東京の南に浮かぶ
雄大な火山景観に圧倒される島

SHIMA INFORMATION

関東・中部エリア/ 東京都

三宅島 みやけじま

面積
約55.26㎢
人口
約2,373人
観光スポット
海水浴場、長太郎池、新鼻新山
特産
魚介類、あしたば、きぬさやなど
アクセス
①東京・竹芝桟橋(JR浜松町駅から徒歩で約8分)から三宅島・御蔵島・八丈島間を東海汽船の大型客船で約6時間半(毎日1便就航)
②調布飛行場(調布駅からバスで約15分)から新中央航空の小型機で約50分(1日3便就航 ※季節により増減便あり)
URL
https://www.miyakejima.gr.jp/

三宅島 miyakejima

富士箱根伊豆国立公園に指定され
独特で雄大な火山島景観が楽しめる

三宅島は東京から南へ約180kmに位置する有人離島で、壮大な大地と海に囲まれた火山島としても知られています。東京都に属しており、島は楕円形で、ちょうど東京の山手線に囲まれたくらいの大きさです。島の中央部には標高775.1mの雄山があり、その火口の深さは約500mにもおよびます。三宅島は約20~60年周期で噴火を繰り返している活発な活火山で、島は主に玄武岩から成り、度重なる噴火は荒々しい海岸風景と独特で雄大な火山島景観を作り上げ、島全体が富士箱根伊豆国立公園に指定されています。2000年に噴火した雄山からは火山ガスが放出され、現在でも立入禁止区域や危険区域、準居住地区などの規制区域が設けられているのも火山島ならではの特徴。島内には海岸沿いに、神着(かみつき)、伊豆(いず)、伊ケ谷(いがや)、坪田(つぼた)、阿古(あこ)という5つの集落が点在しています。気候は周囲を流れる黒潮の影響により、温暖多雨な海洋性気候となっており、年間の平均気温は17.7度。真夏日の日数は年間平均12.7日、最低気温が氷点下の日数は年間平均0.5日で、夏は涼しく、冬は比較的暖かい気候です。ただし夏から秋にかけては台風、冬は低気圧の影響を受けやすく、年間降水量は約3000mmで、東京本土の約2倍にもなります。多くの島・沿岸部と同様に風も強く、年間を通して北東または南西の風が吹きやすくなっているのも特徴です。島内には大型ホテルはなく、民宿やペンションタイプがメイン。部屋数に限りがあるため、予約は必須となっています。

江戸時代は流刑地として使用され
流人の中には歴史上の有名人も多数

三宅島には縄文時代から人が住んでいたといわれ、江戸時代には幕府の直轄地となり、流刑地として使われました。約200年の間に三宅島へ送られた人の数は1000人以上で、中には歌舞伎役者の生島新五郎や禊教の教祖である井上正鉄、絵師の英一蝶などさまざまな知識を持つ流人もおり、彼らにまつわる史跡は島のいたるところで見ることが可能。1878年には静岡県から東京都に編入されたものの、現在でも三宅島は周囲の島々とともに「伊豆諸島」や「伊豆七島」と呼ばれています。また歴史の島とも呼ばれる三宅島には数多くの神社が存在し、現在でも神々を主人公とした多くの伝説や神話が残っており、それらは三宅島開島の物語「三宅記」に記されています。伊豆諸島のなかでも1番噴火が多い島として有名な三宅島ですが、噴火の歴史としては最古の記録で西暦1085年に噴火がありました。西暦684年から1874年までの間に13回の噴火があったという説があるものの、奈良・平安初期ごろの記録がないため、実際にはもっと多くの噴火があったと考えられています。雄山山頂にあるカルデラは、およそ3000年前に起こった大規模な噴火の形跡だといわれており、当時の大噴火の威力を今でもまざまざと感じることができます。

透明度の高い海でのマリンスポーツ
陸上でのアクティビティも充実

富士火山帯に含まれる活火山である三宅島では、通年を通して島内のいたるところで雄大な火山島景観を見ることができ、まるで天然の火山博物館のよう。水蒸気爆発によって形成された火口湖である大路池をはじめ、溶岩流の上に整備された火山体験遊歩道、1983年噴火の火口が作った火砕丘である新鼻新山のほか、赤場暁やひょうたん山、三七山展望台などさまざまな火山景観が楽しめるのは三宅島ならでは。また豊かな自然に囲まれた三宅島では、釣りやダイビング、海水浴などのマリンスポーツも楽しめます。ダイビングでは透明度の高い海の中で大型の回遊魚やカラフルな熱帯魚、ウミガメなど多くの生き物と出会うことが可能。海底では火山島特有の独特な地形を楽しめるほか、サンゴの種類も多く、島の南西部の富賀浜にはテーブルサンゴの群集があります。島周辺の海域は種類豊富な魚の宝庫で、断崖絶壁の荒磯釣りや本格的な船釣りも楽しめます。ほかにもトレッキングやサイクリング、ボルダリングなどのアクティビティも豊富。三宅島は国の天然記念物であるカンムリウミスズメの貴重な繁殖場所となっており、バードウォッチングもおすすめです。野鳥の生息密度が高い大路池の周辺は「日本一のさえずりの小径」とも呼ばれており、さまざまな野鳥を観察できます。

各種イベントやお祭りを通して
島の自然や地形、文化を堪能できる

三宅島では毎年、島の自然や地形を活かしたイベントや三宅島の文化を伝えるお祭りなどが開催されています。1月2日には船霊様に1年の豊漁と安全を祈願するお祭り「船祝い」を開催。船主や船長、関係者が漁船で御神酒を交わして、港に集まった人々にみかんなどを撒きます。2月にはスポーツクライミングの大会である「三宅島ボルダリング大会」を開催しているほか、獅子が各家庭を踊り歩き、厄払いをする「初牛祭」を開催。6月と10月の週末には、メガネ岩周辺がダイビングスポットとして解禁になります。7月第3日曜日には江戸時代から続く「牛頭天王祭」を開催。神輿や太鼓、木遣り(榊持ち)が三位一体となって地区内を渡御巡業します。7月下旬には商工会主催の夏祭り「マリンスコーレ21フェスティバル」を開催。島民によるバンド演奏や伊豆諸島の郷土芸能が披露されるほか、模擬店や郷土料理、三宅島・伊豆諸島物産などの各種コーナーが用意され、島全体が盛り上がります。8月4~9日には隔年で「富賀神社大祭」が開催されます。神輿が富賀神社から出発し、5地区間で儀式とともに受け渡されていき、各地区の神社で1泊しながら6日間かけて全島を1周するお祭りです。ほかにもオートバイの祭典や産業祭などが開催され、1年を通して地元のみなさんと来島者が一緒に盛り上がれる行事が多数あります。

情報提供 / 三宅島観光協会

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