大橋で本土とつながる
石川県のひょっこり島

SHIMA INFORMATION

関東・中部エリア/ 石川県

能登島 のとじま

面積
約46.73㎢
人口
約2,500人
観光スポット
のとじま臨海公園水族館、石川県能登島ガラス美術館、能登島家族旅行村Weランド、松島海水浴場・松島キャンプ場、小浦佐幸屋敷跡、能登島ゴルフアンドカントリークラブ、ひょっこり温泉島の湯
特産
魚介類、能登島野菜、牡蠣殻米
アクセス
①金沢駅からJRで約1時間、和倉温泉駅下車。路線バスまたはタクシーで約10分
②金沢駅から特急バスで約1時間半、七尾駅または和倉温泉下車。路線バスまたはタクシーで約10分
③能登空港よりタクシーで約1時間
URL
http://www.notojima.org/

能登島 notojima

石川県最長の大橋で本土とつながる
日本の原風景と観光が両立する島

能登島は、七尾湾を塞ぐような形で海にひょっこり浮かぶ石川県七尾市の島です。島民の願いで1982年に七尾市本土の和倉温泉地区から七尾湾の屏風瀬戸(びょうぶせと)に能登島大橋が架けられました。本土側からも車で渡ることが可能になったので、アクセスが良くなっています。能登島は縄文時代から人が定住し、漁を中心とした生活が営まれ、船材の供給地や海上航路の拠点として重視されていました。江戸時代には、離島であることから加賀前田藩の政治犯の流刑地でもありました。1955年に東島村、中之島村、西島村の3村が合併し、旧能登島が誕生。その後、2004年の平成大合併により現在の七尾市が誕生しました。もともとは半農半漁の島でしたが、1982年の能登島大橋の開通により島の産業形態が大きく変化。のとじま臨海公園水族館やガラス美術館、ゴルフ場などの観光施設ができたことにより、年間約100万人が訪れる観光地として生まれ変わりました。島内の移動は、レンタカー、レンタサイクル、路線バス、タクシーです。島には、診療所、警察署、消防署、コミュニティセンター、コンビニは1軒あり、スーパーは能登島大橋を渡る前の本土側に数軒あります。また、多数ある民宿や旅館では、獲れたての魚介類や自家栽培のお米、野菜など、里山・里海の味を堪能できるとして人気です。

大陸との交流の跡が残る歴史的建造物
牡蠣や野菜、島の手作り品が楽しめる

能登島は、能登島大橋ができるまで長く離島であったため、戦国時代の混乱や火災が少なかったことから歴史的建造物が多く残っています。また地理的に大陸と近いため、その交流の跡が色濃く残る場所があります。七尾湾を見下ろす高台の須曽地域にある「須曽蝦夷穴古墳(すそえぞあなこふん)」はその一つ。7世紀前後に朝鮮半島で作られた古墳の流れをくむ全国的にも珍しい古墳で、高句麗出身の有力者が葬られた墓であるとの説があります。古代朝鮮と日本の交流の歴史に思いを馳せるロマンティックなスポットです。島の特産物は、豊富な海の幸の中でも牡蠣が絶品です。また山の幸は、能登島野菜と呼ばれる赤土のジャガイモ、白ネギ、金糸うり、りんご、牡蠣の殻を肥料とした栄養価の高い牡蠣殻米(かきがらまい)もおすすめです。島では「ねねの会」という市が定期的に開かれ、そこでは島の人が作った梅干し、田舎味噌、かきもちなど手作り品を購入することができます。そのほか「能登島ガラス工房」では、アクセサリーや小物、食器類など色とりどりの工芸品を取り扱っており、また「案山子窯(かかしがま)」では、陶芸体験で招き猫や食器を作ることもできます。

イルカと一緒に泳ぐ貴重な体験や
水族館の裏側に入れる体験が大人気

島はまさに遊びの宝庫です。海では海水浴や磯あそび、透明度抜群の海でダイビングをすることも可能です。能登島周辺は、海底が珪藻土と白い砂地のため、日本海の海底とは思えないほど白くてきれいです。能登島周辺には数年前から野生のイルカが棲むようになったので、イルカと泳ぐ島イチ押しの体験として「ドルフィンスイム」を企画。インストラクターとともに潜りイルカのペースを尊重しながら一緒に泳ぐ非日常の体験は大人気です。山ではリンゴ狩り又は、一部の民宿で田植えや稲刈りなどの農業体験、定置網や刺し網漁を行う漁師さんを見学する体験もあります。さらに能登島の中央部にある「のとじま臨海公園水族館」では、毎週土曜日先着10人限定で開催される「水族館裏側探検」が大人気です。巨大な回遊水槽を真上から覗いたり、魚や動物に食事を与える様子や、イルカのトレーニングを見学できるので、特にお子さま連れのご家族にはおすすめです。

三大火祭り「向田(こうだ)の火祭」や
味覚を楽しむイベントが多数開催

能登島では観光スポットだけではなくお祭りやイベントも多数開催されています。中でも規模が大きく有名なのが「向田(こうだ)の火祭」。7月に行われるお祭りで、日本三大火祭りの1つとされています。「向田の火祭」は向田町の「伊夜比咩(いやひめ)神社」の祭礼で、合図とともに高さ30mの柱松明(はしらたいまつ)に火が点けられ、その柱松明の倒れた方向でその年の豊漁や豊作を占うというものです。また、別所町で行われる、南総里見八犬伝を題材にした、親の仇の化け猫を退治する踊りの「猫踊り」や、半浦町で催される源平合戦の一幕で、黒馬の熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)と白馬の平敦盛(たいらのあつもり)の戦いを描いた「馬踊り」も奇祭として有名です。能登島のお祭りは特に秋祭りが盛んで、毎日どこかの町でこのような奇祭が催されています。町々で踊りのスタイルも違うので、秋には地域ごとの伝統的で個性的な祭りを楽しむことができます。イベントでは、毎年2月に行われる、魚介類をメインにした冬の味覚を味わう「ごっつお祭り」や、3月に行われる「能登和倉万葉の里マラソン」など、年間を通して島ならではの伝統や味覚を感じられるイベントが盛りだくさんです。

情報提供 / 能登島観光協会
画像提供 / のとじま水族館(4枚目)

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