粟粒のような小さな島でも
感動体験がいっぱい

SHIMA INFORMATION

関東・中部エリア/ 新潟県

粟島 あわしま

面積
9,78㎢
人口
約340人
観光スポット
仏崎展望台、バードウォッチング、ウォーキング、釣り、海水浴、キャンプ
特産
魚介類、ジャガイモなど
アクセス
村上駅から岩船港まで車で約15分、または岩船港上林岩船港ICから岩船港まで約5分。岩船港から高速船で約55分(フェリーで約90分)
URL
https://awa-isle.jp/

粟島 awashima

小さな島でも深い歴史があり
観光ルートも万全で見どころ満載

新潟県北西部の日本海に浮かぶ東西4.4km、南北6.1kmの粟島。周囲がわずか23kmで、粟粒のように小さいことから、「粟島」と名付けられたともいわれています。島には内浦地区(東海岸)と釜谷地区(西海岸)の2つの大きな集落があり、民宿や旅館などの宿泊施設が充実しており、食堂や直売所などで粟島グルメを堪能することができます。島内では観光目的の車が乗り入れできないため、移動手段は2つのルートで運行されているコミュニティバスになります。1つは内浦地区と釜谷地区を一直線で結ぶ県道ルート。観光客におすすめしたいのは予約制の北回りルート。こちらは展望台で停車し景色を楽しみながら島を回る観光ルートになっています。粟島の名が文献に登場するのは808年に作られた「大同類聚方」。粟島はこの中で「粟生」と記されています。島の5か所において縄文土器の遺跡が発見されていることから、縄文中期から後期には人が住んでいたことが分かっています。また、粟島には昭和のはじめまで野生馬が生息していました。江戸時代の記録ではその数およそ50~60頭、そこからさほど増減はせず、人に飼われたりすることもなく、自由に島内を駆け回っていたそうです。この野生馬は、その昔源義経が奥州へ落ち延びる途中に、解き放した馬が海を泳ぎ渡ったものだと言い伝えられています。近年、雄大な自然に魅了され、島民の優しさと温かさに惹かれた人々が多く移住しており、新たな風が吹きこまれています。その中で、もともとの住民も移住者も〝ふるさと粟島〟を心でつなぎながら、さまざまな活動を積極的に行っています。

島そのものが景観の優れた自然公園
1年を通して旬の魚が豊富に水揚げ

全島が「新潟県立自然公園」に指定されています。それほどにこの小さな島には雄大な大自然がコンパクトに詰まっているのです。透き通るような青い海に囲まれ、力強く息づく草木や動物に触れ、無限に散らばる星空を眺めることで、誰もが穏やかな時間に包まれることでしょう。景観の素晴らしさを証明するかのように島内には数多くの展望台が設置されています。その中でも、新潟百景に選ばれた「仏崎展望台」からの景色は見応えがあり、特に日本海に沈む夕陽は絶景です。観光とともに粟島の基幹産業になっているのは、恵まれた海洋資源を活かした漁業です。粟島港・釜谷港の両港には、早春のヤリイカ、夏から秋にかけてのマダイ、ブリ、ヒラメ、冬はマダラが豊漁で、1年を通して旬の魚が水揚げされています。中でも明治期に始まって今も受け継がれている豪快な大謀網漁の最盛期は6月で、2か所の仕掛けで漁が行われ、マダイやブリのほか、メジマグロなども水揚げされます。粟島の特産品として有名なのは「清酒あわしま」。粟島の水と海水を使用して、丹念に仕込まれています。ほかにも「粟島じゃがいも焼酎 んっぽん」や日本海の塩がほんのりと感じられ枝豆の柔らかな味が心地いい「枝豆アイスミルク 大事につくった娘です。」もおすすめです。島の年間平均気温は14℃で、夏と冬の気温差は25℃くらいあり、季節の違いがはっきりしています。

粟島を存分に満喫できる観光スポットや
粟島でしか食べられない味がある

粟島の観光シーズンは4月下旬~5月上旬の「島びらき」から始まります。春から秋にかけて楽しみ方が多くあり、4~5月は「バードウォッチング・ウォーキング」、5~6月は「釣り」、7~8月は「海水浴・キャンプ」、9~10月には「釣り・バードウォッチング」を満喫できます。特に初夏を迎えるころ、スカシユリと呼ばれる岩ユリの群生が粟島をオレンジ色に彩るので、ウォーキングで巡るにはこの時期がベストです。また、西海岸には奇岩や岩礁海岸など景勝ポイントが多くあるので、レンタサイクルで巡るとおもしろい発見が見つかること間違いなし。粟島グルメといえば魚介類が豊富な地魚さしみ。中でも名物は5〜6月に産卵場所を求めて粟島周辺にやってくるタイで、鮮度も味も島ならではのものがあります。そして、粟島の名物料理といえば「わっぱ煮」。杉を曲げて作った器に、旬の磯魚と味噌を入れてお湯を注ぎ、真っ赤に焼いた石を落とした漁師料理です。名物は魚介類だけではありません。各家庭では米以外の野菜を栽培しており、特に「ジャガイモ」は粟島の名産品。ほどよい甘みと水分があるジャガイモと獲れたてのタコを煮付けた郷土料理の「イモダコ」は絶品です。山菜も豊富にあり、3~6月にかけて、シンノコ・フキ・タラの芽・ウド・タケノコなどの採れたてを宿で召し上がることができます。

見る・体験する・学ぶ・参加する
すべてがそろった充実のイベント

内浦地区の八所神社祭礼が10月27日、釜谷地区の塩竃六所神社祭礼は10月9日に行われます。内浦地区ではお神輿が集落内を練り歩き、島民を問わず観光客も一緒になって参加できます。両地区にはそれぞれ、内浦神楽会、釜谷獅子舞保存会があり、正月のお祝いや年祝いの席で披露されています。ほかには、通常5月2・3日に粟島の観光シーズンの幕開けとして行われる「島びらき」、6月第3日曜日に海岸の漂着ゴミを回収するボランティアイベント「粟島クリーンアップ作戦」、9月には生きたタコ捕りをインストラクター付きで体験できる1泊2日の「磯ダコ捕りツアー」が全3回実施されます。時期に関係なく体験できるものとしては、漁師飯を自ら楽しく作って食べることのできる「わっぱ煮作り体験」、簡単な釣り具で岩の隙間に隠れる魚を釣り上げる「穴釣り体験」があり、ともに満足感の得られるおもしろさです。学びを得るのなら「粟島まちあるき」。懐かしさ漂う粟島の集落を島民ガイドと一緒に散策し、粟島の歴史や文化に触れることができます。島で最も豪快な漁を船上から見ることができるのは「大謀網漁見学」。大型の定置網を2隻の船と漁師10人以上でぐいぐい絞ってゆくと、マダイやブリ、イナダなどが姿を現し、その勇壮な光景は興奮ものです。イベントについては要予約となりますので、事前にお問い合わせをお願いします。

情報提供 / 粟島観光協会

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また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

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