しまなみ海道に浮かぶ
アートとレモンの島

SHIMA INFORMATION

中国エリア/ 広島県

生口島 いくちじま

面積
約31.21㎢
人口
約8,414人
観光スポット
向上寺、耕三寺、平山郁夫美術館、瀬戸田サンセットビーチ
特産
レモンやみかんなどの柑橘類、タコ
アクセス
広島駅から新幹線で約31分、三原駅下車。徒歩で三原港へ。三原港から旅客船で約30分
URL
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/

生口島 ikuchijima

レモンの生産量は日本一を誇り
島内にはアート作品がひしめく

生口島は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」のほぼ中央部に位置し、尾道側から数えると瀬戸内海に浮かぶ3つ目の有人離島です。1991年に西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の生口橋が開通したことにより、本州から陸続きの島となりました。そのため本州や四国から陸路で自動車、自転車などで行くことができ、アクセスも便利です。陸路以外では、広島県三原市の三原港から船で渡ることもできます。島の北側は比較的ゆるやかな傾斜の地形で市街地や集落地が広がっているほか、北岸一帯ではカキや海苔、真珠貝の養殖が行われています。急傾斜の地形が多い南側には、しまなみ海道が通っているほか、標高472mで芸予諸島最高峰となる「観音山」があり、柑橘類の栽培が盛んです。生口島は周辺の島々とあわせてサイクリングを楽しむ人たちに人気の島となっており、島の周囲は33.6kmほどなので、自転車であれば1時間半~2時間ほどで島1周が可能。主な観光スポットは瀬戸田地区に集中しているので、徒歩での観光も楽しめます。温暖な瀬戸内海式気候を生かした柑橘類の栽培が盛んな生口島は、特にレモンの生産地として有名で、その生産量は日本一。島内ではレモンを使ったさまざまなグルメが楽しめます。また生口島はアートの島としても知られており、「島ごと美術館」というコンセプトのもと、島内のいたるところに現代彫刻家による屋外作品が設置されていて、アート鑑賞のために訪れる人も多いです。

レモン栽培を開始したのは明治時代
近年は低農薬のエコレモンを生産

生口島は日本一のレモン生産地で、国内の年間生産量の約4分の1以上を占めることから「レモンの島」とも呼ばれています。レモンの栽培が生口島で始まったのは明治時代といわれており、国産レモン発祥の地でもあります。しかし国内で消費される国産レモンはわずか5%以下となっており、消費されるレモンのほとんどが安く手に入るアメリカ産レモンとなっているのが現状です。価格競争ではかなわないことから、瀬戸田町のレモン農家では、安心・安全で高品質なレモンづくりをめざすことに。そうして生まれたのが、香りが豊かで低農薬の皮ごと食べられる「瀬戸田産レモン(エコレモン)」です。瀬戸田産レモンは防腐剤やワックスを使っていないため、安心して皮ごと食べることができます。そんな瀬戸田産レモンは輸入レモンとの差別化を図ることに成功し、現在も国産レモンのトップブランドとなっています。愛媛県今治市につながる「多々羅大橋」のふもとには、「レモン谷」と呼ばれる一面のレモン畑が広がっており、生口島自慢の瀬戸田産レモンの栽培を見ることが可能。季節の移り変わりとともに、花から緑の実になり、黄色く熟していくレモンの変化を楽しめます。12月末ごろから春にかけては、黄色く熟したレモンがなるレモン谷と多々羅大橋の絶景も見どころの1つです。

平山郁夫美術館で日本画の名作鑑賞
向上寺で国宝の三重塔に魅せられる

生口島にはさまざまな観光スポットがあり、1年を通して観光を楽しめます。瀬戸田港から徒歩10分ほどのところにある「平山郁夫美術館」は、生口島生まれである日本を代表する日本画の重鎮、平山郁夫画伯の作品を展示している美術館。幼少期に描かれた絵日記や晩年の名作、瀬戸内の風景画など数多くの作品が展示されており、国内外からファンが訪れます。瀬戸田港を見下ろす潮音山の中腹に位置する「向上寺」は、室町時代初期に建立された曹洞宗の禅寺。1432年に建造された高さ19mの三重塔は、国宝および広島県指定重要文化財に指定されています。和様唐洋の混合様式となっており、内部全体には極彩色が施されているのが特徴で、その美しい姿は必見です。「平山郁夫美術館」の近くにある「耕三寺」は寺院ではなく、実業家の耕三寺耕三氏が死去した母への感謝の気持ちを込めて1936年に創建した施設で、寺域全体を博物館施設として公開しています。地元では「西日光の耕三寺」と呼ばれ、境内には昔の仏教建築をお手本にしたさまざまな美しい建物があり、見ごたえ十分。その中の15棟が国の登録有形文化財に指定されています。耕三寺の敷地内にある大理石庭園「未来心の丘」は、白い大理石風景が広がる中に数々のアート作品やおしゃれな雰囲気の大理石カフェがあり、人気の観光スポットの1つです。

瀬戸田サンセットビーチで夕日観賞
瀬戸田PAで絶景とご当地グルメ堪能

生口島には瀬戸内海の美しい景観を望めるビューポイントも多くあります。垂水港の近く、国道317号沿いにある「瀬戸田サンセットビーチ」は、白い砂浜が約800mも続く海水浴場で、中国・四国随一の海浜スポーツ公園です。海の透明度が高くきれいで、環境省の「日本の海水浴場88選」にも選ばれています。更衣室やシャワー、ロッカールームが完備されており、海は遠浅で波も穏やかなため、夏は海水浴をはじめシーカヤックやSUPなどのマリンアクティビティも人気。カフェやBBQサイト、キャンプ場も併設されているため、1日中飽きずに楽しめます。しまなみ屈指の夕日の名所としても有名で、美しい夕日を見ることができます。愛媛県から広島県に入って最初にあるパーキングエリア「瀬戸田パーキングエリア(上り)」は、多々羅大橋を望む絶好のビュースポットです。美しい多々羅大橋と瀬戸内海の絶景を望められるだけでなく、「瀬戸田レモンラーメン」や「尾道ラーメン」、名物のタコ料理などご当地グルメも楽しめます。売店の北側の壁面には、平山郁夫画伯の水彩素描画「しまなみ海道五十三次」の中から2作品が設置されており、こちらも必見。レモンを使用したお土産も豊富に取り扱われているため、お土産探しにもおすすめのスポットです。

情報提供 / 尾道観光協会

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