アート作品であふれる
ユニークな瀬戸内塩飽の島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 香川県

小手島 おてしま

面積
約0.53㎢
人口
約36人
観光スポット
島のアート作品、源平桃、夕日ヶ丘通り
特産
香川本鷹など
アクセス
高松空港からバスまたはタクシーで約45分、丸亀駅で下車。徒歩で丸亀港へ。丸亀港からフェリーで約1時間20分、旅客船で約45分
URL

小手島 oteshima

紅白の花が美しく咲き誇る島の名物
源氏と平氏にちなんだ「源平桃」の木

丸亀市の北15kmの沖合に浮かぶ、塩飽諸島の中でも1番小さい有人離島です。江戸時代に牛の放牧で手島から小手島に移動するようになり、明治時代には岡山県の笠岡諸島からの移住者が島を開拓。開拓を進めていく中で、土の中に埋もれていた大小の異なる石が見つかりました。当時無人島であった小手島に住み着いた平家の落人のお墓と伝えられ、島の人たちからは「朝日さん」と呼ばれています。島のあちこちには島の人たちの手づくりによるアート作品が点在し、ユニークな光景が島の魅力です。案山子や漁船のトリックアート、タコのアートなど漁業になぞらえたアート作品が、島をにぎやかな雰囲気にしています。島の近海には漁場があり、2月にはイカナゴ漁、5月はタコ、6月はシラス、8月ごろからはワタリガニ漁など年間通して漁業が盛んで、島の漁師は貴重な存在。港には可愛い猫がたくさん島歩きをしています。春になると、1本の木から紅白の花が入り混じって咲き誇る源平桃が、島の名物として彩りを見せます。源氏の「白」、平家の「赤」にちなんで、源平合戦で入り乱れて戦ったことより「源平桃」と名付けられたといわれています。その年の気候や土壌の変化によって、毎年違った咲き具合で花を咲かせるそうですが、いずれにしても紅白の鮮やかな桃の木が連なる光景は実に圧巻。見ごろは3月下旬〜4月上旬です。個人農園の大倉ファームでは、背景に瀬戸内海を眺めながら源平桃が咲き誇る絶景を見ることができます。

漁業が盛んな島で磯釣りを堪能
そのあとの夕景も見逃せない

漁業が盛んな小手島ですが、特産品は「香川本鷹(ほんたか)」のとうがらしです。最盛期は欧州にピクルス用として輸出するなどして盛んに栽培されていましたが、年月を重ねるごとに生産が減少し、絶滅すると危惧されていました。塩飽諸島の活性化のために再復活を果たし、「幻のとうがらし」として現在は塩飽諸島の人たちによって大切に育てられています。島には広大なビーチはありませんが、漁業が盛んな島で磯釣りができます。塩飽諸島はたくさんの魚が釣れるスポットが多数あり、釣り人に人気です。小手島もそのうちの1つ。特に、高確率で獲れるのがマダイです。港からアスファルトの舗装された道を上へ進んでいくと、見晴らしの良い道「夕日ヶ丘通り」が現れます。その名のとおり、そこから見る夕日は絶景で、笠岡諸島にゆっくりと真っ赤な夕日が沈んでいく光景と瀬戸内海は絵になるほどきれいです。島には自動販売機や商店、宿泊施設はないので、夕日の時間と船の時間は確認が必須。

町の中に馴染むアート作品がお出迎え
まるで自然の美術館でアート巡りを堪能

島の見どころで外せないがアート作品。港を降りてから次々とアート作品を見ることができ、散策するだけでも島歩きが充実。タコ漁が盛んなことにちなんだタコのアート、使わなくなった漁船に背景の家の様子をそっくりそのままペイントした本格的なトリックアート、工具やフォークなどを使用して作られたユニークなロボット、竹でできた信号機、ポップな案山子、メイン通りの壁画など多彩なアートで来島者をお出迎え。「小手島をアートで盛り上げよう」という島の人たちの粋な計らいが、いたるところで感じられます。毎年1回イベントを開催してアート作品を増やしている島では、アートめぐりも観光の1つとして楽しむことができます。

傾斜や坂道の途中がビューポイント
高台にある学校や神社からの絶景を堪能

島に唯一ある「丸亀小手島小学校・中学校」は2014年に再開し、1967年に公開された映画「なつかしき笛や太鼓」の舞台となりました。バレーボールで子どもたちに努力の大切さを教えようと奮闘する島の学校の先生の実話を元にした作品となっています。学校は高台にあり、そこから眺める島の景色もきれいです。島内は傾斜や坂道が多く、かつて段々畑があった場所も草木で覆われていますが、坂道の途中で見る瀬戸内海や島の景色、「開拓記念碑」など島の見どころが満載です。島の山頂に行くと、立派な鳥居と社殿の「玉津島神社」が見え、ここから島を見下ろした眺めも絶景です。

情報提供 / 丸亀観光協会

【 新型コロナウイルス感染症による影響について 】
新型コロナウイルス感染症の影響により、開催ができない行事などが多数ございます。
各施設の営業なども予定なく変更される場合があります。詳細については各施設・店舗までお問い合わせください。
また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

shima-

島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
様々な表情を見せる島の日々をお楽しみください。