花と豊かな自然で魅了する
日本の最北端の島

SHIMA INFORMATION

北海道・東北エリア/ 北海道

礼文島 れぶんとう

面積
約82㎢
人口
約2,400人
観光スポット
スコトン岬、澄海岬、高山植物園、北のカナリアパーク
特産
利尻昆布、ウニ、ホッケなど
アクセス
羽田空港から約1時間50分、稚内空港へ。稚内港から定期便で約1時間55分
URL

礼文島 rebunto

可憐な花が咲き誇る最北の国立公園と
全国から観光客が訪れる観光の島

礼文島は、一島一町の日本の最北端の島として、北海道北端の稚内より西方59㎞の日本海上に位置しています。その東南には、幅約8㎞の礼文水道をへだてて利尻昆布で有名な利尻島と向き合っています。礼文島は、江戸時代前期に松前藩の直轄地として宗谷場所が開設された際、利尻とともに付属場所として開設されたのが始まりです。礼文の語源は、アイヌ語の「レプンシリ=沖の島」からきているといわれており、アイヌ民族による煎海鼠(いりこ)やニシン漁が盛んで松前藩の和人との交易場所として開拓されてきました。その後、和人が移住し、1880年には香深村戸長役場が設置されています。礼文島の町のはじまりは、1878年に香深村、尺忍村、船泊村、神崎村の4村が定められたことにさかのぼります。町制施行によって礼文村から礼文町へ移行して60年以上となるなど、4村開村から数えて130年あまりが経過しています。礼文島は、東西8㎞、南北30㎞とやや細く長い形をしており、面積は82平方Kmの小さな島です。海抜0mから高山植物が群生していることが有名で、年間10万人を超える観光客が訪れており、観光と水産を基幹産業とした町です。1974年には国立公園に指定されて多くの観光客が全国から訪れるようになりました。国立公園ならではのすぐれた景観と貴重な高山植物による観光の町「花の浮島礼文」としても発展を遂げています。

場所により異なる絶景が味わえ
高山植物が気軽に楽しめる「花の浮島」

礼文島の東海岸はなだらかな丘陵性の地形が広がり海へと続いていますが、冬の厳しい偏西風を受ける西海岸は切り立った断崖絶壁が連なっています。ほぼ円形で島の利尻島とは違い、西側が断崖絶壁になっているため島を1周することはできません。しかし、その険しい地形が日本とは思えぬ絶景を見せてくれ、それこそが礼文島の魅力ともいえます。オホーツク海から流入する流氷の影響もほとんどなく、夏期は冷涼で冬期は温暖となり、北海道内陸と比べると比較的温暖な気候となっています。大陸から切り離されたこの礼文島には奇跡的ともいえる自然が今なお残されているため、利尻礼文サロベツ国立公園の中でも、夏には約300種の高山植物が咲き乱れる花の島として有名です。このことから、礼文島は別名「花の浮島」と呼ばれています。その理由は、日本で1番北の島という立地ながら、本州だとアルプス山系などの標高2,000mを超える山頂付近でしか見ることのできない高山植物を、登山することなく気軽に観察できるからでしょう。中でもレブンアツモリソウやレブンコザクラ、レブンキンバイソウなど、礼文島のみに生育する固有種が多いことでも有名です。6月ごろ、島の観光シーズンを迎えると、待ち構えていたように植物たちが一斉にその姿を現します。夏にはハイキングやトレッキングで希少な花々を観に来る観光客でにぎわいます。

新鮮な素材を素朴に楽しむ「食」
時期により違う種類のウニを食べ比べも

礼文島で「食」を楽しむなら、新鮮な素材をそのままに、素朴な味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。礼文島といったら、ウニは外せませんが自然豊かな海の栄養たっぷりの昆布を食べているので甘くてコクがあるのが特徴です。時期により提供されるウニが違い、早い時期から遅い時期まで食べられるのはキタムラサキウニです。棘が長いのが特徴で、中の身は明るい黄色、味は淡くあっさりしています。そして、6~8月のみ食べられるのがエゾバフンウニで、棘が短いのが特徴。中の身は濃いオレンジ色で、味は甘く最上級の味わいが楽しめます。これら2種類を使ったウニ丼を提供している飲食店もあります。飲食店でその味を堪能できるほか、鮮魚やお土産にピッタリの加工品も。また、島グルメの1つであるホッケのちゃんちゃん焼は絶品です。礼文島では利尻昆布も採れます。利尻昆布は、宗谷周辺に生息する昆布の名称なので、利尻島で採れていなくても利尻昆布と呼ばれているのです。中でも、利尻や礼文で採れたものは特にシマモノと呼ばれ価値が高いとされています。

花を楽しむトレッキングコース
観光シーズンにはさまざまなお祭りも

礼文島の観光シーズンは高山植物が咲きはじめる5~9月ごろです。島には、7つのトレッキングコースがあり、心地よい風と絶景を楽しむことができます。約1時間のコースから8時間のコースまであるので場所によって生息が違う植物を観賞しながら自分に合ったコースを楽しんでみてはいかがでしょうか。また、観光シーズンにはさまざまなお祭りが企画されています。6月上旬に開催予定の「アツモリ感謝祭」はアツモリ群生地でのミニイベントです。7月には香深港特設会場で「島のうまいもの」の大集合やタコの掴み取りなどのアトラクションが楽しめる「うめ~べやフェスティバル」が開催され盛り上がります。ほかにも、7月の「礼文神社祭」や「厳島神社祭」、9月の「オータムフェスタ」などさまざまなイベントが盛りだくさんです。8月に行われる「礼文ふるさと祭り」では船泊(湖畔祭り)と香深(海峡祭り)の市街地のメインストリートに、礼文島の海産物などを格安で販売するフードコーナーやドリンクコーナーなどの出店が立ち並び、お祭りムードを盛り上げます。海峡祭りでは、礼文島唯一の花火大会が行われ、迫力のある花火が夜空を魅了します。

情報提供 / 礼文島観光協会

【 新型コロナウイルス感染症による影響について 】
新型コロナウイルス感染症の影響により、開催ができない行事などが多数ございます。
各施設の営業なども予定なく変更される場合があります。詳細については各施設・店舗までお問い合わせください。
また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

shima-

島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
様々な表情を見せる島の日々をお楽しみください。