瀬戸内海の中央に位置する
芸予諸島で1番大きな島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 愛媛県

大三島 おおみしま

面積
64.53㎢
人口
4,963人(2020年時点)
観光スポット
大山祇神社、多々羅大橋、道の駅多々羅しまなみ公園、多々羅展望台、海水浴
特産
柑橘類
アクセス
①西瀬戸尾道ICから大三島ICまで車で約20分。または今治北ICから大三島ICまで車で約20分
②福山駅から大三島BSまでしまなみライナー高速バスで約50分
③今治駅から大三島各停留所までせとうちバス急行便で約50分
④今治港から宗方港まで大三島ブルーラインで約55分
URL
https://www.oideya.gr.jp/spot/area_shimanami/index.htm

大三島 omishima

国宝の島であり神の島でもある
大三島は日本国指定名勝のひとつ

大三島の面積は64.53㎢あり、愛媛県の最北に位置しています。同県に属する島の中では最大です。本州・四国・九州を鎮守する日本総鎮守の「大山祇神社」があることから「神の島」として御島(三島)と呼ばれ、そこから島名がつけられたといわれています。かつては島の西半分が大三島町、東半分が上浦町に行政区分されていましたが、2005年の合併で今治市になりました。1967年に「大三島橋」で伯方島と、1999年には「多々羅大橋」で広島県生口島と結ばれ、近年では「しまなみ海道」を構成する島として、多くのサイクリストを集めています。中央にそびえる標高436mの「鷲ヶ頭山」は「しま山100選」に選ばれており、ここからは瀬戸内海の多島美を望むことができます。2016年には、島を含む海道一帯が日本遺産「“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊“MurakamiKAIZOKU”の記憶-」の構成文化財として認定されました。これにより、もとより「しまなみ海道」の開通とともに発展してきた観光業にますます拍車がかかっています。主産業は柑橘栽培に加え、温暖寡雨の気候を利用した花き、イチゴなどのハウス栽培が営まれており、近年では、ヒラメの養殖も見られます。特に温暖な気候と潮風に育てられた柑橘は甘くて有名です。特産品は、みかん、はっさく、いよかん、小みかん、キウイ、ヒラメ、マハタ、タイ、あらくれポークなど。土産物では、いも吉、芋けんぴ、ワイン、みかんジュースなどが人気です。

歴史上の人物が関わった大山祇神社
源義経の参拝・武具奉納と鶴姫伝説

大三島の歴史を語る上で欠かせないのは必勝を祈願した神社として名を馳せた「大山祇神社」の存在です。古くから戦いの神、海と山の神として広く信仰を集めており、源平合戦のころより源義経や源頼朝など歴史上の有名な武将たちがたびたび戦勝祈願のお参りに訪れています。そして、戦勝のお礼に武具甲冑を奉納しており、その中には源義経の鎧、兜、刀剣も含まれています。これら名高い武将の銘品は国宝・国の重要文化財の指定を受けて、境内にある「宝物館」に収蔵・展示されており、その量が膨大なことから大三島は「国宝の島」と呼ばれるようになったのです。また、「大山祇神社」の大祝職を務めた大祝家の女性に鶴姫がおり、戦国時代に大三島を攻めてきた大内氏を撃退したことで伝説の人物となっています。幼少のころより女武者として育てられた鶴姫は、戦死した兄に代わって陣頭指揮を執り敵軍を撃破。再度の敵軍の来襲では恋人を殺されてしまいますが、失意の中で自ら軍船を率いて敵軍に壊滅的な打撃を与えて勝利します。しかし、討ち死にした恋人を思うあまり入水自殺して18年の生涯を終えました。現在では瀬戸内のジャンヌ・ダルクと呼ばれ、毎年鶴姫を偲ぶ「三島水軍鶴姫まつり」が行われています。

自然美と芸術と人工物との景観が
見事に融合した観光スポットの数々

大三島は「しまなみ海道」の中でも有数の観光スポットであふれています。代表的なのは「大山祇神社」。歴史ある神社であると同時にパワースポットとしても有名です。さらに、樹齢約3000年で根回りが約30mもあり「生樹の御門」と呼ばれる巨木も自然のエネルギーを感じられるスポットです。大三島には、島の風景と一体化した個性的なミュージアムが4館もあります。母と子をテーマにした彫刻で心温まる時を過ごすことができるのが「今治市岩田健母と子のミュージアム」。「ところミュージアム大三島」は、みかん畑の中の斜面に建てられており瀬戸内海の多島美が望めることができます。目で見て楽しむのなら、世界一の斜張橋「多々羅大橋」とそのたもとにある「道の駅多々羅しまなみ公園」。園内には水軍の兜をイメージした「多々羅展望台」があり、ここから瀬戸内海に広がる多島美を堪能することができます。また、サイクリングロードから眺める「みかん畑」も最高なのでレンタサイクルで島を巡るのもおすすめです。みかんの花が咲くころには、島中で色鮮やかな果実を見ることができ、甘い香りに癒されます。体験を楽しむのなら、夏は海水浴客やマリンスポーツでにぎわう「多々羅キャンプ場」。家族連れや女性でも安心な「フィッシング・パーク大三島」。CMでもお馴染みの「伯方の塩」の「大三島工場」は、無料で見学ができます。

相手が視える迫力の一人角力
精霊に勝つとその年は大豊作!

祭祀で代表的なのは、6月に開催される「大山祇神社御田植祭」。豊作を祈念して行われ、島内から選ばれた16人の早乙女が斎田に入り、雅楽に合わせて苗を植えます。また、一人角力(ひとりずもう)も奉納され、力士が目に見えない稲の精霊と真剣に相撲をとります。力の入った一人角力に観衆が沸く、古くから続く伝統の祭りです。 9月に開催される「大山祇神社産須奈大祭」は、太陽が出ている時間が短くなりはじめるこの時期を神様の衣替えになぞられ、五穀豊穣を祝って行われます。イベントとでは、海と光と夢の祭典をテーマに「サマーフェスタ in かみうら」が7月に開催されます。素手による魚のつかみどりをメインに釣り堀、ステージイベントなど家族で楽しめる内容が盛りだくさん。夜には花火が打ち上げられて夜空を彩ります。同月には「三島水軍鶴姫まつり」も開催されます。大山祇神社から宮浦港までの間を、公募で選ばれた鶴姫を先頭に行われる鶴姫行列と大山祇神社ゆかりの武士たちが練り歩く武者行列は、時代絵巻が繰り広げられるかのようで見ものです。ほかにも櫂伝馬レースは毎回熱戦が繰り広げられ、会場ではさまざまなイベントが行われ、屋台も多く並び、たくさんの観客で賑わっています。4月には、大三島藤公園で「藤まつり」を開催。300mの藤棚は圧巻で、周辺では野点茶会、屋台村、句作展示、生花展、野菜や花の苗の即売コーナーなどのイベントが実施されています。

情報提供 / 今治市企画財政部市民が真ん中課地域振興室

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