自然もアートも感じる
開放感あふれる島

SHIMA INFORMATION

九州・沖縄エリア/ 宮崎県

大島 (日南市) おおしま

面積
約2.08㎢
人口
約2人
観光スポット
鞍崎灯台、アコウの巨木、インディアン岩
特産
イセエビなど
アクセス
宮崎空港からJR宮崎空港線、JR日南線で約1時間半、南郷駅で下車。バスまたはタクシー目井津港から定期便で約13分
URL

大島 (日南市) oshima

日本初の無筋コンクリートが珍しい建物
近代化産業遺産に指定された鞍崎灯台

宮崎県日南市の南側にある目井津漁港の東約2.5kmに浮かぶ、日南海岸の中で最大の有人離島です。東は太平洋の荒波が打ち寄せ、切り立った断崖が多く、南北に細長い海岸線にはたくさんの岩礁が点在。船をつなぐ場所がないことから長く人が住まない島といわれています。島へは目井津港から1日4往復する市営旅客船に約15分揺られながら、船旅を味わえます。沿岸漁業が主流だった1950年代の最盛期には人口は300〜400人程度いたということですが、1980年代の国勢調査によると100人以下となり、2015年以降の島民は2人といわれています。飫肥藩の牧場「大島牧」が1596年にはすでにあったと記録されており、牛や馬が飼育されていました。気候は、日向灘沖合を回流する日本海流(黒潮)の影響を受け、温暖多雨で無霜地帯となっていることから大島は牧畜に適した気候といわれています。当時は年間に産出される牛・馬は数十頭程度でしたが、1834年に飫肥藩主伊東祐相が埠頭を築いたことから漁師に利用されるようになり、藩は大島へ農民を移住させて農地開発にあたりました。島の最南端には1884年に建設された西洋式灯台の鞍崎灯台があり、日本初の無筋コンクリートとしては珍しく、今もなお現役で航海の安全を守っています。塔内は十二角形になっており、のどかな島の先に白く輝く灯台は見どころのひとつです。2008年には「近代化産業遺産」に指定されています。

自然が作り出した島の見どころ
アコウの巨木やインディアン岩に圧倒

地形は急峻な山地に覆われているなど平地に乏しく、居住地区も限定されています。山林に数多く自生している亜熱帯植物や変化に富んだ海岸線、無数に点在する大小の島礁は雄大で美しい景観を醸し出しており、日南海岸国定公園に指定されています。手つかずの土地が今もなお残っている島を散策すると、数々の自然が作り出した光景に出会えます。樹齢約120年と言われるアコウの大木は、幹周りが3mにも及ぶ巨木で、目の前に立つと圧倒されることまちがいなし。また、小浜港から徒歩で20分ほど歩くと、東側の海岸遊歩道あたりにインディアンの横顔に見えるといわれるインディアン岩が見え、まさに雄大な自然を感じられるスポット。大島の最南端には標高約8mの岩礁が点々と海に浮かび、日本屈指の釣磯としても人気の場所です。人が少ない島で誰にも邪魔されずのんびりと散策をしたい人や釣りをしたい人におすすめ。また、島では「大島周遊クルージング」と題した不定期航路事業が2013年4月に開設され、定期便の時間以外で大島の周遊をクルージングすることができるようになりました。旅客定員は50人で、30分・45分・60分のコースが用意されています。

島のリゾート施設で楽しむプラン
バーベキューやマリンレジャーを堪能

島には売店や自動販売機などは一切なく、島のほぼ中央にはリゾート感のある木造の建物が美しい市営の宿泊施設・アドベンチャー・キャビンがあります。38人まで泊まれる団体用キャビンと、6人用のコテージが2棟あり、いずれもキッチン、バス、トイレ、エアコン付きで、1年中利用できます。コテージ内にはキッチンがありますが、屋根付きのバーベキュー場も設置されているので、海や夕日を眺めながら開放的なバーベキューを堪能できます。1年を通して営業していますが、予告なしに休みになる場合もあるので、利用の際は予約が必須です。ここを拠点に、釣りやマリンレジャー、島内散策などゆったり島を満喫。島の最南端にある鞍埼(くらさき)灯台へは、細い道を覆うように亜熱帯性の樹木が生い茂り、進んでいくと視界の先にはどこまでも青い海が広がっています。海沿いの遊歩道を歩くと南国ならではのハイビスカスを見ることもできます。

人と自然とアートが融合したプロジェクト
南郷大島ミュージアムで島のアートを観賞

2020年度に、第35回国民文化祭・芸文祭みやざき大会の「さきがけプログラム」として、島全体を博物館に見立て、地元にゆかりのある芸術家や南郷町の人々を中心としたアートプロジェクト「南郷大島ミュージアム」が開催されました。「人と自然とアートの融合を体験する」ことをテーマに島内を7つのエリアに分けてアート作品を展示。大人たちの本気の製作物「秘密基地群」、島の伝統的食文化である「カツオ1本釣りギャラリー」、島の美しい景観に芸術作品として「アート基地」を演出したり、島のいたるところでアートに触れることができます。この時に展示されたアート作品は、引き続き島内に展示されており、いつでも鑑賞することができます。また、島の自然を体中で感じる「ノルディック・ウォーキング」のイベントもしばしば開催されることがあります。ポールを使用して歩くノルディック・ウォーキングは、島の景観を楽しみながら少ない負担で全身運動ができるので、ストレスフリーにウォーキングがしたい人におすすめです。

情報提供 /日南市観光協会

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