歴史ある街並みが情緒的な
瀬戸内海塩飽中心の島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 香川県

本島 ほんじま

面積
約6.75㎢
人口
約275人(2021年7月1日時点)
観光スポット
笠島まち並保存地区、塩飽勤番所、遠見山、泊海水浴場、長徳寺
特産
児島の味噌
アクセス
高松空港からバスまたはタクシーで約45分、丸亀駅で下車。徒歩で丸亀港へ。丸亀港からフェリーで約35分、旅客船で約20分
URL

本島 honjima

風情ある「笠島まち並保存築」は
国の重要伝統的建物群保存築に指定

丸亀港からフェリーで35分揺られてたどり着く塩飽諸島中心の有人離島です。島の周辺は水の流れが早く、腕利きの船乗りが戦国時代に塩飽水軍として活躍。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らに認められ塩飽水軍の本拠地ともなりました。自治権が与えられ、自治を行った政庁「塩飽勤番所」は、4人の年寄が交代で政務を執り行った場所として観光スポットの1つとなっています。450坪もある立派な長屋門に囲まれた敷地には、当時の朱印状や海路図、塩飽の歴史が記された史料を展示しています。島の風情ある集落「笠島まち並保存地区」は、江戸時代から明治にかけての海運業者の家々が残り、国の重要伝統的建物群保存地区に指定されています。漆喰塗りの白壁やなまこ壁、千本格子窓、虫籠(むしこ)窓などは名工である「塩飽の大工」が手がけたもので、100棟ほど続くこれらの家々の街並みは情緒あふれる光景です。また、敵襲に備えて見通しが良くない曲がりくねった道やT字路なども城下町ならではの光景。まるでタイムスリップしたかのような感覚になります。この地区にある「吉田邸」は築100年の家屋で、伊藤若冲の絵図や長さ12mもある杉の丸太材、刀の鍔をはめ込んだ欄間など貴重な歴史的資源が見られる建造物です。さらに、この地区には築190年の「笠島まち並保存センター」と称した案内所があり、笠島の歴史や建築の説明など聞くことができます。笠島地区にある尾上神社を登った先の標高110mの遠見山の山頂からは、瀬戸大橋の全貌や瀬戸内海の多島美を望むことができ、「日本の遊歩百選」にも選ばれました。

海に近い宿や古民家に宿泊して
島のアートや海水浴、魚料理を堪能

瀬戸内海の島といえばアート作品が豊富で有名です。本島にもいくつかのアート作品があり、「瀬戸内国際芸術祭2016」の作品が見どころです。海に和舟を思わせるオブジェを設置した作品「水の下の空」や本島の言い伝えやにぎわいを見せていたころの様子を看板にした「漆黒・鏝絵かんばんプロジェクト」など、島を散策しているとたくさんのアートを見ることができます。島には大型ホテルはなく民宿が主で、「やかた船」「大倉邸」「海鮮亭」「海ほたる」があります。この中でも「海ほたる」は尾釜海水浴場が目の前にあり、海をそばに感じながら宿泊を楽しめます。夏に海水浴やバーベキューなどを楽しみたい人にはおすすめの宿です。「海鮮亭」はその名にぴったりの漁師宿で、豪快な魚料理が魅力です。一方で雰囲気がガラッと変わる「屋形船」は、笠島まち並保存地区内にあり、築140年の古民家を民宿にしている風情ある宿。同じ地区内に1日1組貸切宿の「大倉邸」もあります。数に限りがあるので予約が必須です。島の交通手段はレンタサイクル(1日500円/電動車1日1500円)か路線バス(1日券500円)などがあります。島の特産はまろやかな風味が特徴の「児島の味噌」で、島にある数件の商店で購入可能。秋になると、フジバカマの蜜を求めて飛来する鮮やかなまだらの羽色をした「アサギマダラ」という蝶を見ることもできます。島では、1年に2,000km以上も移動するといわれるアサギマダラを呼び込むために、フジバカマを植える活動も行われています。

透明度が高く水質の良い泊海水浴場が
日本の海水浴場88選に選定

観光のベストシーズンは夏。島を代表する海水浴場「泊海水浴場」では海水浴やSUPを楽しむことができます。白砂が扇形に広がる入り江の遠浅ビーチが特徴で、波も穏やか。水深50cmほどのところでもさまざまな魚を見ることができます。環境省が「美しい」「滑らか」などの基準で評価する「日本の海水浴場88選」に、2001年に選定されました。泊港から徒歩1分のところにある「HONJIMASTAND」のカフェには瀬戸内海を一望できるテラスがあり、コーヒーやシェフこだわりのカレーや丼物などを提供しています。島の北側にある尾釜海水浴場も広々として眺めがよく、人も少ないので穴場の海水浴場です。レンタサイクルがあるのでサイクリングやキャンプ、遠見山での登山など海のアクティビティーだけではなくアウトドアも存分に楽しめます。透明度が高く、水質や潮の流れが良い漁場の泊海岸は釣りのメッカとしても知られ、カレイやスズキを釣ることができます。食事を持ち込んで素泊まりする場合は、釣った魚を焼いて食べるのもおすすめです。

多彩なイベントや寺院めぐりを堪能
伝統ある建造物や自然の光景が感動的

島ではイベントも多彩で、毎年3月の第3日曜日には「塩飽マイペースマラソン大会」、毎年旧暦3月4日は先祖供養のため浄財を集めて参拝者に接待する「お大師参り」があります。毎年5月上旬には「塩飽水軍市」を開催し、鮮魚を販売するイベントを行っています。塩飽マイペースマラソン大会では「いい汗かこう、歴史の島で」をキャッチコピーに、島の風景を見ながらたくさんの参加者が駆け抜ける光景はとても活気があります。「お大師参り」は島内外から多くの参拝者が訪れ、島にあるお寺やお堂めぐりをします。「塩飽水軍市」では、瀬戸内海で獲れた新鮮な魚料理や、島の野菜を使った天ぷらやうどんが販売され、島の人たちでにぎわいます。平安時代に作られた東光寺には金箔で施された薬師如来坐像が見どころで、国の重要文化財に指定されています。ほかにも丸亀市で最も古い歴史を持つといわれる「正覚院」には精巧なつくりの龍虎の彫刻があり、塩飽大工の丹精込めた技に感動します。ここ正覚院では、毎年7月の第3日曜日に夏祭りが行われるとのこと。東光寺と同じく平安時代に作られた「長徳寺」には樹齢約450年の壮大なモッコクの木が見どころです。太い枝が四方に広がる様子は圧巻。樹皮は地衣類が着生した独特の色合いで、香川県の保存木に指定されています。本島霊場第十八番礼所になっている「ゆるぎ岩観音」は、生ノ浜の南の山腹に位置し、観音様が彫られた岩に乗った大きな岩が動いたことから「ゆるぎ岩の観音さん」と呼ばれるようになりました。近年では、落ちそうで落ちない岩の様子から、合格祈願の場所としても人気のスポットになっています。

情報提供 / 丸亀観光協会

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