エメラルドグリーンの海に
浮かぶ高知最西端の島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 高知県

柏島 かしわじま

面積
約0.6㎢
人口
約350人
観光スポット
足摺宇和海国立公園
特産
養殖マグロ、ところてん
アクセス
①土佐くろしお鉄道「宿毛駅」から車で約45分
②土佐くろしお鉄道「宿毛駅」から路線バスで約50分
URL
https://otsuki-kanko.jp/

柏島 kashiwajima

船が宙に浮いて見える透明度抜群の海
足摺宇和海国立公園指定の美しい風景

柏島は高知県の最西端、宿毛湾(すくもわん)の南に突き出た大月半島の先端に位置し、半島とは2本の橋でつながっています。エメラルドグリーンで透明度抜群の海は、係留している船が「宙に浮いて見える!」とSNSで一躍スポットライトを浴びるほどきれいで、人気の観光地となりました。周囲の海は豊後(ぶんご)水道と黒潮の流れがぶつかる海域で、日本の海で見られる魚種の1/3、1000種類以上の魚が泳いでいるといわれ、世界でも有数のダイビングスポットとしても有名です。足摺宇和海(あしずりうわかい)国立公園として指定されるほど青く美しい海、緑鮮やかな山々、そして抜けるように青い空のコントラスト。ここにはまじりけのない「原色の風景」があります。周囲約4㎞の島の人口は約350人。島での交通手段は基本徒歩のみです。島には、郵便局、公民館、防災活動センター、観光情報発信センターがあります。飲食店は3軒、商店は数軒、コンビニは島内にはなく一番近い所まで20分ほど必要です。宿泊施設として大型ホテルはなく、民宿や旅館が数軒あります。その街並みはどこかノスタルジックな雰囲気。ゆっくり街並みを散策するのもおすすめです。

江戸時代土佐藩の防衛拠点として活躍
特産品は養殖マグロやところてん

江戸時代、柏島には土佐藩の城があったとされ、緊急時には柏島から狼煙(のろし)を上げ、土佐の城下まで伝えていたという伝承があります。また「島原の乱」では土佐藩から出陣て負傷した武将が、帰藩時に柏島で亡くなり葬られたとの言い伝えも。その昔、柏島は土佐藩の防衛拠点の要の島であったことがわかります。1983年には日本初のマグロ養殖事業をスタート。高知県で唯一のマグロ養殖場として本マグロが養殖されており、生産量は全国第3位を誇り町の魚として認定されています。柏島島内でもマグロ料理を堪能できるお店があります。そのほか柏島近海で採れたテングサで作る「ところてん」も特産品の一つ。島内では「きみ食堂」で食べることができ、道の駅「ふれあいパーク・大月」でも購入が可能です。道の駅では、高知土産で人気の「芋ケンピ」や和製グレープフルーツといわれる「バンカンジュース」、道-1グランプリで第1位を獲得した「苺氷り」なども購入できます。「東京から鉄道で最も遠いエリア」といわれる四国西南地域の中でも、さらに西南端に位置する柏島。だからこそ出会える、手つかずの自然や文化・食の魅力にぜひ触れてみてください。

多彩なマリンスポーツや釣りが可能
アオリイカオーナー制度が人気を博す

観光のベストシーズンは夏で、柏島の入り口である柏島橋のたもとや、近くの白浜は海水浴を楽しむ観光客で賑わいます。島にはダイビングショップも充実しており、ダイビングやグラスボート、シュノーケリングなど、さまざまなマリンアクティビティを楽しむことができます。また、年間を通して温暖な気候に恵まれ、魚種が豊富な海であることから、釣りのスポットとしても人気。渡船事業者も多く、年間を通じて多くの釣り人が訪れます。島では2002年よりNPO法人黒潮実感センターが発足。「島がまるごと博物館」をテーマに、島の自然のすばらしさを実感できる企画を多数開催しています。地元の保育園児や小学生を対象に「海の寺子屋」事業として海の体験学習や生きもの観察会を実施するほか、サンゴの保全活動など自然環境の保護と再生も行っています。また2013年より始まった「アオリイカオーナー制度」は、産卵床の設置にかかる費用の出資者を募り、捕獲したアオリイカを出資者に届けるというもので、全国から応募がある人気の制度です。この活動により産卵床設置に必要なダイバーの人件費確保が実現し、結果的にアオリイカの資源増や藻場の復元に寄与することになりました。島外の人が気軽に島の自然保護に関わることができる好例です。

神輿を舟に乗せる「舟ゆうさん」など
今なお残る土着の祭りが季節毎に開催

毎年7月には夏祭りが、10月には秋祭りが行われます。夏祭りでは「舟ゆうさん」と呼ばれる神輿の渡御(とぎょ)が行われ、神輿を乗せた船は、隣の部落である安満地(あまじ)と沖合にある鵜来島(うぐるしま)の神社が見える場所まで進みます。これは柏島と安満地、鵜来島の神様は兄弟神で3つの神様が相まみえるためといわれています。そして柏島の港に戻った神輿は、島内の四辻(よつつじ)で高く上げられ、その下を島民が通り抜けることで厄を払い加護を願います。そのほか、2月には「御戸開き(みとびらき)」という弓で的を射ることで大漁を願うお祭りや、1月14日の夜間には「しめ引き」と呼ばれる大漁を祈願した綱引きが開催されます。このように、柏島には土着の祭りがしっかりと引き継がれ残されています。

情報提供 / 大月町観光協会

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