ひまわりと自然の色彩豊かな
瀬戸内海塩飽の島

SHIMA INFORMATION

四国エリア/ 香川県

手島 てしま

面積
約3.41㎢
人口
約17人
観光スポット
金輪寺、ひまわり畑、制札場、八幡神社
特産
香川本鷹(ほんたか) など
アクセス
高松空港からバスまたはタクシーで約45分、丸亀駅で下車。徒歩で丸亀港へ。丸亀港からフェリーで約1時間30分、旅客船で約55分
URL

手島 teshima

ひまわりで「島をにぎやかに」
鮮やかに島を彩る自然カラー

丸亀港の北21kmの位置にあり、本州と四国が最も接近する備讃瀬戸の海域に大小28の島々からなる塩飽諸島の1つです。平家の落人が住みついたことから島に集落ができたといわれ、中部の入江付近が現在の集落です。羽を大きく広げた蝶のような形の島で、北部には標高約217mの尾方山が最高峰として鎮座し、南部には標高約140mの山々が連なっています。戦国時代には水軍の拠点となり、江戸時代では廻船業として栄え、明治時代には優秀な大工を多く輩出した歴史を持ちます。戦後の高度経済成長などで島から離れる人が後を絶たず、最盛期で800人程度いた人口は、平成になるころには100人程度になりました。その後高齢化や過疎化が進み、水田を利用した農業は必要最低限となり、葉たばこの栽培もなくなりました。近年では、かつて使用していた畑を利用してひまわり畑にしたり、2006年に種が発見された「香川本鷹(ほんたか)」の栽培に力を入れ、島の活性化に取り組んでいます。ひまわり畑は島のカラーとなっており、7月上旬〜中旬ごろが見ごろ。島民の方々の手によって1つひとつ丁寧に植えられたひまわりが、広大な約30アールの畑に咲き誇り、その風景は圧巻。青い空と鮮やかなひまわりの黄色のコントラストが美しいスポットです。夏に満開となる黄色いひまわりや9月が収穫時期である赤い「香川本鷹(ほんたか)」、青い海と空、自然の緑など色彩豊かな島です。ちなみに、とうがらし畑やひまわり畑は手島港の反対側の西浦にあります。

再復活した最高級なとうがらし
特産品「香川本鷹(ほんたか)」で島おこし

瀬戸内特有の雨が少なく温暖な気候で、水はけが良い土壌はとうがらしの栽培に適しているといわれています。最高級品のとうがらしといわれる「香川本鷹(ほんたか)」は、島おこしの一環として栽培を再開しています。通常のとうがらしの2倍の大きさを持ち、鮮やかな深紅と辛みが強いのが特徴。最盛期にはヨーロッパに輸出するなどして、海外からの評価も高い食材でした。丸亀城内観光案内所では、「香川本鷹(ほんたか)」を使用した味やオリーブオイルなどの商品を販売しています。手島港から徒歩5分の場所に位置する「制札場(せいさつば)」は、島の観光スポットの1つ。江戸時代から残る木造瓦葺の建物で、かつては塩飽諸島には多々あったものも現在は櫃石島と本島、手島の3島にしか残存しておらず、市の指定有形文化財に認定されています。また、手島港の南側に行くと「高洲(たかす)」という海岸があり、浅瀬の海に扇状の砂浜が広がっています。

旧校舎を改修した宿泊施設や海岸で
キャンプや海水浴を楽しむ

島には旧校舎を利用した施設の「手島自然教育センター」があります。臨海学校やキャンプ、バーベキューなど子どもから大人まで幅広い年齢層を受け入れています。もちろん1人からでも利用可能。教室はすべて畳が敷いてあり、校庭横には男女別の浴室を完備しています。屋外炊事場の設置など一般の宿泊はもちろん、合宿やオリエンテーションにも使用できる場所です。キャンプ用品は揃っていますが有料で、食材や飲み物は事前に買い出し、持ち込む必要があります。自炊キャンプやバーベキューを利用して、「とうがらしの王様」と称される「香川本鷹(ほんたか)」を食事のスパイスに加えてみるのもおすすめ。ここでのキャンプに加え、海に囲まれた島ゆえに海水浴、釣り、SUPのアクティビティーも体験できます。島の西側にある西浦海岸は、海水浴や地引網が楽しめる場所で、眺めも絶景です。タイ網漁で盛んだった豊かな漁場では、釣りスポットとしても親しまれています。おすすめの時間帯は夕暮れどき。西に位置する笠岡諸島に沈んでいく夕景は絶景です。西浦海岸の北にある岩場には、戦時中のタングステン鉱の採掘跡が残っています。

由緒正しき寺社仏閣に恵まれ
安養寺と金輪寺が市の指定文化財に認定

島内の88か所を巡る「手島お大師まいり」が、毎年春と秋の2回開催されます。7月、8月になると「稲生神社お祭り」「手島町盆踊り」があります。さらには「手島供養踊り」「新霊踊り」「やっとこせ踊り」などの民俗も豊富で、神事ごとを大切にしていることが伺えます。そのためか島には寺社仏閣が点在し、神社は5か所、お寺が2か所あります。島の氏神様である「八幡神社」には、手が届く位置に海軍の攻撃機の試作として使われていた木製のプロペラが設置されており、神社としては珍しい光景です。そのほか、手島港から10分までの距離に東照神社、稲生(いなり)神社、戎子(えびす)神社、天満宮があります。また、手島港から15分までの距離にある安養寺、金輪寺は、かつてはそれぞれの社(やしろ)が島に点在していましたが、参拝しやすいように集落近くに移設。安養寺と金輪寺は、市の指定文化財に認定されており、ともに貴重な所蔵や宝塔が残っています。お盆や行事の際には、金輪寺の境内に集まります。また、稲生神社と戎子神社は、漁業者の信仰が厚い島の豊漁や海の安全を祈願し、海の神として崇められています。稲生神社は、港に佇む赤い鳥居が目印で、手水場や蛇口付近には大きな天然石や朱赤色のサンゴが見られます。

情報提供 / 丸亀観光協会

【 新型コロナウイルス感染症による影響について 】
新型コロナウイルス感染症の影響により、開催ができない行事などが多数ございます。
各施設の営業なども予定なく変更される場合があります。詳細については各施設・店舗までお問い合わせください。
また、各離島への渡航時にはコロナウイルス感染防止に充分配慮をお願いいたします。

shima-

島で暮らす人たちから届いた、日々の情報を紹介していくニュースページです。
イベント情報はもちろん、季節ごとに移り変わる島のリアルな情景をお届けできたらと思います。
様々な表情を見せる島の日々をお楽しみください。