ふたりと離島の幸せをつなぐフォトウエディング

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与論島鹿児島県

Celebrations

浦嶋 美幸

MIYUKI URASHIMA

フォトウエディングで伝えたい
鹿児島離島に広がる景色

もともと鹿児島県内のブライダルプロデュース会社に勤務していましたが、より柔軟性の高いウェディングを企画してみたいという想いで2014年に独立しました。そんな中、鹿児島の離島でフォトウエディングを始めたのは、今から6年くらい前の2016年の7月。「家族だけの結婚式を与論島でゆったりと挙げたい」とご希望された、鹿児島の離島出身のお客様を担当することになったのがきっかけです。沖縄の離島はフォトウエディングで利用されることも多かったですが、鹿児島の離島となるとほとんど前例がない状態でした。そのためまずは1人で与論島を訪れ、ロケーション探しからスタート。島民の方におすすめの場所を聞いたり、SNSで情報収集しながら撮影スポットを探ったり。そうするうちに、私自身が島に広がる壮大な自然やゆったりとした島時間、優しく迎えてくれる島民の温かさに魅了されていきました。そこから鹿児島県民の私ですら気づいていなかった離島の魅力を、フォトウエディングを通して伝えていきたいと思うようになったんです。

ビーチフォトに欠かせない
特別なウエディングドレス

離島でのフォトウエディングの最大の魅力は、透き通るような海や真っ白な砂浜、独自の植物が残る山々といった絶好のロケーションにあると思います。でも一般的なレンタルのウエディングドレスは「水で濡らしてはいけない」「砂浜を歩いてはいけない」などの制約があることがほとんど。レンタルドレスでは離島の魅力を活かした撮影ができない、それなら自分でウエディングドレスを用意してしまおうと決意しました。水に濡れてもOKな独自のウエディングドレスを少しずつ調達し、今では20〜25種類のドレスが並びます。自然の中で自由に着用できるドレスで砂浜や山での撮影はもちろん、海の中でも撮影できるんです。一緒に濡れてしまうこともありますが、“一生の思い出に残る一枚を叶えたい”という一心で撮影に挑んでいます。

作られていない環境が
オーダーメイドで重要な要素に

鹿児島離島でのフォトウエディングで人気があるのは「与論島」「屋久島」「奄美大島」の3島です。東洋の真珠と称されるほど美しい砂浜や海が広がる「与論島」、世界自然遺産に登録された縄文杉が見られる「屋久島」、広大な土地で海も山も楽しめる「奄美大島」など、島ごとに異なる魅力が溢れています。
ただ沖縄の離島と比べて、整備されているところがまだまだ少ないのも現状です。でも考え方を変えると、パッケージ化されていることが少なく、自分たちの理想に合わせてカスタマイズしやすいということ。コスト面も、こだわりたい部分とそうでない部分を調整しやすいので、よりおふたりの希望に寄り添ったフォトウエディングを叶えることができます。もともとオーダーメイドの結婚式をプランニングしたいという想いがあったので、手つかずの姿で残る鹿児島の離島はそれを叶えるためにぴったりの場所でした。

島全体に幸せの循環をもたらす
一生に一度の思い出

これまでは新郎新婦のためのフォトウエディングを中心にプランニングしてきましたが、今後はご家族やご友人をゲストとして招待し、みんなで楽しんでもらえるようなプランを考えていきたいです。大々的な結婚式の代わりにフォトウエディングを選ばれる方も多いので、その場にいるみんなで幸せを共有し、一生の思い出となるような時間を提供できればと思っています。
現在は離島での挙式プランやパーティープランを計画中。現地のお店やホテルと協力しながら、鹿児島離島でのウエディングを盛り上げていきたいです。そこから、島全体の活性化にもつなげていくことが最終的な目標です。離島ウエディングを通して、新郎新婦が、離島全体が、幸せになる素敵な“輪”を作っていきたいですね。

鹿児島県内のブライダルプロデュース会社に10年間勤務した後、2014年4月よりフリーランスウェディングプランナーとして活動中。自分たちらしさを表現する“ふたりだけのWeddingのカタチ”にこだわり、オリジナルウェディングやコンセプトウェディングに特化したプロデュースを行っている。