霊峰「利尻山」をぐるりと囲む
日本最北部の島

SHIMA INFORMATION

北海道・東北エリア/ 北海道

利尻島 りしりとう

面積
約182㎢
人口
約4,300人
観光スポット
利尻山、姫沼、野塚展望台、オタトマリ沼、仙法志御崎(せんほうしみさき)公園、利尻島の駅、海藻の里利尻ウニ、利尻昆布
アクセス
①丘珠(札幌)空港より片道約50分
②稚内港より約1時間40分
URL
https://www.rishiri-plus.jp/

利尻島 rishirito

島のシンボル日本百名山「利尻山」
利尻礼文サロベツ国立公園に指定

利尻島は、日本の北のてっぺんである北海道の稚内市から西へ52㎞に位置する日本最北部の離島です。島の真ん中にそびえる「利尻山」は、日本百名山に数えられる標高1721mの山。利尻礼文(りしりれぶん)サロベツ国立公園に指定されています。山名はアイヌの言葉で高い山を意味する「リイ・シリ」に由来するといわれています。その山容はたいへん美しく「利尻富士」とも呼ばれ、古くから霊峰として信仰の対象とされてきました。利尻島では、コマドリなど約317種類の渡り鳥や、リシリリンドウなど日本ではここにしか咲かない植物が多数生息するなど、寒冷な気象条件と、海の中に浮かぶ孤島という地理的条件から独自の生態系が見られるのが特徴です。また不思議なことに北海道本土でよく見られるヒグマやシカやキツネ、ヘビなどの動物が全く見られないことでも知られています。人口は約4300人。島は利尻町と利尻富士町の2つの町からなり、利尻山をぐるっと囲む海岸線で島民は暮らしています。島の移動はレンタサイクル、レンタカー、観光タクシー、路線バス、観光バスです。島には駐在所、消防署、役場、病院、診療所、そのほか大型ホテル、民宿、ゲストハウスは合わせて30軒ほど。買い物はコンビニが3軒、スーパーやホームセンターはが数軒あり、食事は特産のウニ丼や利尻昆布で出汁をとったラーメンが堪能できるお店など多数あります。

アメリカ人冒険家の上陸の歴史
ウニ・利尻昆布、ミルピスが特産

江戸時代、ペリー来航の5年前、鎖国下の利尻島に「ラナルドマクドナルド」というアメリカ人の冒険家が漂流を装って上陸しました。後に日本初の英語教師となった彼は、国の違う人同士の言葉の交流を積極的に行い、日本開国の際にも活躍。彼の利尻島上陸を記念した「上陸記念碑」も建てられています。特産物として有名なのはウニです。エゾバフンウニとキタムラサキウニの2種類の漁期は夏に向かえ、エゾバフンウニは6/10~8月下旬ごろ、キタムラサキウニは6〜9月ごろ。ウニは雑食で食べるものによって味が変わります。利尻島のウニは日本海の荒波の中、利尻昆布を食べて育つことがおいしさの秘訣といわれています。そして、その利尻昆布も利尻島を代表する特産物です。利尻昆布は、味が良くうま味が凝縮されているため最高級のダシ昆布として珍重されます。昆布干し作業は、利尻島の夏の風物詩で、昆布干しのアルバイトが必要なほどの盛況をみせます。そのほかエゾアワビ、ホッケ、ミズタコ、ヤリイカ、真イカ、秋鮭、カニ、ナマコ、イクラ、タラコ、利尻昆布から作った利尻醤油など、島には海の幸があふれています。また、お土産では利尻島限定の乳酸飲料「ミルピス」が人気です。さわやかな酸味とほんのりとした甘みが特徴のミルピスは近年知名度が上がり、話題のご当地土産となっています。鴛泊(おしどまり)地区にある個人宅のミルピス商店とオタトマリ沼の売店などで購入できます。

4つの地区に分かれる利尻島
それぞれの魅力を活かした観光が可能

観光のベストシーズンは6~9月。特産物のウニの漁が解禁になるころです。島は、北から右回りに鴛泊(おしどまり)・鬼脇(おにわき)・仙法志(せんほうし)、沓形(くつかた)という4つの地区に分かれています。鴛泊地区には利尻空港やフェリーターミナルがあり、観光スポット一番人気の湖「姫沼」やラナルドマクドナルドの記念碑がある「野塚展望台」、足湯のできる温泉施設など観光スポットが多数集まっています。鬼脇地区には、利尻最大の沼「オタトマリ沼」があります。ここは銘菓・白い恋人のパッケージと同じ角度で利尻山を見られることで有名な場所です。仙法志地区には、運がよければ野生のアザラシと会える「仙法志御崎(せんほうしみさき)公園」が、沓形地区には、利尻で採れる海藻を使って海藻押し葉クラフト体験ができる「利尻 島の駅 海藻の里利尻」もあります。そのほかにもSAP、カヤック、サーフィン、利尻山での登山などアクティブな観光も可能。またカニ釣りやウニ採り体験などの漁業体験もでき、利尻町立博物館では利尻の歴史や暮らし、文化に触れることもできます。夏は過ごしやすく、冬はマイナス気温になり厳しい寒さですが、山にも海にも1年を通じて楽しめる見どころがあります。

うにうにフェスティバルやマラソン大会
利尻島の魅力を活かしたイベントが多数

島の一番の目玉イベントといえば、毎年8月に開催される利尻特産のウニが主役の「うにうにフェスティバル」です。焼きウニやミニウニ丼を食べられる出店や「ウニ早食い競争」など、ウニ好きにはたまらない催しが目白押し。毎年6月に開催されるマラソン大会「利尻島一周遊悠覧人G(ゆうゆうらんにんぐ)」もおすすめ。1周55㎞の島を、利尻の景色を楽しみながら10時間以内でひと回りするレースです。過ごしやすい気候でマラソンができるとして日本全国からランナーが参加します。そのほか6月後半に行われる山と海の平穏と豊漁を願った祭礼の「例大祭」や、毎年7、8月に行われる「北海島まつり」や「利尻浮島まつり」は各町最大の夏祭り。花火大会や島の海産物を存分に楽しめる屋台、踊りパレードなど大人から子どもまでみんなが楽しめます。10月には「利尻島鮭釣り大会」、2月には「りしり寒歓(かんかん)まつり」や「雪ん子広場」を開催。餅まきや賞金があたるタイヤ引きタイムレースなど真冬の利尻を心から楽しめる恒例のイベントです。ベストシーズンの夏だけではなく、寒い冬の利尻らしさ満載のお祭りも是非ご堪能ください。

情報提供 / 利尻町観光協会

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