椿や桜が咲き誇る
みどころ満載の美しい島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 広島県

阿多田島 あたたじま

面積
約2.4㎢
人口
約251人
観光スポット
釣り、灯台
特産
海産物
アクセス
JR玖波駅またはJR大竹駅からこいこいバスで小方港へ。小方港からフェリーで約35分
URL

阿多田島 atatajima

水産業が盛んな温暖な島
「あたたハマチtoレモン」は特産品として人気

安芸の宮島から南に約5㎞、広島県大竹市から南東に約8.5㎞のところに位置している阿多田島は、周囲約11㎞の小さな島で、そのほとんどが山地であり、最も高い山は204mもあります。距離的には広島県よりも山口県岩国港の方が近いですが、小方港からしか阿多田島へは渡航できません。島に隣接する猪子島は、防波堤兼橋梁で阿多田島とつながっています。島の西にある長浦海浜は、広島県内でも数少ない自然海岸で、広島県自然海浜保全地区に指定されています。島は瀬戸内海式気候に属しており、1年を通して比較的温暖です。このことから、「あたたかい」がなまって「阿多田島」になったともいわれています。島の集落は1つで、過疎化と高齢化が進んでいるものの、島で盛んな水産業が雇用を維持しているため、大幅な人口減少には歯止めがかかっています。なお、水産業の中でも、近年ではフルーツ魚の養殖に力を入れており、特に阿多田島漁協と高知大学が共同開発して誕生した「あたたハマチtoレモン」は、大竹市の特産品として人気を博しています。この「あたたハマチtoレモン」は、レモンを混ぜた餌を与えることで身がほのかに柑橘風味となっており、味はさっぱりしているため、ハマチ特有の脂が苦手な方でもおいしく召し上がっていただくことができます。また、近海でスナメリが泳いでいる姿を見かけることもあります。このスナメリは、島民にはデゴンドウと呼ばれて親しまれています。

フェリーで約35分
釣り好きにはたまらないパラダイス

阿多田島へ渡航するためのフェリーに乗船する半数以上は釣り人である!といっても過言ではないくらい、阿多田島は釣りの名所として人気です。阿多田島周辺はゴツゴツとした岩場が多く、その岩場を隠れ家にしようと、多くの魚が集まってくるため、いろんな海産物が獲れます。中でもチヌが有名で、遠投釣りであれば、メバルが釣れることもあります。また、阿多田島には、お子さまや初心者の方でも楽しめる海上釣堀があります。海上釣堀では、海の上にある四方を網で囲まれた“いけす”から魚を釣ります。この“いけす”へは、渡り船に乗って行きます。ここには、シマアジやカンパチなど、その時期に旬を迎える魚が放流されており、この魚は釣り放題、さらに釣った魚はすべて持ち帰ることができます。自身の道具を持ち込んで釣ることもできますが、有料で道具をレンタルすることもできますので、手ぶらで行っても楽しめます。ちなみに、トイレは釣り場に用意されていますので心配いりません。なお、海上釣堀は完全予約制で、天候によっては休業となることもありますので、ご利用の際はご注意ください。

阿多田島神社と
国の登録有形文化財に登録された灯台資料館

阿多田島フェリー乗り場から歩いてすぐの場所に、阿多田島神社があります。この神社の入口である鳥居のそばには、昭和53年に当時皇太子であった上皇陛下と当時皇太子妃であった上皇后陛下が来られた記念につくられた、行啓記念之碑が置かれています。神社の石段の横には、神社の灯明として、阿多田島港の灯台としての役目を果たしていたといわれている石灯篭があり、その石灯篭のそばには日露戦争出征の記念碑があります。この記念碑の裏側に大小の円形のへこみのある盃状穴が見られますが、これは太古から人々が豊漁や、出産・病気治癒などを願って彫ったものと伝えられています。また、阿多田島神社から南に進んで行くと阿多田島灯台資料館があります。ここには、大竹市にある灯台について記された資料が展示されています。この建物はもともと、阿多田島から約3キロの海上にある白石灯標の管理のために1905年につくられましたが、1996年に資料館として再館しました。この建物はレンガ造りで、当時の面影を残す歴史的に貴重な建物であるため、現在は国登録有形文化財に登録されています。見学をする際は、事前予約が必要ですので、ご注意ください。

ちょっとしたハイキングも楽しめる観音山と
阿多田島で一番高い高山

阿多田島には2つのハイキングを楽しめる山があります。1つはフェリー乗り場から近い観音山です。観音山は、標高約115mで、フェリー乗り場から山頂まで約30分かかります。頂上には観音様がまつられており、この観音様は、江戸時代に今の長崎県で漁をしていた時に網にかかったのを持ち帰ったものといわれています。また、観音様がまつられているお堂の裏には展望岩があり、そこからは海を一望できます。空気が澄んでいる日には四国山脈まで見渡せるそうです。もう1つの山は標高約204mの高山で、フェリー乗り場から山頂までは約1時間の阿多田島で一番高い山です。どちらの山も、登山口には地元の方々が手作りした看板が設置されているので、迷ったときには看板を探してみてください。

情報提供 / 大竹市産業振興課

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