンに並ぶ約15度ともいわれています。栽培するための環境条件が厳しく、新居大島でしかその豊かな甘みのある白いもが育ちにくいとされ、全国で最大の生産量を誇ります。年間生産量も数トンと希少なため、「幻の芋」とも呼ばれることもあります。

自然が多い中でのんびりサイクリング
「ジャックのパン屋」で味わうできたてパン

新居大島の沿岸を1周するサイクリングコースが、島おすすめのレジャーです。対岸に見える新居浜市内の工業地帯や燧灘にある島々など、変化に富んだ風景を眺めながら、潮風に吹かれてのんびりライドが楽しめる1周約9キロのコース。基本的には沿岸部を走りますが、起伏のある林間コースもあり、サイクリング好きには最適です。1周を約1時間弱程度で巡ることができます。「元気!プロジェクト」が運営しているレンタサイクルは1日300円でレンタルすることができ、島を巡るには欠かせないサービス。のどかで緑が多い島の中にあるのは、おしゃれな佇まいが特徴の「ジャックのパン屋」。スイスから移住したといわれる店主のジャックさんが営んでおり、焼きたての手づくりパンが人気です。自然の中でサイクリングを楽しみ、沿岸でできたてのパンをいただくのは至福のひとときです。

無病息災を願う伝統行事「とうどおくり」が
市の無形民俗文化財に登録

新年には、しめ縄や門松を集め高さ約10mもある「とうど」をつくり、それを東地区から順番に燃やす伝統行事「とうどおくり」が行われます。成人の日に合わせて燃やし、1年間の無病息災を願います。昔ながらの作法で行われる儀式は新居大島だけになり、市の無形民俗文化財にも登録されています。行事の日には島外からの見物客も数多く訪れる島の風物詩となっています。島を代表する大島八幡神社では毎秋10月第2土曜と日曜に秋祭りが開催され、宵宮である土曜の夜にはだんじりが地区内を練り歩きます。夜に煌々と光るだんじりの提灯は島民の心を躍らせ、にぎわいを見せます。神社から海まで神輿を担ぎ、船に乗せて海を往来する「船御幸」が見どころ。大島八幡神社境内の大元神社本殿は、市の指定有形文化財に認定されています。また、この辺りには、赤木と呼ばれるバクチの木の群生が見られ、成長していくと皮が剥がれて幹が赤くなることから、「博打」に負けた様子に似ていることが名前の由来です。冬に「とうどおくり」を行う「とうど祭」、秋の「大島八幡神社秋季大祭」、夏の「盆踊り、念仏踊り」は地元三大行事として大切にされています。

情報提供 / 新居浜市役所

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島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
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