OTHER 2023.06.21

自然豊かな国境の離島!
壱岐からの移住者が教える
対馬のおすすめスポット

福岡空港から飛行機でおよそ30分で行ける国境の島、対馬。南北に大きく広がったこの島は、離島とは思えないほど山が高く、海が綺麗で歴史と自然が豊かな島です。観光名所がたくさんありますが、対馬在住の私が初めて対馬に訪れる方に向けた、対馬のおすすめスポットをお伝えします!

しゃかたく
長崎県壱岐出身。前職の転勤で対馬に移住。カメラを撮ることに熱中し、インスタグラムで「あおいろ」をテーマに島の風景やポートレートを投稿し発信している。「壱岐」と「対馬」似ているようでまったく違うそれぞれの島の魅力を、全国に発信していきたい。
韓国との国境の島
対馬ってどんなところ?

対馬は日本海の西、九州本土と朝鮮半島の真ん中に位置する国境の島。福岡空港から約30分、長崎空港から35分で対馬まで行くことができ、空の上から複雑に入り組むリアス式海岸や対馬の雄大な自然を楽しむことができます。



また博多港から対馬の厳原港、比田勝港に定期便のフェリーやジェットフォイル(高速船)も通っています。船では少し時間がかかりますが、夜行便もでているので時間を有効に使って、安さを重視したい方は船旅がおすすめです。手付かずの大自然や重要な歴史、神々が宿るとされる山々や、対馬独自の生態系を持つ動植物など、さまざまな人に合った魅力と出会える島、それが対馬です。

固有の動物達に出会える
対馬ならではの標識も!

対馬と言えば「ツシマヤマネコ」を連想する方も多いかもしれません。国の天然記念物に指定されていて、対馬にのみ野生で生息しています。野生の姿を見ることは難しいですが、上対馬にある対馬野生生物保護センターでは、「ツシマヤマネコ」を見ることができます。



また対馬の中部に位置する美津島町の「あそうベイパーク」では、対馬固有の動物「対州馬」とふれあえます。エサやり体験(100円)や乗馬体験(5分520円)ができるので、非日常的な体験が味わえます。



国道には対馬特有の標識があります。特に上対馬の方を走っていると、鹿に注意の標識や、「ツシマヤマネコ」飛び出し注意の看板が目立ちます。変わった看板を見つけながら対馬旅を満喫するのもおもしろいかもしれません。

優雅に広がる
手付かずの大自然を楽しむ

対馬は複雑な地形が入り組んだリアス式海岸が特徴。車で山頂付近までいくことのできる「烏帽子岳」の頂上からは、360度見渡せる大パノラマが広がります。標高176mからの眺めは絶景なので、心を奪われること間違いなし。



また、「烏帽子岳」の麓には竜宮伝説に彩られた海の女神・豊玉姫を祭る古社「和多都美神社」があります。本殿正面の5つの鳥居のうち2つは海の中にあり、潮の満ち引きによってその様相を変え、神秘的雰囲気を漂わせています。パワースポットとしても知られているのでおすすめです。



対馬の中部、東側に位置する「赤島」も私の大好きな場所。赤色の大きな橋が「赤島」にかかっており、この橋は「赤島大橋」と呼ばれています。車で行くことができ、人が住む集落があります。明治の頃に広島の漁師さん達が移り住んだようで、方言は広島訛りの方が多いそう。対馬に来て海の綺麗さには目を引きますが、「赤島」の海はエメラルドグリーンで格別です。

そば打ち体験もできる!
対馬名物「対州そば」

島にはたくさんの飲食店がありますが、ぜひ食べていただきたいのが「対州そば匠」さんです。対馬で古くから栽培されているそばの品種として、「対州そば」があります。風味がしっかりしているので、一度食べたらやみつきになります。



対馬のおばあちゃん達が作っているので、地元に帰ってご馳走を食べた時を思い出します。対馬の名物料理である「いりやきそば」もいただけますよ。また粉からそばの麺を作る「そば打ち体験」もできるそうなので、興味がある方はぜひ、体験してみてください。



今回は対馬の魅力をほんの一部でしたが、紹介しました。他にも紹介できないほどの魅力がたくさんありますが、移住して一番感じるのは人の優しさと暖かさです。休日にドライブに出かければ、道端の農家のおばあちゃんに「どこから来たと?」と声をかけられます。