手つかずの自然が残る
北海道南西部の島

SHIMA INFORMATION

北海道・東北エリア/ 北海道

奥尻島 おくしりとう

面積
約143㎢
人口
約2,500人
観光スポット
球島山、鍋釣岩、長浜海岸
特産
ウニ、アワビなど
アクセス
函館空港から飛行機で約30分。江差港フェリーターミナルから定期便で約2時間10分
URL
http://unimaru.com/

奥尻島 okushirito

古くから水産業に恵まれており
さらなる発展をめざす「災害に強い町」

奥尻島は、北海道本土の南西部の渡島半島に位置し、全道14支庁行政区の檜山支庁の管内にあり、追分の町「江差町」より日本海上61kmに浮かぶ、周囲84kmのやや三角状をなした離島です。およそ5億年前に隆起し、数回の火山活動で現在のような離島になったと想定されています。「おくしり」は、アイヌ語で「イクシュンシリ」と呼ばれ、後に「イクシリ」となりました。「イク」は向こう、「シリ」とは島で「向こうの島」という意味です。その後、享保5年、新井白石の著書「蝦夷志」に初めて「オクシリ」と記されてから「奥尻島」の名前で呼ばれはじめました。奥尻島は、古くから水産業が盛んで「夢の島」や「宝の島」と呼ばれており、明治末期まではニシン漁が主体でしたが、近年はイカやホッケの近海漁業や、ウニ、アワビを中心とした磯根漁業が主となっています。これらの海の幸を求めて観光客が増え、日本の離島の中でも人気です。観光客が増えるにつれ、空港やフェリーなどの生活環境の整備が進んでいましたが、1993年の「北海道南西沖地震」で壊滅的な被害を受けました。当時、島の再建は絶望的といわれておりましたが、全国からの温かい支援や協力により町民が一丸となって復興に立ち上がり、策定した「奥尻町災害復興計画」に沿った防災対策をはじめとする復興をわずか5年間で果たすことができ、1998年には「完全復興宣言」をしています。その後も「災害に強い町」を掲げ、まちづくりを進めており、先人の苦労や偉業を尊重しながら、豊富な水産資源や貴重な観光資源を活かした奥尻町のさらなる発展をめざしています。

水深25mの透明度「奥尻ブルー」と
季節を問わず楽しめる特産品

奥尻島の海は、水深25mの透明度を誇り、「奥尻ブルー」と呼ばれています。この奥尻ブルーを堪能できるのが西側の地区「神威脇」という場所で、神威脇地区の屏風立岩の付近で海を眺めると最も綺麗な奥尻ブルーを目に焼き付けることができます。また、山からの景色の「球島山展望台」は外せません。奥尻地区一帯を眺めることができ、稀に見ることができる雲海は絶景です。特産品は季節を問わず四季折々楽しめます。特に、ウニやアワビなどは有名で、ウニは夏期の期間限定となりますが、アワビは通年食べることができます。ウニ漁は盛夏のころに最盛期を迎えますが、その年の天候によっては、5月の早い時期から「早出しウニ」が出荷され、一足先にウニ丼を楽しめることも。一方、素朴で味わい深いのが山の幸です。キトビロ(ギョウジャニンニク)は、早春の風とともにあらわれる北の山菜。奥尻産のキトビロは、ニンニク特有のクセある香りが少なく、ほのかな甘みが楽しめます。このほかにも春から秋にかけて、ボリボリ・シメジ・フキ・コゴミ・タラノメ・ゼンマイ・タケノコ・キノコ各種を島内で採れます。海産物の加工品は、島内各所のお土産店で販売されていて、ウニ・イカ・タコなどの塩辛や燻製、イカめし・スルメ・生干しイカ、ワカメ・寒ノリなど、島ならではの魅力がいっぱいです。

奥尻の魅力を知るマリンスポーツや
唯一無二の想い出を残す物作り体験も

奥尻島では体験レジャーが大きく分けて3種類あります。まず1つ目は、透明度高い奥尻の海を楽しむマリンスポーツです。SUPやカヤックを体験しながら普段見ることができない島の地形の一部を見るなど、さまざまなことを学びながら楽しめます。島内に3か所ある「海水浴適地」は、広い砂浜や遠浅の海が魅力の海岸です。中でも、更衣室・シャワー・トイレを完備した「東風泊海岸(やませどまりかいがん)」は人気となっています。2つ目は山や町を使った「奥尻フットパス」です。奥尻島の市街地や森を歩きながら進め、島の歴史や動植物について細かく学ぶことができます。「奥尻フットパス」は島内に4コースを設定しているので、自分に合ったコースが楽しめます。ゆっくり景色を楽しみながら、島の人に話しかけてみることで、新たな魅力が発見できるかもしれません。3つ目はものづくりを行う体験事業です。島民の方々が先生となり、島事情や世間話をしながら島の細かい部分を学びつつ、想い出に残る品を作ることができます。深海松を加工してストラップやボールペンを作成したり、島にある野花や海藻を使った押花を作成したり、勾玉を自分の好きな形に加工して世界に一つだけの勾玉を作り出すことが出来ます。

三大祭りでにぎわう奥尻の夏
おくしり和牛や魚介類も見逃せない

夏の奥尻島は三大祭が有名です。6月22日に「賽の河原祭」が道南五霊場の1つである島の北端・稲穂岬の賽の河原で、奥尻三大祭のトップをきって開催されます。この祭りは、海難犠牲者や幼少死亡者、身内の故人の冥福を祈る慰霊の地で法要や供養をします。7月には、航海の安全と大漁を祈願して「室津祭」が青苗漁港内で開催。この祭りは、「海」にちなんだ協賛行事(イカ釣り大会や海上ハッポー渡りなど)で盛り上がります。また、新鮮な魚介類がその場で焼いて食べられる「海の幸味三昧」が地元の人にはもちろん、観光客にも絶大な人気です。8月の最終土曜日には「なべつる祭」で奥尻三大祭りのフィナーレとして締めくくります。奥尻島の観光のシンボル「なべつる岩」をまつる観光祭と産業祭を兼ねた島内最大級のイベントです。ほかにも、多彩なアトラクションや協賛行事が開催され、観光客や町民でにぎわいを見せます。また、ミネラルたっぷりの海風が吹きつける奥尻島の栄養分たっぷりな牧草を食べて育った「おくしり和牛」もこのお祭り会場で食べることができます。おくしり和牛は出荷数が少ないので希少のお肉です。また、三大祭り以外にも毎年6月の満月が現れる日には奥尻ムーンライトマラソンを実施しています。

情報提供 / 奥尻島観光協会

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